初めて海外に行って同人イベントに参加した話【補足編】
これまでのあらすじ
韓国の同人イベントとDJイベントに呼ばれたぜ!
初めての海外、すごく楽しかったんだぜ!
おまたせしたけど、補足なんだぜ!
今回は「海外(韓国)の同人イベントに参加した話」補足編となります
本編に入りきらなかった、ねこみが感じた海外の同人イベントに関する所感を中心にまとめました
楽しい思い出が詰まった本編は以下の記事をご覧ください!
また、旅行に先駆け準備内容をまとめた記事もあります
はじめに
以下、すべて個人の推測を含む所感です
その為、あらゆる点で皆様と異なる意見となるものもあるかと思います
ご留意の上、お読みいただけますと幸いです!
補足
1. アピールに重きを置くブース
会場での準備が進むと、日本と韓国の即売会の違いが見えてきます
ほとんどのサークルが机上に組み立てたプラスチックパイプなどを乗せ、
目を引くために高所で掲示をしています
日本でも多数のアイテムを扱うサークルなど、ごく一部は大規模な設営サークルも見られます
しかしサークルの過半数がここまでガッツリ掲示することは稀です
国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット」では【サークル責任者が手を伸ばして届かない高さを越えるポスター等の掲示は不可】と定められています
その為、この光景のような掲示はコミケでは事実上実施できません
韓国の即売会では、ブースアピールの重要性を大きく感じました
逆に日本によくある、本だけ平積みのブースはほとんどありませんでした
2. 同人誌即売会ではなく同人即売会
会場内をざっくり確認したベースですが、同人誌(本)よりグッズの比率がかなり多い印象でした
こちらの理由、想像上ではありますが下記の2点を推測しています
グッズの制作費用が安い?
日本に比べ成人向け規制が厳しいため?(後述)
推測の2つとは外れますが、Yostar社は他ソーシャルゲームの運営メーカーと比べ、自社IPコンテンツのグッズ制作・販売の実施が多い印象があります
「ブルアカらいぶ!」を見ている先生なら、『なんでそのグッズ、視聴者プレゼントなんだよ!売ってくれよ!!』と叫んだ方も多いでしょう
もちろんこの点は事業的な理由もあると考えています
ソーシャルゲームでの課金は、その全額がメーカーに入るわけではありません(ご存じない方はApple税・Google税で調べてみてください)
一方グッズ類はそういった税はかかりません、グッズでの収益・・・は原価やコスト考えると微妙なところですが、課金以外の収入源も企業にとっては重要な要素です
それらを考えると「韓国においての"グッズ"は日本とまた違った立ち位置」なのかもしれません
少し話は脱線していましましたが、グッズが多く扱われる韓国では「同人誌即売会」ではなく「同人即売会」とイメージするのがより正確かなと感じました
3. 即売会にも浸透しているキャッシュレス文化
スペースを巡っているとキャッシュレス支払いOKのサークルの多さに驚かされます
2日間のサポートでの体感、購入者の7~8割はキャッシュレス利用者でした
つまりキャッシュレス支払いの方が現金支払いよりメジャーなのです
私がサポートとして参加したESPITZ MUSICブースではToss, Kakao Pay といった2種類のキャッシュレスサービスが使用可能でした
キャッシュレスの手順はおおむね以下の通り
PayPayを使ってる方はイメージしやすいかもしれません
[買う側] 購入作品を伝える
[サークル側] 合計金額を伝える
[買う側] QRコード読み込み
[買う側] 額面入力
[買う側] 支払い画面を見せる
[サークル側] 支払い確認
[買う側] 支払い実行
[サークル側] 作品を渡す
最近では日本でも日常生活でのキャッシュレス化が広がっています
しかしM3やコミックマーケット含む同人イベントでは未だに現金が主流です
私、ねこみりんのサークルも例に漏れず現金のみの取扱です
端末の用意や手数料など、導入ハードルの大きさが理由と考えています
この差は前提として韓国のキャッシュレス浸透率が背景にありそうです
前回の準備編でも触れましたね
さらに頒布物は前述の通り、本に比べグッズの比率が多いため1回で支払う額面も上がります
これも当日現金を用意せず済むキャッシュレスと相性がいい理由かもしれません
4. ルールに縛られすぎないコスプレ文化
今更ですが、筆者はコスプレが好きです
海外旅行の手荷物半分をコスプレ用品で埋めてもいいくらいには好きです
なので、その興味の目はコスプレ周りにも行きます
まず、レイヤーさんの人数割合はコミケとほぼ変わりませんでした(男女比も同じか男性が気持ち多いかなーくらい)
しかし、コスプレそのものに対する受取方には韓国と日本で大きな差を感じました
まず、日本では「イベントが始まってからレイヤーさんを見かける」のに対し、韓国では「イベント開催前からレイヤーさんを見かける」のです
本編1(イベント初日)でも少しだけ触れましたね
これは、家やイベント会場外からコスプレをしてくるパターンが多いためと推測しています
以下は参加したILLUSTAR FES開催回の翻訳引用です
本編1で記載した「ヒフミの格好でタクシー移動」は、ルールの範疇であることがわかります
日本では「所定の更衣室以外での着替え禁止」のイベントが多くを占めます
これは長年のレイヤー文化で培われた暗黙の了解や、利用施設や会場を含めた周辺への配慮(苦情対策)などもあると考えています
一言でまとめるなら「街中でコスプレは目立ってみんなが不愉快だからダメ!」なのです
しかしそういった目は韓国ではかなり薄いようで、お話を伺った感じ「あぁ、サブカルチャーの人なんだな~」くらいの感覚のようです
目立った姿を見て不愉快と感じるロジックが存在していない感じ
その点もあり、韓国のコスプレは自由度・のびのびさを感じました
そして同時に「その不愉快は、ルール?お気持ち?本当に必要?」という点も少し考えてしまいました
もちろんこういったモノがあるから守られているモノがあることは理解しています
ですが、それを積み上げた先に待つ表現には、どこまで自由が担保できるのでしょうか
・・・ちょっと暗くなったけど、気を取り直して!
韓国のレイヤーさんはとても気さくで、みなさまツーショ(一緒に写真)にも快く応じていただきました!
KINTEXの展示ホール外ではレイヤーさん同士の交流・写真撮影も頻繁に行われていました
どこを見ても大変に良い空間でした・・・これもブルーアーカイブ・・・
コスプレ自体は、今回の旅ではほとんど文化の垣根を感じませんでした
手荷物の半分を埋めてもいいってレイヤーさんは、是非試してみてください!
5. 日本より厳しい成人向けへの扱い
韓国が日本に比べゆるやかなものがあれば、厳しいものも存在します
同人文化とは切っても切り離せない成人向け創作がそれです
一般的な会場内では成人向け創作は頒布されていません
今回参加したILLUSTAR FESでは、ゾーニングされたエリア内のみでの頒布となっていました
えっちなものも摂取する筆者、もちろん世界の成人向けも気になります
しかし、入るためには年齢を証明する物が必要!
日本なら「運転免許証・保険証・マイナンバーカード」がありますが、
ここは韓国!そうもいかない!
国際的に年齢を証明できる書類・・・?
日本政府が発行してくれた菊の花が表紙のヤツ見せたら入れました
はい、わたしはパスポートみせてえっちな本を探りにいきました・・・
そんな成人向けブース内、入ったのは2日目昼過ぎであったためか7~8割のサークルは完売状態
そのうちの1サークルさんの本を購入しようとしたのですが「お売りできないです」と言われてしまい断念
でも購入したら帰国する時なにかあったかもしれないから、結果的には良かったのかも・・・
残る本や掲示物を見る限り、ハードな表現のものはあまり見られませんでした
過度な表現によるリスクが相当高いためではないかと感じます
なお筆者は現地で認識していませんでしたが、当日ちょっとしたトラブル?があったようです
ILLUSTAR FESでは、これらの表現の自由を守る方向で動かれているようです
韓国での成人向けに対する逆風は、調べた感じ相当なもののよう
ぜひ頑張ってほしいと感じた次第です
まとめ
文化の違いをどう感じ、どう活かすかは自分次第
筆者が見た韓国の同人イベントは、今まさに成長中でみんないきいきとした空間だと感じました
その中で日本と韓国での差分となる箇所をまとめたのが本記事となります
これ以外にも肌で感じた違いはいろいろありました
それはまた本人から直接など、興味ある方はぜひ訪ねていただければと思います
そしてこの記事が、少しでも日本・韓国の同人イベントを含めたシーンに対して、より良くなるヒントとなれば大変幸いです!
あとがき
これで「初めて海外に行って同人イベントに参加した話」は完結となります!
そして最後に。
イベント外で見かけた・感じた1つの出来事を、僭越ながら「有料記事」という形で掲載させていただきます
同人イベントの話ではないし、課金して見たい人が見れればいいレベルのもの
シンプルに文章メッチャ書いたから、ちょっとした投げ銭要素
理由は上記の2つ
なお内容は明るくないので、全然買わなくて大丈夫です!
間2ヶ月ほど空けてしまいましたが、ここまで長文記事を読んでいただいた皆様ありがとうございました!
そして今回お世話になりましたESPITZさんをはじめ、皆様に改めてお礼申し上げます!
とっても楽しくて良い思い出ができました、ありがとうございました!!
今度はCOMIC WORLDかな~~~!!
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