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ソウルファミリーとの旅は、自分らしい生き方へ導かれる旅。かも。

2019年の3月から、10年ほど空き家だった祖父母の家に住んでいる。
祖父母の家には、生活費と固定資産税だけしかかからないというから過去にも2回住もうと考えたことがあったけれど、そのときはうまくことが運ばなくて、それ以降すっかり諦めていた。
けれどまた懲りずにふと、住もうという考えが湧いた。その3回目は、今までの2回がなんだったんだと思うくらいにとんとん進んで、あっさり実現してしまった。
私は、これはソウルファミリーに導かれた結果だと思っている。

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2015年、ツインレイらしき男性と出会った。私の中ではうさぎくんと呼んでいる。
このうさぎくんと出会ったことで、感情がぐちゃぐちゃに暴れて解放されて謎の体調不良になってチャクラというのが一気に開いて、テレパシーが始まったりそれまで平気だった食べ物や場所が合わなくなったりと、自分でも自覚できるほどのアセンションとやらが始まった。

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このときから不思議な現象が頻発してスピリチュアルの世界に引き込まれていく

2017年にはうさぎくんと出会った職場にいられなくなった。
無職になり、そのあいだに着物で大きな出費をしてしまいせっかくいただいた失業保険を終わらせてしまった。うさぎくんが一年間他店舗に異動しているあいだに出会ったツインフレームらしき人と勧誘してきた着物屋さんが似ていて懐かしくなって、祖母が着物好きだったこともありうっかりはまってしまった。
なのですぐ働かなければならなくなり、そういえば妹が、私の好きなブランドのアパレル倉庫で働いていたと思い出し、そこで働き始めた。

そこではうさぎくんと似たエネルギーを持つ男性と出会った。好みのタイプではないのに、エネルギーがびゅんびゅん飛んでくるから意識せざるを得ない存在になった。
この頃には、開花したテレパシーで深いつながりのある魂がわかるようになっていた。
そして知らないうちにソウルファミリーに導かれる旅が始まった。

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10歳上なので私の中でお兄ちゃんと呼んでるその男性は、バンドをやめたばかりだった。プロの道を前に挫折したらしい。私もプロの漫画家の道に足を踏み入れたところでいろいろあって描けなくなり、諦めた経緯がある。同じ境遇の人だと思ったと同時に、もったいないなあという思いと再び歌って欲しい気持ちが湧いた。
またなぜか、私はお兄ちゃんに「漫画と音楽をやりたい」と宣言するようなことを言った。「もう音楽はやらない」と言うわりに、お兄ちゃんは音楽を愛している。私はそれをお兄ちゃんに教えたかったし、また私自身にも私自身の気持ちを知らせたかったのかもしれない。

そのとき、うさぎくんによって暴れた感情などを吐き出す目的で落書き程度のイラストや漫画、そして詩を描いていた。ギターも、いつかは書きためた詩に曲をつけられたらという憧れから、練習のために実家に帰ってたまに弾いていた。
けれど着物事件で返済がたまっていてお金の心配ばかりしていたから、このころはまだのめり込むほどまでにはなってなかった。

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平行して、シロくんと呼ぶ男性とも出会った。うさぎくんに対する執着がすっかり薄れた当時は、シロくんこそが本物のツインレイだと信じていた。実際はどうなのかわからないけれど、見えない存在はいろんなことをする。
シロくんは学校の先生をしていた。
"先生"。ツインレイは同じ使命を持ってるらしいから、もしかしたら私も先生=漫画家になるべきなのかもしれないとぼんやり思った。

しかし次第にシロくんとの距離がひらき始め、次に近づいてきたのはミケくんという男性。ミケくんは借金を抱えながらも、Wワークをしてでも自分のやりたいことを大事にするオタクくん。私が漫画を描いていると話したら喜んでくれた。やりたいことがあるなら一人でもやればいいと言ってくれた。
節約生活が板についた私は、大好きなスピッツのライブ以外でお金をかけることがほとんどなくなったと思っていた。けれどミケくんに刺激されていろんなことが思い浮かんだ。でもその頃には返済も落ち着いてきていたから、あまり働かなくていいようになりたいと思っていた。その頃には県内の公募用に漫画を描いたりしていて、制作時間をもっと欲しかった。
すると派遣で入れなくなり、バイトに切り替えたが月80時間までしか働けないというので一気に経済的不安が増え、制作に手がつかなくなった。
そんなおりミケくんがルームシェアを提案した。アパートの隣人に壁ドンされて困っているという理由だった(彼のいう壁ドンは、こちらが物音をたてると隣人が迷惑がって壁をドンドン叩いてくることらしい)。集合住宅に向いてないかもしれないというから、私は祖父母の空き家に試しに住むのはどうかと提案した。
久しぶりに祖父母の空き家が意識に上がったのはこのとき。
ミケくんは話に乗ってくれたが、まだ片付けきれていなくとても住めるような状態にはなかったから実現しなかった。ただこれを機に、戸建に住みたいと思い始めた。当時アパート暮らしだったのだけど、ギターを思い切り自宅で弾きたいし、他の部屋の住人の物音や咳払いに私も辟易していたからだ。

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↑このときは仮に"サンジ"と呼んでた

ミケくんとの縁は2019年を迎える少し前、静かに切れた。
それまでのあいだにアパレル倉庫と平行していくつかの職場で働いたけれど、どれも長続きしなかった。
あるとき、お兄ちゃんの知り合いが営む音楽スタジオの存在を知り、レッスンも行っているというからどんなものかとお兄ちゃんに相談した。
すると「普段からの練習も必要だよ」と言われた。

ギターの練習のためにやっぱり戸建に住みたいと思った。祖父母の家に住みたいと両親に話してみたところ、今回はちゃんと自分でも片付けたいという気持ちが湧き、今まで腰の重かった両親も協力してくれた。

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↑片付け中の祖父母の空き家

毎日少しずつでも片付けに行けるように、祖父母の空き家の近所で短期のバイトを見つけ、始めた。そこには、うさぎくんと出会った職場にいた人と似た面影を持つ人が何人もいて、好いてくれる人もできた。片付け始めたのが寒い時期だったから諦めたくなることも何度もあったのだけど、その人たちに会えるのを励みに、住めるまでに片付けることができた。
しかしいざ住み始めると臭いがきつかった。何度も後悔しかけた。けれど根気よく換気と、臭いの元の処分をした。私も、私を好いてくれる人を好きになった。彼は私といろんなところが似ている。今までに好きになった人たちをたくさん持っている。そんな人にこのタイミングで出会えたのだからきっと大丈夫なんだと、信じ込んで諦めなかった。

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また会えるまでひとまずさよなら

そして契約期間が終了した。
その頃にはあらかた居住スペースの片付けが終わっていた。
けれど好きな人から気持ちを離せなかった。
庭には彼を思わせる黒猫がよく遊びに来る。彼が見守ってくれているような気がして離れがたい。短期バイトとしてまた呼ぶとも言ってくれていたから、待つ意味も込めてひと月はアパレル倉庫の仕事だけでしのいだ。
そのあいだは片付けを進めるついでに実家に置いてあるものの整理も始めた。
しばらく遊んでいなかったテレビゲームが出てきた。いまやってみたら楽しかった。
むかし書きためた漫画のネームが出てきた。ちゃんと書き上げたいと思った。
いずれも、うさぎくんと出会った職場に入ってから一度はやめてしまったものだった。ギターもそう。
なんだか自分を取り戻した気がした。
それに気づいたら、私の中にいる好きな人の存在が溶けて薄まっていった。彼の、私に対する役目が終わったと感じた。

おそらく私はソウルファミリーに導かれながらやりたいことを見つけ、それをできる環境を整えられていたんだと思う。祖父母の空き家にはもっと早い段階で住むことももしかしたらできたかも知れないけれど、それでは出会えなかったことがきっとたくさんある。人間としても成長が進まなかった。私は私の軸を取り戻せないままだった。
ちなみに最初住もうと考えたのは2015年だった。案外にあのときから祖父母の空き家に住むことは決まっていたのかもしれない。

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今の収入だけで暮らせるかもしれない可能性はあるけど、アパレル倉庫にはあまり行きたくなくなっている。
仕事を探してみると、ちょうど用意されたかのように、うさぎくんと出会った職場の他店舗のオープニングスタッフの求人が出ていて、当時していた職種の募集もあった。仕事内容は好きだったから応募した。採用になれば、一度はやめた生活が戻ってくる。一番苦労して一番充実していて一番自由で楽しかった生活が。もちろん今後の私次第だけど。

なんだかスピッツの「ヒバリのこころ」の歌詞を思い出す。

いろんなことがあったけどみんなもとに戻っていく

僕らこれから強く生きていこう涙がこぼれそうさヒバリのこころ

スピッツ「ヒバリのこころ」

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↑ヒバリじゃなかったらごめんね

ヒバリは春を告げる鳥。
元号も令和に変わって、新しい流れになる。
中身は今のまま、やりたいことをやるためにリセットして前へ進めるといいな。
歌詞にある"緑色の歌声"は、お兄ちゃんのことだといいな。

のんびりと、やりたいことして生きていきたいと思います。見守っていてください。

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