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えっ?自分自身が慢性腎臓病(CKD)かも??

健診のクレアチニン値で腎機能低下の疑いを指摘された。
違う腎機能検査項目のシスタチンCではそこまで悪くなかった。
猫にもクレアチニンとは別のSDMAという腎機能検査項目があるらしい。
次は、MAX23kgの減量体験にします。


こんにちは「猫好きな 腎臓外科・泌尿器科医」です。

前回、HAYAさんから、「医師である先生が、自分の自身の腎臓を守るべく意識して行っていることなどはありますか?」という質問がありました。

なので 、慢性腎臓病を理解してもらうためにも、まず自分のことから取り上げるのが良いのではないかと考えました。


先ず、健診を受けることが大切だと思います。

実は、私は最近になって健診の「クレアチニン」という検査項目で腎機能が低下(eGFR=58)しているのではと指摘されました。


腎機能はGFR(糸球体ろ過量)で表します。
1分間に何mLの血液をきれいにできるかという指標です。

うまい具合に正常の基準値が約100なので、何%の腎機能が残っているかと考えると分かりやすいと思います。


慢性腎臓病は、主に(他に画像診断などでも)一定以上の尿蛋白量や腎機能の低下が3ヶ月以上続くことで診断されます。

私の尿蛋白は陰性でしたが、腎機能を推測するeGFRが58で慢性腎臓病の基準である60以下であったため慢性腎臓病初期ではないかと指摘されたということです。

本当のGFRを正確に測ろうとすれば手間がかかるため、一般的には「クレアチニン」 という 検査項目の値で推測してeGFRとします。

さすがに、心配になったので別の腎機能検査項目の「シスタチンC」を測定しました。

シスタチンCで計算したらeGFR=82でした。

一般的にはシスタチンCによるeGFRの方が正確と考えられていますが、それぞれに腎機能以外に影響を与える要因があります。

クレアチニンによるeGFRとシスタチンCによるeGFRに差がある場合、それぞれに影響を及ぼす要因を考えます。

クレアチニンは筋肉から出る老廃物であり、1日に発生する量が比較的安定していて、腎臓で尿中に排泄するものです。

したがって、筋肉量などにより影響を受けます。

シスタチンCは筋肉量による影響を受けませんが、甲状腺疾患などに影響を受けます。

私の場合はほとんど 標準体重で筋肉量はあまり関連がないと考えましたし、甲状腺疾患などもありません。

どちらかに影響が出るような薬も飲んでいません。

どちらにも影響する要因がなければ平均で考えるのが良いと考えています。

したがって、平均のeGFR=70を最終推測値と考えて、尿蛋白も陰性であることからステージ2であり、まだ慢性腎臓病とは診断されないと考えました。

しかし、以前と比べればクレアチニンによるeGFRは低下傾向であり、注意が必要だと思います。

この時期に大切なことは、高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満 などの生活習慣病があれば 治療し、 生活習慣病がなければその状態をキープするということだと思います。


実は、私はこの数年で13kgぐらい減量しています。

一度減量してリバウンドしてからなのですが、最大体重時からは23kgぐらい減量しています。

ある程度の運動習慣もあります。


今度は猫の話題に移ります。

猫にもクレアチニン以外に初期の慢性腎臓病に精度の高い「SDMA(対称性ジメチルアルギニン)」という検査項目があるとのことです。

今度うちの猫のシロもSDMAを測って貰うと良いと思います。


我が家の猫のシロも腎機能正常低めというのは、私と同じ位置かその前段階にいるということだと考えています。

この段階ではやはり定期健診と一般的な猫の生活管理が良いと思います。

先ず定期健診が大切だと思います。

生活管理では、よく言われる 飲水量の確保や遊びを取り入れた運動の確保が大切だと思います。

 体重管理も大事だと思います。


次は、MAX23kgの減量体験にします。






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