ネコマ製作所開発部

プログラミング教材になるガジェットを製作する個人事業主。 Web:https://nekoma-seisakusho.com プロフィール:https://nekoma-seisakusho.com/profile.html

ネコマ製作所開発部

プログラミング教材になるガジェットを製作する個人事業主。 Web:https://nekoma-seisakusho.com プロフィール:https://nekoma-seisakusho.com/profile.html

最近の記事

コインを入れるとゲームがスタートするスイッチを作りました

コインを入れるとゲームがスタートするスイッチを作りました。micro:bitとスイッチサイエンスのコインセンサーの組み合わせです。 コインがセンサーを通ると、micro:bitのカードエッジがタッチされたと認識し(デジタル入力がHigh→Lowに落ちる)、micro:bitのblehid拡張機能により、PCに対してスペースキーが押されたという信号を送ります。 原理は以前作ったアーケードボタンを使うスタートスイッチと同じで、ボタンを押す代わりにコインセンサーのイベントを使っ

    • フランスのメイカーフェアでネコリンピックをやってきた話

      ネコリンピックはmicro:bitのセンサーで身体の動きを取得して、ScratchやUnityを使って体を動かすゲームを作るプロジェクトで、いろいろなイベントで公開してきました。 ものづくりのイベントで認知度が高いのがメイカーフェア(Maker Faire)で、毎年日本を含め世界各地で開催されています。 ネコリンピックもこれまで東京・京都・ローマ・深圳・つくば・大垣の各メイカーフェアに出展してきましたが、2024年は10月18日~20日の3日間、フランスはリール(Lille)

      • BitSummitでネコリンピックをやってきた話

        ネコリンピックはmicro:bitのセンサーで身体の動きを取得して、ScratchやUnityを使って体を動かすゲームを作るプロジェクトです。 ネコリンピックは比較的単純な作りなのですが、まな板とペットボトル、自転車空気入れなど、どのご家庭にもあるもので結構体を使うゲームができることに評価を頂いていると思っています。 BitSummitは2013年から毎年京都で開催されているインディーゲームのイベントで、インディーゲームとは大手メーカーの援助を受けない小企業や、同人、個人で

        • micro:bitのセンサーデータをPythonで利用する

          micro:bitをセンサーボードとして利用するmicro:bitはそれ自体でデータ処理ができる立派なマイコンボードですが、センサーやスイッチを沢山搭載しているので、パソコンや他のデバイスのセンサーボードとして考えてもコスパが高いと言えます。 なんだかんだで10種類くらいの機能があって3000円はずいぶんお得です。 パソコンのアプリでセンサーを利用する場合、一番手軽なのはmicro:bit moreなどのScratch系ですが、Scratch以外の言語にデータを渡すのに一番

          ゲームスタートボタンの製作

          キーボードを隠蔽したいパソコンで作るゲームはキーボード・マウスで操作するのが基本なのですが、操作性の点ではゲームパッドなど外付けの専用コントローラーの方が優れています。 自分で使う分にはコントローラーとキーボードが共存して問題ありませんが、イベントなどで他人にプレイしてもらうとき、キーボードが有効だと誤操作やいたずらを招くことがあり、できればキーボードは外したり隠したりしておきたいものです。 ゲームパッドのように複数のボタンが使えるものなら、そのうちの一つにスタート機能を割り

          ゲームスタートボタンの製作

          よみうりランドでネコリンピックやってきた話

          変わったコントローラーのゲームイベントご縁がありまして、昨年から「変わったコントローラーのゲームイベント make.ctrl.Japan(メイク・コントロール・ジャパン)」に参加しています。 これは、ゲームパッドやキーボードなど普通のUIを使わずに、独自のUIとゲームを自作している人たちの集まりです。 ネコリンピックはmicro:bitをセンサーにして、スポーツ器具や家庭用品などをUIにして身体を動かすゲームをつくるプロジェクトなので、腕試しのつもりで入れて頂きました。 他

          よみうりランドでネコリンピックやってきた話

          micro:bitのBLEHID拡張の使い方

          micro:bitのアドバンテージはだれでも使える無線機能だと思っているのですが、同じハードでBluetoothも対応しているのです。 そのなかでよく出来ていると思われるのが「microbit-pxt-blehid」拡張機能です。 これはmicro:bitを、Bluetooth経由のHID(Human Interface Divice)つまりキーボードやマウスとして認識させる拡張機能です。 micro:bitのボタン、センサー、カードエッジの情報をキーボード、マウス入力として

          micro:bitのBLEHID拡張の使い方

          【micro:bit作品紹介】micro:bit光線銃ゲーム

          ■作品タイトル micro:bit光線銃ゲーム ■内容 赤外線センサーを使う射的ゲームです。銃(送信機)と的(受信機)にそれぞれ赤外線リモコン用のLEDとセンサーをつかっています。 ■動作動画 詳しくは【こちら】

          【micro:bit作品紹介】micro:bit光線銃ゲーム

          【micro:bit作品紹介】micro:bitとScratchを使うスキーゲーム

          ■作品タイトル micro:bitとScratchを使うスキーゲーム ■内容 プレイヤーは市販のツイスト運動ボードに乗って、スキーストックで体を回転させます。 回転をmicro:bitで検知してScratch画面のキャラクターを動かし、落ちているアイテムを拾うと得点になるゲームです。 ■動作動画 詳しくは【こちら】

          【micro:bit作品紹介】micro:bitとScratchを使うスキーゲーム

          micro:Maqueenでかるた取りをした話

          教室のネタ作りは大変micro:bitを教材にしたプログラミング教室も、回を重ねるとネタ作りが大変です。予算の関係もあって、使えるのは本体とDF Robotのロボットカーのmicro:Maqueen(マクイーン)、あとは模型用のサーボ、LED、工作材料程度しか用意できません。ネタは何人かで相談してやっていますが苦労します。 さて正月も近いころ、講師の一人が下記の「ユーレカ工房」さんのブログを見つけてきました。 プログラミングカーを使って「かるた取り大会」(ユーレカ工房Blog

          micro:Maqueenでかるた取りをした話

          ネコリンピックの新作を持って海外転戦した話

          ネコリンピックって何?micro:bitとScratchと簡単な器具を組み合わせて、身体を使うスポーツゲームを作るプロジェクトです。 micro:bitのセンサーで取得した身体の動きをScratchlinkでPCに飛ばして、画面上のネコ(ScratchCat)にスポーツをさせます。 自分の身体がどのような動きをするのか、それをどうセンサーで取得するのか、どうゲームとして面白くするのか、と総合的に考えるSTEAMプロジェクトの見本として作っています。 Scratchで書いて

          ネコリンピックの新作を持って海外転戦した話

          micro:bitにカラーセンサー用の拡張機能を追加する

          浜松ホトニクスのカラーセンサーでmicro:bitのロボットカーを制御してみましたが、このセンサーはI2Cで制御するため、子どもにはプログラミングに難解な部分があります。 そこでI2C周りを隠蔽したカスタムの拡張機能を作ってみることにしました。 micro:bitのMakecodeで拡張機能を作る方法は公式のドキュメント「Building your own extension」に載っています。方法は2つ紹介されていて ・コマンドラインツールを使う方法 ・Makecodeの

          micro:bitにカラーセンサー用の拡張機能を追加する

          micro:bitでカラーセンサーを使ってみる

          光センサーには可視光・赤外線などいくつも種類があります。電子工作でよく使う光センサー(フォトトランジスタ、CDS)は可視光の強弱を取得できるものです。赤外線センサーは測距や人感センサー、テレビなどのリモコンにも使われています。 さらに、可視光のRGB別に強弱を取得して、色の識別ができるようにしたのがカラーセンサーです。 カラーセンサーは生産工程の品質管理や、液晶モニターの自動カラーバランスなどの用途に使われています。 カラーセンサーは色を識別できますので、読み取った色の違い

          micro:bitでカラーセンサーを使ってみる

          micro:bitの電波はどれくらい飛ぶのか試してみた話

          micro:bitのDX通信チャレンジ 学生の頃、アマチュア無線に熱中した時期がありました。無線の醍醐味は自分の家から思わぬ長距離に電波が飛ぶところにあり、長距離通信のことをDX(Distance)通信という略語で呼びます。自宅のアンテナから出た電波が他県や国外にまで到達する経路を想像するのが楽しいのですね。 無線はmicro:bitにとって重要な機能です。micro:bit同士を通信させるとちょっとした感動がありますし、ロボットカーのラジコンも簡単にできます。無線機能の

          micro:bitの電波はどれくらい飛ぶのか試してみた話