なのか名作劇場【裸の王様】
ねこごーやなのかプレゼンツ
なのか名作劇場
「裸の王様」
昔々あるところに一匹の王様がおりました。
王様は裸でした。
ただただ裸でした。
しかし民はそんな王様を見てもバカにすることはなく
むしろ賢き王として慕っておりました。
民は知っていたのです。
服の良し悪しがその人の価値を決めるものではないという事を
そして、それを王自らが体現しているのだと民は信じておりました。
しかし王様はただただ裸でいたかっただけなのです。
そこに理念や志などはありませんでした。
賢かったのは王様ではなく民だったのです。
賢き民に囲まれた王様はそんな民の思いに応えるために
民の理想の王であり続けようと
より賢くそして裸でい続けました。
そうして裸の王様は賢き民に慕われ
王様も民を想い
国は栄え続けました。
めでたしめでたし。
たとえ始まりに理由はなく
そこに理念や志がなかったとしても
環境によってそれらは創りあげられていくのだという事を
王様は私たちに教えてくれているのかもしれませんね
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