青森の思い出 ②
今更ながら、この旅行記は7年ほど前の話である。旅行の情報としては、今は古い可能性が高いので、あくまで読み物として楽しんでもらえると嬉しい。
乗っけ丼を食べてから、バスで三内丸山遺跡に向かった。朝一だったこともあり、私の他には2、3人しかいなかった。
さっと見るだけのつもりが、せっかくなのでゆっくり写真を撮ったり、公開していた発掘現場を眺めたりしていたら、2時間近く滞在していた。
このときに、時間があったのでカメラのタイマー機能で格好つけた自撮りを撮るという変なことを覚えた。
その後、青森県立美術館に向かった。
青森は、この県立美術館、十和田美術館と二つの現代美術館がある。いずれもこの美術館でしか観れないような大型の作品があり、ぜひ訪れたいと思っていた。
フラワーホースなど、十和田美術館のコレクションも興味があったが、時間の関係で今回は断念した。
県立美術館といえば、奈良美智のあおもり犬が有名だ。県立美術館のために作られた巨大な作品で、近くで色んな角度から眺めることができる。
奈良美智らしい、ずーんとした表情がどこか不思議なけれどかわいい雰囲気を醸し出している。
このときは、土方巽の特別展などもしており、かなり長居してしまった。
実際、乗る予定だったバスを乗り過ごしてしまった。次が1時間後だったので、どうしようかと思ったが、今度は充実した図書館を見つけてしまい、危うく次のバスも乗り過ごしそうだった。
バスで青森駅まで戻り、下北半島へ電車で向かう。バスを乗り過ごしたため、電車の乗り合わせが悪くなってしまい、ここでも1時間近く待つことになった。
どこかに寄ろうにも、どこかに行って戻るには微妙な時間だったので、ここでも恥ずかしい自撮りを撮りながら、海をのんびりと眺めていた。
下北半島への電車は、高校生で埋まっていた。旅の風情としては、ガラガラの方が良いが、それは旅行者のエゴだ。旅情に浸るため、それまでスマホは最低限しかみていなかったが、雰囲気に飲まれて、友人とLINEをしたり、Twitterを見たりして、時間を過ごしていた。
こうして、夕方に下北半島に辿り着いた。
少し長くなってきたので、続きはまた別の記事にしよう。