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【ナドしま?】2024年MTG流行語大賞をやってみよう!
さて、皆さんは新語・流行語大賞(以下、流行語大賞)をご存知でしょうか?
毎年12月始めに発表されるその年に流行った言葉に送られる恒例のアレです
2024年は「裏金問題」とか「50-50」とか「令和の米騒動」とか候補にあがっていましたが
なんでも大賞は「不適切にもほどがある!」
という流行ったドラマの略語ということで「ふてほど」らしいです
しかし「そんな略語のえっちなゲームがあったような・・・」
っていうこの世の終わりみたいな感想が出てしまいました
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ではMTG(マジック・ザ・ギャザリング)で起きた出来事などで
同じような流行語大賞みたいなことをやったら今年はわかっているだろうけど何になるのか?
というネタで動画化というのも考えてみたのですが
その動画編集をしている間に
次に発表される禁止改定でおそらく
指輪物語のコラボセットで収録された《一つの指輪》が禁止カードになるだろうから
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最早、出来レースになっているMTG流行語大賞(2024年)の動画はボツにして
なんだったらソレをnoteにぶちまけて2024年を振り返ろう!
という結論に至りこの記事を作成しました
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全選手入場!
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なにもしないカードになってしまった《虚空粘》
まずは2024年1発目に発売された「ラヴニカ・リマスター」より
《虚空粘》というカードが収録されました
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このカードの旧枠版にて
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(省略)~対象とする。のあとにある「それを打ち消す。」
がすっぽり抜け落ちたせいで
コストを払って対象をとってなにもしないというカードが印刷される
という事件が起こって話題になりました
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ちなみに
《虚空粘》として
ちゃんとカードは機能するので問題なく使って大丈夫なのと
これは個人的な話ですが
この一件がなければこのカードを知らないまま過ごしていたので
そんな一件があってよかった?と思った出来事でした
(この当時に投稿した動画でもこのカードについて取り上げている)
「モダン」ホライゾン3「統率者」デッキ
これは6月に発売された「モダンホライゾン3」という
「モダンホライゾンにあらずんばモダンのデッキにあらず」
と、平時忠(たいら の ときただ)が当時、発したくらい
モダンという構築環境をガラリと変えるような強力なカードたちが
収録されたセットなんですがその中に
統率者デッキ(全4種)とCommander Deck: Collector's Edition(全4種)
という「モダンホライゾン」というモダンをフィーチャーしたセットなのに
1対1で遊ぶ「モダン」の構築済みデッキではなく
主に3人以上で遊ぶ多人数戦向けの「統率者戦」の構築済みデッキが
発売されたという出来事があり当時、ユーザー達は混乱しました
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さらに混乱した要因は
モダンホライゾン3とは切り離された製品なので
エキスパンションシンボルも全く別物だし
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モダンホライゾン3統率者のデッキに収録されているカードは
「これに収録されているカードはモダンですべて使用可能カードというわけではない」という
そういう事情をわからない人が聞いたら
「モダンって書いてあるのになんでこの構築済みデッキに入っている全部のカードがモダンで使えないの?」や
「なぞなぞマンかよぉ!?」って
返ってきそうなくらい中々な仕様になっていたりします
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ビジネス的に「統率者戦」の構築済みデッキのほうが売れるとはいえ
こういう機会だったからこそ
「モダン」の構築済みデッキがあってもよかったのでは?
と、今でも思っています
発売前にパウパーにて《頭蓋槌》を禁止に
さてこちらも「モダンホライゾン3」にて
《頭蓋槌》というカードが「コモン」にて新規収録されましたが
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このカードのプレビュー動画が公開されてすぐの段階で
「この《頭蓋槌》ってカードはめちゃくちゃ強くね?もしかしたらパウパー(コモン単構築戦)で禁止カードになるかも」と、すでに言われており
事実
「モダンホライゾン3発売直後にパウパーの大きな大会がある」ことや
「直近の禁止改定にて似たようなカードらをすでに禁止にしていた」ことなどを踏まえて
発売前に《頭蓋槌》を禁止にしたということで話題になりました
発売前のカードを禁止カードにするという
おもいきった決断ができたことに対し
各地域にいる社外メンバーがしっかり発売後の環境を議論し
その結果を発売前にウィザーズ社に提案しそれを受理させた
という並々ならぬ努力とパウパー愛がもたらした結果なのが本当に素晴らしいことです
《有翼の叡智、ナドゥ》は、デザインに失敗しました
おそらく今回の企画で10人中9人が
大賞にするくらいのインパクトがあった言葉だろう
事の発端はこれまた「モダンホライゾン3」に収録された
《有翼の叡智、ナドゥ》というカードが原因である
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このカードと《手甲》などの0マナで対象を取るカードと組み合わせることで莫大なアドバンテージを生み出すことが出来てしまった結果
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モダンホライゾン3発売直後のプロツアーでも20%以上のシェアを獲得し
1人回しタイムも頻発する上に
2回までの誘発をカウントしないといけないという
めんどくささも存在するという始末だったので
あ ん の じ ょ う ナドゥが禁止カードになった際
あまりの反響にこのカードについての個別のページ作られたわけだが
その序文がこの
《有翼の叡智、ナドゥ》はデザインに失敗しました
という
「制作側が一番言っちゃダメな言葉だろ!」って総ツッコミをしてしまったことで話題になりました
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さらに
昨今の統率者戦人気にあやかりこの《有翼の叡智、ナドゥ》も
統率者戦でも活躍できるようにデザインされたわけだが
構築済みデッキにも度々収録される
《稲妻のすね当て》とのシナジーを無視できるわけがなく
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モダンで禁止になった後に
統率者戦でも禁止カードになってしまい本末転倒である
おまけ
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ベーシックブースター発売
2024年の8月の始めに発売された
動物まみれのセットである「ブルームバロウ」が発売され
国内では特に可愛らしいカードが収録されたこともあり
あまりMTGを知らない人でも目に入った機会が他のセットより多かったのではないかと思います
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そんな中、ある商品が新しく発売されることになりました
それは【ベーシックブースター】と呼ばれる
カード7枚入りの小型のパックが発売されました
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しかし
コモン3枚。
アンコモン2枚。
いずれかの稀少度のカード1枚。
基本土地、フォイルのカード、スペシャルゲストのうちいずれか1枚
という内容で発売されることになり
ユーザー達は怒りというより少し呆れたいたような印象を受けましたそれに価格が価格なので隣にプレイブースター置かれたらソッチ買いそうではある
ただ、ベーシックブースターが置かれるような店舗さんは
カードショップへ行くのもちょっと大変なくらいの
地方のコンビニに設置されたいたらしいので
日頃やっていない人たちに
『マジック・ザ・ギャザリングというカードゲームを(再び)認知させる』
というのが目的な気がします
なので
2025年のFF&マーベルコラボの際に
それが実を結ぶと面白いかもしれないなと思っています
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これが数学の力だ!
次はストーリーから
これは「ダスクモーン」のストーリーにて
脳筋担当の「タイヴァー」と頭脳担当の「ジモーン」がペアになった際
危機を脱するために協力したシーンでタイヴァーが叫んだのがこのセリフである
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そして、ストーリーが公開された直後から
ユーザー達の心をガッチリと掴んだセリフということでノミネート
ちなみに
「これが数学の力だ!」
というのは翻訳家さんがぶっ飛んだセリフに翻訳したわけではなく
原文から"Behold the power of math!"なので
このシナリオを書いたライターさんが一番ぶっ飛んでいたということを付け加えさせておきます
統率者委員会
2024年9月、これがすべての始まりだった…
《波止場の恐喝者》禁止
《宝石の睡蓮》禁止
《魔力の墓所》禁止
《有翼の叡智、ナドゥ》禁止
という
以前から強力が故に問題視はされてはいたが
統率者戦の人気から需要がひたすら高くなっていたカード達で
そしてその需要を理解しているウィザーズ側も
ボーダーレス版やエッチングフォイル版とかテクスチャ―フォイルとかネオンインク版などで付加価値をつけてパックの目玉カードにしていました
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しかし9月に突然
ゲーム開始直後にこれらのカードでロケットスタートされると
(カジュアルな)場も白けるし全体的なカードパワーも上がってきて
ゲーム開始前の話し合いもこれらのカードのせいで難しくしているので
統率者戦にてこれらのカードを禁止にするよ^^
と告知され
ナドゥ以外のどのカードも高価だった故に国内外問わず大荒れ状態になり
さらにこれらの変更を統括する外部組織である
「統率者委員会」のメンバーに対し
過度な誹謗中傷や◯人予告も来てしまうレベルの事態に突入するわ
内部に近い人達からも不満を言われたりしてどうなるのか?と思っていたら
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外部組織にまかせていたものを公式へ移管し
ソレと同時に「ブラケット」と呼ばれる
独自の危ないカードのtier表みたいなのを作るから
ソレを使ってゲームをすり合わせて楽しんでやってほしい!
というふうにまとめて「とりあえず」はこの騒動は落ち着きをみせました
この禁止改定から移管までの1週間は
ユーザー間の議論が加熱した状態がずっと続き本当に激動だったと認識しています
執筆時点ではブラケットの暫定の表は完成されていないので
もし完成されて公開されたときはまたnoteに記事や動画にして投稿しようかと思います
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アリーナBO1にて《残響の力線》禁止
次はDCG(デジタルカードゲーム)版のアリーナから
MTGには定期的に「サイクル」と呼ばれる1つのコンセプトに基づいて作られた各色のカードが収録されることがあります
今回取り上げるこの《残響の力線》というカードは
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「力線サイクル」と呼ばれる
◯◯の力線があなたのゲーム開始時の手札にあるなら、これが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
という共通のルールを持っています。
なので初手で《残響の力線》を持っていた場合
「4マナのカードが出ている状態」で
ゲームを始めるというカードになっています
なのでこの《残響の力線》をフル活用するには
「デッキに4枚入れつつ」「初手で約40%の確率で引く」
のが一番強く使えると思われています
ではなにが問題だったのでしょうか?
それはDCG特有のBO1(1本先取)ルールで問題が起きました
MTGでは一般的にBO3(2本先取)ルールかつ
サイドボードと呼ばれる
控えのカードを15枚用意できるので
たとえ1本目で相性が悪く負けてしまっても
サイドボードのカードをデッキに入れることで相性差を改善できるので
勝てるチャンスがあるゲームになっています
しかし
BO1(1本先取)のルールで《残響の力線》を使ったデッキは
最強ムーブをしたときの爆発力はもちろんですが
逆に初手で《残響の力線》を引けなかった場合や
《残響の力線》は引けたが他の手札が弱かったといった場合だと
さっさと投了して次の試合に行くという
どっちに転がっても対戦相手側からは何も介入できない状況が頻発し
運営が考える「このゲームにおける通常の遊び方とは逸脱」した結果として
BO1において《残響の力線》は禁止になり話題になりました
総括
他にも
ブンブンバナ
ベルマークの大王
オウルさんとあきあきさんが倒産
MTGがなぜ流行らないのか
などがあり
2024年も禁止改定含め色々あったと思います
2025年はどうなることやら…
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