本当に好きな言葉
好きな言葉はなんですか、とたまに聞かれることがある。本音を言うと『うんこ』になるのだが、好きな言葉を聞かれる場面というのはだいたいはフォーマルな場だろう。そんな場面で『うんこ』などと言えるはずがない。
企業面接では好きな言葉や座右の銘を聞かれがちだ。そんな時諸君は『うんこ』と言いたいのを我慢して真面目なそれっぽいことを言うだろう。もしあなたが正直に答えたらどうなるだろうか。
「この度は弊社を志望していただきまして、ありがとうございます。あなたの好きな言葉を1つ教えてください」
「うんこ!」
どういった感想を抱くだろうか。汚い、非常識、頭がおかしい、怖い、敬語使えよ、などなど、ネガティブな感想が出てくるはずだ。私もそう思う。
今回はそういうのを抜きにして、本当に心から好きだと言える言葉を語ろうと思う。さんざん期待させておいて申し訳ないが、私の1位は『うんこ』ではない。読者の諸君よ、あなた方は今「うんこより面白い言葉なんてあるのか!?」と思ったことだろう。ハッキリ言わせていただこう。
ある!!
うんこより面白い言葉は私の知る限りではひとつだけ存在する。それは、『野グソ』だ。野は漢字、グソはカタカナ。これは絶対である。
まずnogusoという音の響き。クソがグソと濁るのがたまらなく面白い。no-gusoといったように野とグソに分けることが出来るが、野とグソが合わさってひとつの言葉になっているのも笑ってしまう。
また、野グソのビジュアルを想像してみてほしい。草むらの中にあるのか、山の中にあるのか、はたまたコンクリートにしてあるのか、様々なパターンの野グソをイメージすることが出来る。これで1日遊べるというものだ。
次に第2位の発表といこう。これは好きな言葉というより、私の座右の銘だ。
『戦にて見もせず触れもせず、敵を侮るなど愚かの極み』
ある武将の言葉(パチンコオリジナルセリフ)である。読んだ通りの意味だが、私のように調子に乗りやすいタイプの人間には刺さる言葉なのだ。
例えば仕事などで「あの人は簡単そうにやってるから、私も余裕で出来るだろうな」などと思ってしまうことがたまにある。こういう時にこの言葉を思い出す。やったこともないのに出来るつもりでいるのはとても愚かなことなのだ。
第3位はお待ちかねの『うんこ』だ。好きな期間の長さでいえばこれが1位になるだろう。物心ついた頃にはすでに私はうんこの虜になっていた。毎日うんこうんこ言っていた。今もだが。
うんちと同じだろ、という意見があるかもしれないが、全然違う。うんちはちょっとかわいいのだ。一方うんこは面白さだけを担っている存在だ。うんこのペンタゴンはユニコーンの角のように鋭いことだろう。哀愁も少しあるかもしれないか。
第4位は『しっこ』だ。うんことしっこはセットなので、順位がうんこに続くのは仕方のないことである。しっこ。黄色いイメージが浮かぶだろう。そもそも黄色が面白い色なので、しっこという語感と相まってさらに面白くなっている。おしっこはなぜか面白くない。この感覚はちょっと言葉では説明出来ない、すまない。
第5位には不謹慎ながら『死』がランクインしてしまった。誤解の無いように言うが、実在する人が死ぬ事が面白いという訳ではない。かといって架空の人物が死ぬのが面白い訳でもない。誰かが死ぬということではなく、『死』という概念そのものを面白く感じてしまうのだ。
最後になるが、私は自分が変なやつだとはこれっぽっちも思っていない。日本人全員に本当に好きな言葉のアンケートを取って集計した場合、私と同じようなランキングが出来上がるはずだ。
私はサイコパスではありません。小学生とかもわりと『死』は好きだと思います。知らんけど。
前に七宝さんが言っていた「人の命はとても軽い」も好きな言葉です。これだけだとただのヤバい奴ですが、続きがあるのです。「だからこそ大事に扱わなきゃいけないんだ」です。
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