【エッセイ】2番目くらいがちょうどいい
結婚相手は1番好きな人じゃなくて2番目に好きな人とした方がいいらしいよ。
という話は有名だが、小学校の頃からよく友人たちと話していたものだ。誰が1番初めに言ったのか。
今思うと何においてもあながち間違いではないのではないか、と思ったりする。
きっと結婚相手のこのジンクスに関しては、好きすぎると夢中になってしまい上手くいかないというのは、恋愛をしたものなら一度は経験した事があるのではないか。
これは人生においても当てはまる事が多々あると思っている。自分の好きなことを見つけなさい、自分のやりたいことを仕事をしなさい、と美徳のように語られる事があるが、
情熱を持ってこれが好きだと思える事なんて…
あるだろうか?きっと多くの人は、好きな事が見つからない、好きな事はあるけどうまくいかないというジレンマに陥っている気がする。
好きなことをして果たして幸せなのかという問いは、私は100%イエスと言えないと思う。
好きなことを仕事にしても、環境や給与がよくなく、好きな事が好きでなくなってしまう場合もある。
そして、好きなことだからと必死になればなるほど、上には上がいることを知り、競争の中に入っていくと苦しくなる。
もちろんその中でも楽しくやっているものもいるだろう。そういう人は好きなことをしましょうと言う。恵まれた環境にあるものもいるだろう。実力や運もある。
しかしそれは現実を見れば一握りなのではないだろうか。
一体何人の人が好きなことを仕事にして成功する事ができるのか、もしくは不自由なく暮らす事ができるのか?
好きなことを仕事にして、生活できるのは素晴らしいことだと思う。
でもそれは時に私たちを不幸にし、不自由にすることもある。
結局世の中に需要があるものにはお金が入ってくるし、そうでないものもある。
稼ぐと言うことはきっとそう言うことなのだ。
私は「こうなりたい」と思うことから、「こんな風になりたくない」、という思考に変えることで人生がだいぶうまくいったし、楽になった。
「嫌だ」のエネルギーは非常に強い。だからこそその逃げ、(逃げと言う言い方はネガティブな感じがするが)逃げたっていいのだ。
その逃げを良いエネルギーに変えられればもしかしたらわりと人生はうまくいくのかもしれない。
だから、「好き」、よりも「嫌いじゃない」ことの方が重要なのかもしれない。
きっと2番目に好きな人との結婚もそんな感じがする。
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