GAハンドブックと20の質問
こんにちわ、ねこまねきです。
新しい年にもなったし、心機一転ギャンブル依存症について学び直しをしよう。
何からやる?
まずは基本に立ち返る、ということで「GAハンドブック」から見直してみよう。
GAハンドブックにはどんなことが書かれてる?
始めてGAミーティングに参加すると基本アイテムとして渡される
「GAハンドブック」
この中には
GAの歴史
ギャンブラーズアノニマスとは?
回復のためのプログラム
一致のためのプログラム
強迫的ギャンブルとギャンブラーズ・アノニマス
20の質問
GAメンバーへの提案
このような内容が書かれている。
18ページの薄い冊子なのだが、改めて読んでみるととても上手くまとまっているなぁと毎回関心させられる。
8月にGAに初参加した際に、このハンドブックを渡された。
「ギャンブル依存症は治らない病気です。でも回復することはできます。」
そんなセリフから始まり、GAの説明や回復のためのプログラム、
強迫的ギャンブラーとは?
みたいなことを簡単に教えてもらう。
スピリチュアル(霊的)なとか、神の意志とか。
そんな言葉も随所に書かれているのを見て
髭ぼうぼうの白装束の「教祖様」をイメージしたのは年代のせいだろうか
(うーん、怪しい宗教か・・・?)
(ヤバいとこかな?変な詐欺団体じゃないだろうな)
なんて思ってたら見透かされるように
「あ、神様とか書いてありますけど怪しい宗教じゃないですからね~」
「もともと欧米から始まっているので、こういう書き方してますが
自分の信じているものとか、自然とか、そういうもので考えてもらえば良いですよ。」
その説明をするってことは
みんなやっぱり、最初は怪しい宗教だと思うらしい。(笑)
ちょっと安心させたとこで、次のページをめくるように促されると
そこには 20の質問 というものがあった。
「じゃぁ、この20の質問をやってみてくださいね~。」
なんだこれ?
20の質問とは?
ギャンブル関連の20個の質問のうち、7つ以上当てはまる人は強迫的ギャンブラーの可能性が極めて高い、というもの。
そこにはこんな質問達が並んでいた。
ギャンブルのために仕事や学業がおろそかになることがありましたか?
ギャンブルのために家庭が不幸になることがありましたか?
ギャンブルのために評判が悪くなることがありましたか?
ギャンブルをした後で自責の念を感じることがありましたか?
借金を払うためのお金を工面するためや、お金に困っている時に何とかしようとしてギャンブルをすることがありましたか?
ギャンブルのために意欲や能率が落ちることがありましたか?
負けた後で、すぐにまたやって、負けを取り戻さなければと思うことがありましたか?
勝った後で、すぐにまたやって、負けを取り戻さなければと思うことがありましたか?
一文無しになるまでギャンブルをすることがよくありましたか?
ギャンブルの資金を作るために借金をすることがありましたか?
ギャンブルの資金を作るために、自分や家族のものを売ることがありましたか?
正常な支払いのために「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがありましたか?
ギャンブルのために家族の幸せをかえりみないようになることがありましたか?
予定していたよりも長くギャンブルをしてしまうことがありましたか?
悩みやトラブルから逃げようとしてギャンブルをすることがありましたか?
ギャンブルの資金を工面するために法律に触れることをしたとか、しようと考えることがありましたか?
ギャンブルのために不眠になることがありましたか?
口論や失望や欲求不満のためにギャンブルをしたいという衝動にかられることがありましたか?
良いことがあると2・3時間ギャンブルをして祝おうという欲求が起きることがありましたか?
ギャンブルが原因で自殺しようと考えることがありましたか?
20の質問を当たり前に感じていたという怖さ
最初にやったときに15個当てはまっていた。
あぁ、やっぱり自分はギャンブル依存症なんだな、と実感させられたのを覚えている。
みんな同じような症状になるよね。
ちょっと共感を得られたようで嬉しかった。
自分だけじゃないんだ、と。
当時はそう思った。
始めてこの質問に答えてから、約半年が経った。
回復活動を続けギャンブル衝動がなくなった今、
20の質問を書き写しているのだけど
ふと あることに気が付いてしまった。
それぞれの質問内容って、結構すごいことが書いてある。
無一文になる、借金する、人のものを売る、法律に触れることをする、
不眠になる
自殺しようとする。
この質問を始めてみた時には
あぁ~、あるある。 うんうん、これもあるね~、なんて
共感が得られたかのように答えてたけど
この質問内容に15個も合致してるって
結構すごい状態なんだよね。
そうとうヤバい。
でもそのヤバさに気が付いていない、という事自体が問題だったりする。
犯罪行為にまではいってなかったとはいえ
この質問内容を見て何も恐怖心を抱かなかった当時の自分は
やはり、頭がおかしくなっていたのだろう。
この質問に当てはまるということは、こんな状態なのだから。
勝っても負けてもギャンブルがやめられず
毎日眠れなくなる
やがて仕事にも手が付かなくなり
どんどん評判は悪くなるが、ギャンブルはやめられない
ギャンブルが最優先となり自分の金をつぎ込んでいく
資金が足りなくなると
家族のものを売り飛ばし
家の金にも手を付けて
家族の未来を壊しまくり
あちこちに借金をしまくって
挙句の果てには
犯罪にも手を染めて
人知れず どこかでふらっと死んでいたのかもしれない。
こんなことにならなくて良かった。
そんな風に「怖い」と思えるようになっただけでも
少しは正常な反応が出来るようになったのかもしれない。
取り戻した「怖さ」を忘れないように
回復への活動を続けていこう。