「ディープヨコハマをあるく」(佐野亨)
書籍名:「ディープヨコハマをあるく」
著者:佐野亨
ネコデコ価格:1,000円
棚主ID:2350
書籍に挟んだ解説文
タイトル通り、横浜のお洒落な観光スポットでなく、生々しい歴史が残された横浜の各地を実際に歩き、詳しく紹介した本。基本的には明治期から現代までをカバーしている。
江戸から中途半端に離れ、歴史の舞台に登場することなどなかった寒漁村の横浜。突如として開国の波に巻き込まれ、さまざまな価値観や文化が集約する都市へと発展していく。人間の欲望は多彩で、その痕跡が残る横浜は面白い。
同書を片手に、横浜を歩きたい。
横浜をくまなく歩くなら、必携の一冊
歴史的に注目されることなどない寒漁村だった横浜は、開国という偶然によって、江戸末期から明治、大正、昭和と目まぐるしく発展した。
成功を求めて人が集まると、それに付随して欲望を満たす産業も発展するのは世の習い。崇高な文化も、生々しい歴史もすべて飲み込み、受け止めてきた。
みなとみらい地区や赤レンガ倉庫などのあたりは様変わりして、すっかり近代的でお洒落な街になった。けれど、ほかの地域にはかつての痕跡が多数残っている。
時間ができたら同書を片手に横浜をくまなく歩きたいと思いつつ、まだ余裕がないので、この棚に置いておくことにした。