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徒然 よしなし モーニング日記〜帝国ホテル・パークサイドダイナー〜

4月某日
モーニングの最高峰といえば、帝国ホテルではないか?と思いつき、パークサイドダイナーの席のみ予約。人手不足は感じつつも、ホスピタリティに満ちた落ち着いた空間は「さすが、帝国ホテル!」と感じ入った。あと、今メインロビー横のカフェ、朝やっていないのね。

単品も頼めるけど、モーニングセット(税込み5500円)がおすすめ。卵料理、ソーセージとトーストのA、パンケーキとソーセージ類がつくB、シリアルメインのCに、それぞれ、ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、トマトから選ぶ(ヨーグルトに交換可能)。あと、コーヒーか紅茶。意外にサラダはなかった。

帝国ホテル伝統のパンケーキが食べたかったので、Bをチョイス。薄い3枚重ねのふわっとバニラが香る上品なパンケーキに、カリカリのベーコン、スパイシーで腸詰!って感じのソーセージ、上品なロースハムがついてくる。

柔らかく、ふんわり、優しい甘さのパンケーキに癒された。コーヒーはお代わり自由なので合計3杯も飲んで、食事後ノートを書きながら、あまり主張しないバランスのよいブレンドを楽しんだ。

席でカードでお会計したら、カード返却するときに「〇〇様、コーヒーはもう一杯いかがですか」と聞かれた。こういう時に名前を呼ばれると、特別扱いされているみたいでいい気持になるのね、コーヒーもケチケチしないで(笑)おかわりさせてくれるのねと感心。コーヒー3杯飲んでいたので、断ったけど。さすがのクオリティーでした。

撮影が許可がいるので、写真は帰りに寄った日比谷公園。100年の歴史を感じさせる重厚さと、木々のさわやかな空気で、さらに気持ちをリフレッシュ。この日は半端なく忙しかったので、これだけのパワーチャージがなければ乗り切れなかったかもしれない。

帝国ホテルのメインロビー横のカフェは、大切な思い出がある。30代初め、会社でとてもつらいときに、お客様の一人がここで、相談に乗ってくれたのだ。彼は、若い人を応援する人だった。徹夜明けの若い部下たちをここのカフェに連れてきて、皆がモーニングのおいしさに感動したと話してくれた。

コーヒーもおかわり自由なので、徹夜明けでふらふらの若い衆は、「こんなにおいしいコーヒーがおかわり自由なんて!」と感動して、たくさん飲んで、ホテル側も最後には、ポットで持ってきてくれたらしい(笑)私も、悩んでいる若者がいたら、帝国ホテルで一緒にモーニング食べるような大人になりたい。

頑張る人、理不尽に苦しむ人の助けになりたい。こういう気持ちは、良い面もあるけど、他人との境界線を引くのが苦手という負の面もある。

傷つかない、傷つけられない、損をしない技術も身に着けることが重要。傷ついても、相手が回復してくれるわけじゃないんだから、自分だけの回復手段を用意しておくことも、社会人は超重要。私にとって週に1回のモーニングは気持ちを切り替え、エネルギーチャージするための儀式でもある。

「怒り」は自分を守るため、必要な感情。オードリー・タン流にいうと、問題点を指摘するマーカーのようなもの。わかりあえなくても、相手が変わらなくても、自分のために怒り、言葉でそれを表現することが重要。

言い合いをするだけでなく、冷静に事実を、問題点を述べ、「相手が変わる」という結果を握らない。これも怒りの表明。それだけで、モラハラ人間たちと境界線を引き、なめられにくくなる。

女性は生育歴や、世間からの期待で、自分の意見、気持ちを話しても「わかってもらえない」「聞いてもらえない」というカサンドラ状態になりやすい。

ギリシャ神話のカサンドラは、神の呪いだから簡単に解けないかもしれないけど、人間の呪いは自分や世間がかけたものだから、時間はかかるかもしれないけど、きっと抜け出せる。問題に気づくために、気持ちを共有する仲間が必要。そして、医学・心理学・法律の知識などを身に着けると、問題から抜け出しやすくなる。知的になると傷つきにくくなる。

「怒り」は、やりすぎると自分も他人も焼き尽くし、消耗しきる危険があるけど、感じてもいい、自分を守るための適切な感情。火山がなければ、温泉もないのだ。怒ってもいいのだ。自分のために。そんなことを考えた朝だった。


◆帝国ホテル  パークサイドダイナー
所在地:東京都千代田区内幸町1-1-1
アクセス:地下鉄日比谷駅A13出口から徒歩3分

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