【好きなもの】ぼくがペストマスクをかぶる理由【録音してみました】
https://note.com/nekohawai/n/n8bb3f52186d8
↑声の録音もしてみたのですが、どうやら1記事内にまとめられないようなので個別にアップしました。無念です。
ごあいさつ
こんにちは。最近は過ごしやすい気温になってきましたがまだまだ風の強い日もあり、肌寒い毎日が続きます。
風の強い日などは中国から PM 2.5の飛来などが考えられますし、ウイルスなども心配です。そんな油断ならない毎日、皆様は自己防衛のためにマスクを検討しているのではないでしょうか。
そんな皆様に紹介したいマスクがあります。
↑これです。
どうですか?かっこよくありませんか?昨今黒マスクなどの流行もありますが、真にかっこいいマスクはこれだと感じております。
ミニマリストや断捨離の流行、それらの言葉が一般化されて久しいですが、意味するところは「良いものを選び、大切にする」ということに他なりません。
選択肢をもつことは良いことだと思いますので、皆様にもご一考いただければ僭越至極に尽きます。
・ペストマスクとは
WIKI:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88%E5%8C%BB%E5%B8%AB
を見てくれてもいいのですがぼくも書きたいので書きます。
中世時代ペスト患者を診療する医師がかぶっていたマスクです。
1656年のペスト大流行の際にはこの衣装も大流行しています。
マスクのデザイン、というよりかはコスチューム全体の発祥なのですが、ルイ13世の主任医師であるシャルルドロルムに起因すると言われています。
目の部分にはガラスが嵌められていて開きます。
また、形状として最も特徴的なくちばし部分ですが、鼻の前に保持するストラップが付いており、内部にはハーブの類が詰められています。
いい匂いのする草花ドライフラワーやミント。各種スパイスや樟脳(タンスに入れる虫よけのあれ)。酢を染み込ませたスポンジなど。なんか体に良さそうなやつですね。
現代だとアロマなどを染み込ませてもいいのではないでしょうか。
ペストの威力は言わずもがなで、中世においては当時の人工の50%近くが死にました。
当然街には臭いが充満しており、当時においてにおい=病気の主な原因であると考えられていました。
反証するにも、人はどんどん死んでいくし、そもそも現代のような器具も無いので調べようのない状態だったので、いわばおまじないのような理由でハーブを詰めたペストマスクが誕生したんですね。
・ペスト医師とは
ペスト医師とは、中世ヨーロッパ時代においてテスト病患者を専門的に治療した医師のことを指します。
医師と言っても免許などはなく、多くの場合「一般開業医」とは違う一般人です。町や市から給料が出るので「おうおうやってやろう」みたいな感じです。とはいえほとんどの人が死ぬので死人カウンターみたいな役割を果たすのがほとんどだったとのことです。
主な治療法は『瀉血』。しゃけつです。「瘴気は血に宿る=悪い血は抜け」という発想です。やばいですね。
「咳止まらんのやが」
「血、抜こ^^」
誇張ではなくこういう発想です。中世時代の医療なんてこんなもんです。医療の是非については一旦おいておきましょう。でもなんかセンス良くないですか?(なんかおかしくなってきた・・・)
そういう存在なので診療の際、追加で料金を請求することもありしばしば問題になった、という話がありますが、
ぼくが言いたいのはむしろ逆で、
ほとんどの確率で死に至る病気に、彼らは立ち向かっていたという事実に目を向けたいわけですね。
【Empirics(実験、経験)】という呼び方をされてもいました。
ぼく好きなんですよね。実験とか経験。
マッドサイエンティストとか好きなんですよ。わかりますかね、この感じ。わからない人にはわからない感覚だと思います。流石にムカデ人間とか、他者を虐げてまでやるのもどうなのかなとか、思ったりもしますけど、なんていうのかな、わかってくれる人とは個室居酒屋で一杯飲みたいですね。
話が脱線しましたが、かっこいいんですよ。もともと変なものが好きだ、ということもありますがそういうことなんですね、はい。
・知ったきっかけとお世話になったサイト
ぼくは
スチームパンク
ネオヴィクトリアン
ゴシック様式など
そういうものがすごく好きで、色々調べまくっていたわけです。
優雅で機械的、非合理的と論理的、色々な要素が混じり合ってできたフィクションだったり、元ネタの中世が実は一番やばかったり(マリーアントワネットとか)、そんなこんなで調べるのってすごい楽しい。文献読むのもだし、写真とか見るのも楽しい。
スチームパンク大百科:https://madamsteam.com/
こちらのサイトにはお世話になりました。
管理人の五十嵐 麻理さんがまた高貴で気さくな貴婦人で、大変素晴らしい方なわけです。(決して宣伝ではないんだけど)興味があったら是非見てほしいですね。
安く仕上げたいわけではない、『自分の納得したもの作りたい系』のDIYとかもぼくは好きなんです。なんか紹介するだけで一記事かけそうな勢いなのでやめておきます。
好きな派生作品
中世の文化というのは何せカッコいいので、そういった題材はゲームなどにも使用されています。
・ディスオナード:ベセスダ・ソフトワークス(PS3/4)
主に『疫病』にスポットを当てて作られています。
とはいえサイバーパンク要素が強く、高出力プラズマによる牢屋や超密度ワイヤートラップ、感染した住人ゾンビと汚物を焼却する監督官、魔術を使用する主人公など、超越科学が盛り沢山です。全体的に雰囲気は陰鬱ですが、ヴィクトリアンな装飾には目を見張るものがあります。
・ブラッドボーン:フロム・ソフトウェア(PS3/4)
このゲームの場合は『瀉血』にスポットを当てて作られています。
こちらはゴシックパンクの色が強く、瀉血による血の医療、獣と化する疫病、上位者と呼ばれる存在、脳の瞳、啓蒙を得るためには月の瞳を得るのだ…と、もはや何を言ってるのかすらわかりません。
そしてゲーム中に烏羽の狩人:アイリーンっていうキャラがいるんですよ。
↑これ。かっこよくないですか?
女性なんですよ。年齢不詳。声も若いような年老いてるような、中性的な感じです。
フロム信者(フロム・ソフトウェアという会社は尖ったゲームばかり出すのでファンが全体的に少なく、しばしば信者と形容されます。)の間では『ババア』という愛称で親しまれています。
可愛いですね。異論、反論は認めますが、友達にはなれそうにないです。
可愛いと思う人は鳥貴族ででも一杯飲みましょう。
(話が脱線してきたので以下まとめ)
まとめ
いかがだったでしょうか。あぁ麗しき過去の群像…好きなことについて書くと書きたいことが先行して支離滅裂になりがちなので気をつけましたが、やはり読みにくいですね。反省しています。
ほとんどがぼくの趣味一人語りになってしまいましたが、不思議と清々しい気分なので良いとします。
(ペスト医師は現代から見ると色々とおかしな存在かもしれません。治療法もめちゃくちゃ、風貌も客観的に見て怖すぎる、といろんな意味で異質な存在です
ただ、変なものを遠ざけるといった考え方ではなく、様々な事象や背景を調べ、想像する。そうして得た経験や知識は、きっとあなたにとってとても良い知識や経験となってあなたの力になってくれるものだと思います。おわり。)
参考:https://archive.org/details/medievalcity00misk/page/64