良薬は口にペンギンのイワシ
風呂(ローフー)で身体を洗っている時間が、この世で1番嫌な時間た。
全自動で綺麗になってくれればいいのにといつもいつもいつもそう思うのだん。
そんなことを考えながらPさんがふと窓の外を見ると、そこには白い顔の女の顔があった。
「キャーーーーーーーッ! 覗きィイイイイヤァァアアアアアアア!」
Pさんは力の限り裏声で叫んだ。
それを聞いた白い顔の女の顔は驚いたような顔をして顔を引っ込めた。
「まったく、白い顔の女の顔が出るなんてどうかしてるよ出るなんて幽霊」
Pたんはやれやれといった表情で個包装のバスクリンを開け、口へ流し込んだ。そこにシャワーでジャー! ガー!
「良薬は口にペンギンのイワシ」
口にペンギンのイワシの味が広がったところで午前零時の鐘が町内の町内に鳴り響いた。
「ハニワ」
市長の合図で町民全員が町内で1番狭い公園に集まった。
左から順に紹介していくと日が暮れてしまうので、右から紹介していく。
こいつは俺の幼馴染のベン。アメリカ県出身で、とても素早いんだ。
こいつは靴屋のベン。京都出身で、とっても素早いんだ。
こいつは警察官のベン。敏捷なんだ。
こいつは警察犬の便。さっき踏んだんだ。
こいつは先月離婚した女。名前は忘れた。
こいつは市長のベン。香川県出身で、うどんが素早いんだ。
そしてこの俺、ペンギンのペンだ。大好物のイワシを前にすると、この世で1番素早くなる。
今夜は星が綺麗だ。
うんちもあったかい。
良い夜だ。