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夜と朝の間

窓の外が白くて青い。水色ともとれない、不思議な色。
眠れなくて、暗い中目を瞑ったり、開けたり、繰り返しているうちに、外はぼんやり明るくなってきた。

月曜の夜から昨日まで、彼氏の家に泊まった。
変な時間に寝て、変な時間に起きて、だらだら過ごした。
一昨日はナンとカレーを食べに行って、散歩をした。
昨日はピザをデリバリーして、映画を観た。
どうしようもないほど怠けていて、自宅に帰ってきたらもう水曜の晩で。
昼間に眠りすぎて、眠れないというバカなパターン。

彼と付き合う前、どうしようもなく毎日何かに悩みながら過ごしていた時、ある後輩に言われた。

「夜に考え事するのはほんとにやめたほうがいいっすよ。いい結論は絶対でないんで。○○さんは特に。考え込むタイプでしょ。」

ただバイトが同じだけの、相談事とかは別にしたことがない後輩に言いあてられてしまって、悔しかった。だけど、その通りだった。納得した。
そして今、その状態に陥っている。

私はやらなければいけないことを先送りにする癖がある。今もそう、エントリーシートださなきゃ、で、もう締め切りまで一週間もない。
ちゃんと資格取ったり、勉強したりしたい。でも、今日はしない。
こういうところだ。未来の自分に期待して、その自分の首を絞める。いつも過去の自分に苦しめられてきたし、そんな自分を好きになれない。

私は本当にだめで、自分が好きではない。自分を好きになれない自分も嫌だ。私は、私に悩まされている。

この負のループの中でも、彼は私を穏やかな気持ちにしてくれる。
彼にはマイナスなことも吐き出してしまうし、その度にうんうんと話を聞いてくれて、絶対にそばにいてくれる。

彼のすごいところは、私を夢中にさせることだけではなく、私に、私の魅力を伝えてくれること。
それは言葉だけでなく、表情や仕草、視線、全てから伝わる。
私は自分を好きではないけれど、こんなにも自分を愛してくれる人がいるなら、こんなに愛されている自分なら、私も好きになってあげたいな、と思う。

...

夜に考え事をしてしまった私は、こんなことを思っているらしい。

今、思いを文字に起こすまで、私は就職活動のことで悶々としていた。内定は3つ、そこに決めるか、まだ続けるか。本当にそれはやりたいことなのか?

こうやって、だんだんと朦朧としてくる意識の中で、拙い文章で、それでも文字に起こすことは、私にとって必要だ。自分を少しだけ、理解できた気持ちになる。
いつも悩みの根本にあるのは、自分の嫌いなところ。

どこに就職するのか、誰と人生を共にするのか、住む場所は?子供は?まず、それはいつ決めることになるのか?
まだまだ私は多くの選択を迫られるし、私の性格ではまたネチネチと考え込んでしまうだろうと思う。

でも、一生付き合っていく自分のことは、他人任せでなく、自分が愛してあげるべきかな、と思う。そのためにも、私は私を諦められない。
だけどこんな私でも、この世で私のことを、ニ番目に好きなのは、私が良いと思う。

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