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議会は台湾有事に対するフリーハンドをバイデン氏に与えねばならない

オピニオン:エレイン・ルリア

下院軍事委員会の副委員長を務めるエレイン・ルリア議員(民主党、バージニア州第2選挙区選出)は、海軍に20年勤務した退役軍人である。

 今年初め、上下両院で開かれた公聴会において、アジアに駐留する軍の現職、及び元司令官達は、中国が今後6年以内に台湾に対して軍事行動を起こす可能性があると指摘しました。既に記録的な数の中国軍機が侵入し、台湾海峡の緊張は急速に高まっています。こうした状況を受け、台湾の外交部長は先週、「台湾は戦争に備えている」との声明を出しました。バイデン氏が率いるホワイトハウスは、民主的な台湾に対するアメリカの長年にわたるコミットメントを『揺るぎないもの』と断言し続けています。また、米軍の特殊作戦部隊と海兵隊が、少なくとも1年前から台湾で現地軍の訓練任務に就いていることも知られています

 下院議員が今年の国防予算を策定する際、私達は退役する艦船の数よりも多くの艦船を建造し、潜水艦の建造を加速させ、航空機の増勢を行い、太平洋防衛構想への投資を強化するための措置を講じました。しかし、問題はここからです。中国を抑止するに足る戦力と、それを使用するための法的権限の双方を保持しなければなりません。しかし今のところ、私達はそれを手にはしていません。

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