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ドーパミンって脳の中で何してるの?
こんにちわ、ねこまねきです。
前回の記事では ギャンブル依存症に関わる「脳の報酬系」 について調べました。
この記事では、この「ドーパミン」についてさらに学んでいきたいと思います。
(なお、この記事はネットや書籍等で学んだ内容などを踏まえて私個人が理解、まとめたものとなっております。
そのため私個人の理解不足で間違った内容になっている部分もあるかと思いますが、予めご了承ください。)
ドーパミンについて知っておきたいこと
ドーパミンは脳の神経伝達物質
ドーパミンは、脳の中で重要な役割を果たす化学物質で、神経伝達物質の一種です。
脳の中では情報がいくつもの神経細胞(ニューロンと呼びます)で電気信号としてやり取りされます。
ピピピ ピピピ と電気が走ってるイメージです。
このニューロンはそれぞれ直結しているわけではなくて、隙間が空いています。
この隙間のことを シナプス と呼んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1725755261-bDs2joCiX9lTNgYJmxRPvUKe.png)
つながっていないのにどうやって情報を渡すの?
このニューロンの間を移動して情報を伝えるのが、情報伝達物質です。
シナプスを渡った先には受容体(レセプターと呼びます。)があります。
このレセプターはそれぞれの情報伝達物質の専用のものがあります。
ドーパミンはドーパミン専用レセプターにしかくっつけないんです。
レセプターにドーパミンがくっつくと、そこから情報が伝わっていきます。
また、ピピピが始まるんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1725755294-HvcrxmbEe7tfXSaw6UzjhA0q.png)
ドーパミンはこの情報伝達物質の一種です。
最近よく聞くGABA(チョコレートでありますね)とか、昆布のうまみ成分グルタミン酸なんてのも情報伝達物質です。
![](https://assets.st-note.com/img/1725364470-FSCU56c9aVskfJZKtm0OiWhR.png)
3. ドーパミンはどこで分泌されるのか?
ドーパミンが分泌する場所としてまず挙げられるのが
「中脳(ちゅうのう)」です。
名前の通り、脳の中心辺りの部分です。
中脳には、ドーパミンを作る細胞が集中しています。
ドーパミンは中脳の腹側被蓋野から出るものと、黒質のものがあって、それぞれ働き方に違いがあります。
簡単な図で描いてみました。緑は腹側被蓋野から、紫は黒質からのドーパミン経路です。(大体位置はこの辺だな、という程度に見てくださいね。)
![](https://assets.st-note.com/img/1725659579-fAU0W2c5jamuxMX7Sn4Qslbh.png)
腹側被蓋野(ふくそくひがいや)ルート
腹側被蓋野からドーパミンが送られるのは
①側坐核 (そくざかく)
②前頭前野 (ぜんとうぜんや)
の2つの場所があります。
それぞれ、働きを見ていきましょう。
①腹側被蓋野→側坐核
側坐核では 「その行為を記憶して繰り返しなさい」という学習・記憶をします。
外部から刺激があると
「この刺激は生存・繁殖にとって良いか悪いか」と、偏桃体(へんとうたい)という部分が判断します。
情報は海馬(かいば)という記憶装置にデータとして蓄積されていき、常に照合と書き換えが行われます。
→良い刺激だ、と判断されると腹側被蓋野から側坐核にドーパミンが分泌されます。
側坐核では 「その行為を記憶して繰り返しなさい」という学習・記憶をします。
この行動で良い餌が取れた、
この場所で良い繁殖相手に出会えた。
など自分にとって有益な情報というのはこうやって蓄積されます。
このルートは 本能的な行動として学習・記憶されやすいので、無意識に行動が実施されることが多いです。
②腹側被蓋野→前頭前野
前頭前野は知的快楽を生み出す
前頭前野は、脳の「おでこ」の部分にあります。おでこの後ろにあたる場所で、脳の一番前の部分です。
ヒトの脳の進化で一番後にできた部分で、理性や感情をコントロールしています。
前頭前野は、思考や計画、意思決定に関与しており、ドーパミンがこの領域に送られることで、達成感や満足感といった知的快楽を生み出します
快楽、満足感などをもたらすドーパミンですが、一方で分泌されすぎると不安をもたらしたりもします。
前頭前野ルートは自己抑制機能(オートレセプター)がないので、過剰な分泌が起きると不安が長く続くことになります。
この前頭前野での分泌異常が 依存症などの病気につながるとされています。
黒質(こくしつ、SN)起点ルート
黒質経路は運動コントロールや意欲に関わっています。
脳中央にある線条体という司令塔にドーパミンを分泌すると、運動をしたり何かをしようという意欲をわかせたりします。
このルートがうまく機能しなくなるとパーキンソン病になる可能性が高いと言われています。
うまく歩けなくなったり、何もやる気がなくなるなどの症状は線条体が機能していないことが原因です。
まとめ:ドーパミンは生命活動に必要な働きをしている物質
ドーパミンは脳の中で情報を伝達してくれる大切な伝達物質でした。
生存や生殖にとって身体を動かしていくために必要なものであり、
なくてはならないものです。
では、このドーパミンがどうして依存症という病気につながっていくのか?
次はそのことを勉強して書いていきたいと思います。