第二十首-二十代過ぎてしまへり「取りあへずビール」ばかりを頼み続けて
二十首目。月日が経つのはあっという間ですね。この前生まれたあの子は立派に喋れるようになり、この前まで元気だったあの人は亡くなってしまいました。
はやりやまいはやはりやばい。受賞の言葉の中でそんな言葉を語っていた綿矢りさの『蹴りたい背中』発売からもう16年以上が経って、当時中学生だった僕も立派に三十歳を迎えました。
僕は、もう十代でも、二十代でもない。けれど、きっと僕はどこまで行っても僕なのでしょう。
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