2. 小さくても侮るな。子宮筋腫のせいでミレーナを入れようと思ったけどやめた話。
地震対策として月経困難症を少しでも軽くすべくミレーナを入れることに決めたのだが、全く気に留めていなかった小さな子宮筋腫のおかげで想定していなかった方に話が展開した。でも、早い時点で筋腫に取り組むことができて、自分的にはとっても良かったって話。
プラスチックの棒を子宮に入れるのは嫌すぎたのだが、入れた後の生理が軽くなる人生をイメージして「ミレーナ入れるぞ‥‥!」という強い心を作って婦人科の診察に入る。
初老のやさしいおじいちゃん先生に、鼻息荒くミレーナの挿入をお願いする。ミレーナが適用かどうかはまずは診察してから、ということで、思い出したように、大きくはないものの子宮筋腫があることをサラッと伝えると、もっともっと、随分手前のところから一時間程かけて(!)女性の身体についてめちゃくちゃ丁寧に説明してくれた。
3センチとはいえ、子宮筋腫があると生理の経血量がかなり増えることがある
経血過多はおそらく子宮筋腫が影響していて、そのせいで隠れ貧血(貯蔵鉄がない状態)になっている可能性が高い
子宮筋腫があると多くの場合子宮内膜症も併発している
子宮筋腫のできる場所が重要で、子宮の内側にできた場合は小さくてもすぐに摘出等の対応が必要になる
筋腫は女性ホルモンの分泌によって増大していくので、ミレーナで子宮内に作用させて生理を軽減できたとしても、卵巣からは変わらず女性ホルモンが分泌され、筋腫の成長を制御する効果は期待できない
それでもミレーナを入れた場合、筋腫が増大して将来的にミレーナがとれなくなってしまうような事例もある
めっちゃ複雑!女性のカラダ‥!女性ホルモンって胸を大きくしたり、女性らしくあるための重要なホルモンだと思って、 なんなら前のめりで大豆製品摂取してたのに!ここまで聞いたら、健康診断で特に問題ないと言われた私の筋腫の育成状況を診てもらわないと気がすまん。そして貧血も。
エコーで診てもらうと、思った以上にあった。筋腫。1つだと思ってたのに、5つも!小さいものは1センチから、大きいものは3センチまで。ラッキーだったのは子宮内で発症してないので摘出は必要ないってこと。ほっ‥‥
ついでに右側に少し子宮内膜症を確認できるそうな。
新情報にショックを隠せず。内膜症まで発症してた‥?気づかなくてごめんな、子宮‥‥。 ついでに血液検査で診てもらったら、ばっちり隠れ貧血だった。フェリチンという貯蔵鉄の値が通常の半分程度でした。
おじいちゃん先生からは「貯蔵鉄がないと、南海トラフ地震とかあった時に踏ん張る活力がなくて大変だよ」と、まさかの南海トラフを文脈にだされて驚いた。そう、南海トラフや有事に備えて身体をできる範囲で万全にしたいという出発地点からここに来てるんです、わたし‥‥!
4人に1人は筋腫があると言われる時代で、大きくなければそんなに心配しなくても良いでしょ?って思ってたけど、舐めてたよ。筋腫を。
閉経して女性ホルモンがなくなれば、筋腫の成長も止まるわけだけれど、そこまでをどうやり過ごす(逃げ切る)か。できれば開腹や摘出は避けたいのだ‥‥。
この時点でミレーナで生理を軽くしよう☆というテーマは消滅し、いかに子宮筋腫に寝業で押さえ込み逃げ切るか、というテーマに変わっていた。
そこで、治療方針としてはレルミナという女性ホルモンを止めて擬似閉経(生理は止まる)を起こす薬を6ヶ月ほど続けて、その時に筋腫の大きさをもう一度確認して、レルミナよりも作用の優しいジェノゲスト(ディナゲスト)に移行して筋腫を縮小させ、成長をコントロールしていこうということになった。そして生理を止めてる間に鉄剤を服用し、貧血が改善できるようにしてもらった。
※ジェノゲストは黄体ホルモンを使って生理を止めたり緩やかにする作用があるけど、エストロゲンホルモンは分泌されるので、閉経状態にはならない。
最初に予定していた処置とは全然異なる方針になったけど、この先生に診てもらえて目から鱗が落ちまくったから、ミレーナは入れないことになったけど本当に勉強になったしよかった。
こうして、子宮筋腫マネジメントが私の人生タスクに新たに加わった。
次回より、レルミナの服用が始まる。
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