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妊活とはなんぞや その2
前回からの続きです。
そわそわ期をなんとか過ごしつつ、生理予定日から4日過ぎた。
いつも生理周期は安定しているので、これほどに遅れることはない。こんなに遅れたのは、高校生の時にニュージーランドへホームステイに行った時以来である。その時は環境があまりにも変化したため周期がずれたのである。生理とは繊細なものなのである。しかし今回は特に何の環境の変化はない…なのに生理が遅れている…!こ、これはまさか。妊娠の“に”の字が私の頭をよぎった。
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もし仮に妊娠していたとしたら、まずは妊娠検査キットで調べる必要がある。少し気が早い様な気もしたが、近くの薬局へ買いに行ってみることにした。生理予定日から検査できるキットもある様だが、近くの薬局に売っているのは生理予定日の1週間後から使えるものしか置いていなかった。まあ、まもなく1週間経つし、とりあえずこれを買ってみよう!鼻息荒く、商品を手に取った。
しかし、いざ買おうとは思ったものの、店員さんにどう思われるか急に不安になった。“この人は妊娠してるか検査するんだなあ。そういうことをしたって事だな〜。“なんて思われるかもしれない。購買欲よりも羞恥心が大きくなってきた…いや!私は結婚しているのだ!もちろんそういう事もするし、子供が欲しいと思うのは変な事ではないではないじゃないか!なんだかよくわからない自分自身への鼓舞をし、なんとなく女性店員さんを狙い、レジへ向かった。
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店員さんにちらっと顔を見られた様な気がしたが、なんとか無事に検査薬を手に入れた。しかし、検査できるのは生理予定日の1週間後からのため、トイレの収納へそっとそれをしまった。フライング検査というものもある様だが、(生理1週間後を待たずして検査すること。)なんとなくちゃんと1週間後に検査した方がいい様な気がしたのだ。
さてその翌日。つまり生理予定日から5日後。この日の朝、いつも通り基礎体温を測ると、体温がガクッと下がっていた。体温が下がるということは、生理への準備を身体が開始している合図だ。そんなまさかまさか。口を開けっぱなしにしたとかでたまたま体温が下がったのだろう。なんとなく嫌な予感はしたが、気にしないようにして仕事へ向った。
しかし…仕事中にトイレへ行くと、なんと!!血出している!!こ、これは…生理が始まってしまった。しかし信じたくない。きっとこれは着床出血かもしれないと自分に言い聞かせ、仕事を終わらせ帰路についた。着床出血とは、受精卵が子宮内のふわふわベッドに潜り込む際、子宮を傷つけてしまい、少量の出血が起こる事である。つまり、生理並の出血をする事は少なく、また生理の時に出る血の塊も出ないという事らしい。
家に着き、トイレへ行くと生理並の出血と血の塊も出ているではないか。これは生理だ。今回はダメだったのだ。約2週間のそわそわ期、あんなにあれよこれよと考えたり調べたりしていたのに、こんなにあっさりと妊娠してないよ〜と宣告されるのか。妊娠するという事が改めて奇跡的な事であるという事実をトイレで一人痛感した私だった。
つづく