青森の思い出 ①
7年ほど前に、青森に一人旅をしたときのことをふと思い出した。
当時、どこに行こうかと「日本 絶景」と調べ、なぜか恐山に惹かれた。仕事終わりに夜行バスで向かう二泊三日の弾丸旅行だった。
「なぜ、青森?」とみんなに聞かれたが、理由は特にない。ただ、当時はちょっと仕事の人間関係で疲れていて、失礼ながらあまり人が多くない観光地に行きたかったんだと思う。(実際、心配なくらい人がいなかったのだが)
なぜ急に思い出したかというと、とある地方と東京の意識の差みたいな記事を読んで、旅行中に聞こえた会話を思い出したからである。
一人旅はそれまでもしていたが、地方やしいては日本の問題などを見聞きする機会になり、個人的にはとても印象深い旅行だった。
さて、夜行バスで向かったと先述したが、私は夜行バスの旅行が好きだった。寝てる間に到着し、朝から行動できるのが良い。最初は安いを理由に利用していたが、一時期はあえて選ぶほどになっていた。
ただ、年齢と共にバス内で熟睡ができなくなり、近くの人が大イビキをかいて一睡もできなかったことを機に、理由がない限りは乗らなくなってしまった。
話を戻そう。そんなわけで、仕事後にお茶の水の銭湯で一風呂浴びてから、東京駅初のバスに乗り、青森へ向かった。
8月の終わり、遅めの夏休みである。
流石に青森は遠く、朝着といっても到着したのは陽が上り切ったころだった。
まずは、定番だが青森魚菜センターに向かい、乗っけ丼を朝ごはんとした。どの店が美味しそうか、具を選びながらぐるぐると周った。
入口付近のお店は目立ち、品数も多かったが、奥で小さなスペースで売られてるホタテに目がいった。これが新鮮で味が濃く、絶品であった。
初日は三内丸山遺跡と青森県立美術館に行き、下北半島に移動するスケジュールだ。
私はペーパードライバーなので、移動は全て公共交通機関でいく。
待ち時間も楽しもう、そんなのんびりとした旅だ。
②へ続く。