
「銀河ヒッチハイク・ガイド」(ダグラス・アダムス)
書籍名:「銀河ヒッチハイク・ガイド」(「The Hitchhiker's Guide to The Galaxy」)
著者:ダグラス・アダムス (Douglas Adams)
ネコデコ価格:400円
棚主ID:2350
書籍に挟んだ解説文
一応SFに分類されるが、意味不明で嫌みな英国的ギャグ連発のコメディ小説。
銀河バイパスの建設ルート上にあった邪魔な地球は一瞬で消し去られ、たまたま生き残ったアーサーは銀河帝国大統領や宇宙一憂鬱なロボットのマーヴィンと共に銀河系をヒッチハイクでさまよう羽目に。頼りになるのは「銀河ヒッチハイク・ガイド」とタオルだけ。
IT業界では必読といえる、カルト的人気を誇る一冊。合い言葉は「パニクるな」「42」。
「モンティ・パイソン」が好きなら、読むべきコメディ
タイトルにもなっている「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、銀河系をヒッチハイクする旅人向けガイドブック。ボゴン人との付き合い方など、安全に旅するための情報が満載されている。ちなみに、取るに足らない地球に関する解説は「無害」だけ(その後「ほとんど無害」に改訂された)。
そんな具合で、英国的な意味が分からないけど嫌みったらしいギャグに溢れていて、「モンティ・パイソン」的なコメディが好きな人なら間違いなく気に入るはず。
イーロン・マスクも大好きな、IT業界の必読書
どういうわけかIT業界には「銀河ヒッチハイク・ガイド」のファンが多く、イーロン・マスクもその1人。彼の経営するSpaceXが火星に向けてロケットを打ち上げた際、ダミーウェイト的に搭載されていたTesla製ロードスターのコンソールには、「銀河ヒッチハイク・ガイド」のテーマでもある「DON’T PANIC!」(日本語訳は「パニクるな」)と表示されていた。


意味不明ながら究極の数字「42」も、ファンに愛されている
映像化不可能と言われていたが、映画版も
ハチャメチャな割に宇宙が舞台なもので、映像化は大変だっただろうな。でも、原作を上手くまとめていて、純粋に楽しめる作品になってる。最後に「宇宙の果てのレストランへ行こう」的な締めくくりをしてたから続編に期待しているけれど、まぁ無理だろうな。
ちなみに、映画版の地球消滅シーンは、消滅にかかる時間が映画史上もっとも短いんじゃないかな。銀河帝国からみると、それくらい地球は取るに足らない存在ということだ。
なお、小説版は「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大作戦」「さようなら、いままで魚をありがとう」「ほとんど無害」と続いている。題名だけ見ても、間違いなく面白いってわかるよね。お薦めです。

余談
映画版でマーヴィンの声を担当したのは、「ハリーポッター」シリーズでスネイプを演じたアラン・リックマン。マーヴィンの憂鬱さがなんともいえない。
お買い上げ履歴
2024/12/25