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助成金を使った団体様からのご報告

 山口県で活動されているO様からのご報告です。

      TNR・・人間と猫のドラマがある

人目につかず餌やりをする人,寒くても暑くても じっと その人が来る時間にその人を待っている猫

待っている猫たち

犬も猫も時計を持っているのでしょうか、きっちり同じ時間帯にいる山越えするときに見る猫・・餌やりさんに遭遇。どんな事情で毎日ここで待ち合わせるようになったのでしょう。想像するだけで切ない・・

手術した4匹

12/6日手術した4匹・・・この地域(単位自治会のH地区)全部で10匹TNRしました。畑の糞尿被害に悩まされながらも石を投げて追い払うと性格が悪くなるのでと、じっと我慢をしてきたけど、あまりに増え続けるのでと相談されてきました。
可愛いから餌をやっている人、嫌いだけど、いやだけど見守ってくださる方、地区の中でTNRの話しをして手術に踏み切った方が積極的に行動されました。
一匹のお母さんはTNR、その子猫3匹(5ヶ月くらい)の内2匹は譲渡しました。人馴れ抜群でしたから。猫たちがおっとりしているのは、実際に現地へ行ってみて感じたことですが、地域の環境もあるような気がしました。

しかしながら、猫の糞尿に気兼ねをして昼間は外に繋いで、夜は倉庫へ入れていらっしゃる方もあり、複雑な思いがしました。                    M地区:高齢者の方。近所から苦情が出て参って相談の連絡がきました。成猫7匹はTNR、子猫4匹譲渡。あと一匹三毛が捕獲できないと困っていらっしゃいますが、私が行っても警戒するので非常に難しいです。捕獲機、網、キャリーをお渡ししてますが高齢の方に捕獲は難しい猫です。手術した猫たちは落ち着いてるそうで、三毛も手術したら、隣の敷地に入り木に登り蝉を取って苦情が出るのを解消できるのかは果たして疑問です�� 

M地区

ここの単位自治会はTNRの必要性を回覧板で回され24人が賛同されまた。9匹のTNR最後の1匹です。お母さんをTNRすると洩れなく子猫がいます。
ここの地区で7匹の子猫を譲渡しました。その子猫たちのお父さんは このオス猫です。!

この子はオス。H地区在住

とってもシャーシャーで飛沫がかかるほど 威嚇してきました。でも本当は怖がりで子孫繁栄に貪欲なのでしょう。この子が最期に捕獲され安堵されているTNRのお世話係さん。多分これで平和な自治会になると胸を張って言えると思います。その後の様子を乞うご期待。
TNRした猫は引き続きご飯をもらえるので、徐々に人慣れし抱っこもできるように。相変わらず畑で排泄し穴を掘ると苦情は絶えませんが、ネズミがいなくなったと喜ばれることもあります。
何もかもいいことや悪いことばかりではありません。しかしながら、猫は高齢者や子どもにとって身近な動物です。独居老人や日中ひとりの高齢者は、口答えしない、いい話し相手です。猫が相手でも会話をして声を出す、笑う、猫に必要とされていると思うと活力がでます。
高齢の親を置いて仕事に出る時、気になりながらも、猫や犬に「頼むね」とお願いすると少しは安心すると言われる方も少なくありません。
古来より犬や猫は人と共生してきました。
これからの時代、もっと人と動物が寄り添いあって生きていくことは大事ではないでしょうか。
この方もおひとり暮らし。でも手術をした猫にご飯、おやつをあげることが とても楽しそうです。地域の中でお年寄りの楽しみを見守ってあげてほしいなと思います。そして、猫に餌をやらないで!ではなくあげてください!を張り紙してほしい。食べないと死んでしまうから。人間だって食べないと生きていけませんから。

TNR→病院へ
捕獲機から病院へ行くまで 一旦、ケージに入って手術日にネットに入ってもらいキャリーへ。

手術を待つ猫

凶暴なねこちゃんは大きなネットで慎重にケージから移動。箱を使ったり、毛布を使っ たり、けがをしないよう注意が必要です。ケージの巾が55センチくらいなので、体を入れ込んだら猫が逃げ出すのを体で防げます。
私たちは体を張った仕事をしています(笑)威嚇が凄い子は鳥肌がたちます。病院へ行く前の準備は相当しんどいです。何かいい方法はないものでしょうか。

お母さんをTNRした時、子猫がいたら譲渡するのですが、エイズ陽性が出る姉妹猫、疥癬などなど・・・その子たちがいた地域は疥癬、エイズが広がっていると思います。
以前TNRした地区の猫を血液検査したところ、やはりエイズ陽性が出て子猫もエイズでした。これ以上、野良猫というより、皮膚病やエイズの猫が増えないようにしないと子猫の譲渡が難航してしまいますし、他の猫たちも地域を問わず感染し恐ろしいことになります。
可哀想な猫を増やさないTNRは重要な活動です。
猫たちを救えるのは人間です。そして、その活動を支えてくださる「ネコイコネ」が私たちボランティアの救世主です。
TNRと子猫の保護・譲渡・・「ネコイコネ」なくして決して成し遂げられません。今年1年、TNR115匹、子猫の譲渡70匹余り、ひとえに「ネコイコネ」のご援助のおかげです。感謝しています。     
病院での手術地元の可愛そうな猫を増やさないTNRのご説明をさせていただきご理解をいただい対応病院の先生たちに感謝しながら、先生たちが手を怪我されないようネットに入れて連れて行きます。大事な手をケガしないように配慮するのは私たちボランティアの責任だと思っています。そして、金額交渉できる病院はないので、末永く頑張って頂きたいと思います。野良猫のために頑張ってね先生たち。

手術の様子

TNRしてもしても減らない可哀想なねこたち。もっともっと多くの方に知っていただきたい。
一緒に活動してくださる方を増やしたい。ボランティアの力だけでは 限りがあります。
TNR まだまだ浸透していない。
しかし、昨年「ネコイコネ」に助けて頂きながら実施した単位自治会では、猫がめっきり減ったという声を聞
きます。そして、耳カットの猫があちこちウロチョロしていると・・
そんな声に、また頑張ろうと体に鞭打つ自分がいます。


















































































































































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