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きものが好き。でも着る度に、こりゃ廃れるわって思ってる。

だってね、着るの、大変なんですもの。

何本も紐使って胸やら腰やらぎゅうぎゅう締めて、補正のためにタオル巻いて、帯の形つくるためによくわからない塊を装着して。

いやいやいや。苦しすぎるでしょう。

初めて着付けを習ってから10年くらい経ちまして、京都に来てからは休みの日はきものを着るようにしているものですから、だいぶ、着るのには慣れてきました。

いかに苦しまずに着ることができるか。動画を見たり、自分で工夫したりしながら、もうほんとに、試行錯誤です。

着付け教室で習うような「正しい」着方って、ほんとに苦しい。あと使うもの多すぎ。動く気あるんですか!って思う。

この「正しい」っていうのが本当にやっかいで。

伝統衣装なんだからきっちり着なさい的な風潮ありますけれども、今の着方が定着したのって最近の話。

江戸時代とか、日常着の時代に庶民がこんなぴっちり着るわけがないでしょうて!今よりもはるかに人々動き回ってるんですから!!

と言っても、実際ぐちゃーって着ると、着物警察に見つかってしまうわけで。自分の中でも、やっぱり「正しい着方」「美しい着付け」みたいなイメージがあるものですから、なかなか自由に着られない。

だから、SNSで和洋ミックスとか、素敵な着こなししてる方みると、とても憧れます。

わたしは、きものが好き。
だから、これからも着る。

でも、やっぱり着るたびに、こんな面倒くさいもの皆着たがるわけないよなーと思う。

でも、素晴らしい技術をもった職人さんが今もたくさんいて、それらがなくなってしまうのは本当にもったいない。

だから、まわりにちょっとでも興味あるって人がいたら積極的にすすめて、静かに布教活動に取り組んでいる。

きものがまた普段着になる日がきてほしいな。
伝統だから、じゃなくて。
おしゃれだから。
纏う芸術だもの。

同じ着物でもアレンジ次第でいろんな着方ができるし、
帯結びだって、ヘアアレンジなみに無限大だと思う。

苦しい・手入れ大変・高い・「正しい」の呪縛

これらを払しょくして、みんなで楽しみたいものです。

ではまた~

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