『スイートプリキュア♪』の対位法的かつ“絆”モチーフの発展的取扱いとしての物語構築手法 #precure #スイプリ
『スイートプリキュア♪』というプリキュア作品の歴代特異性は、通して観た場合、プリキュア4人+ハミィの物語が5人（個別の）それぞれどの視点からでも成り立つこと
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
5人それぞれの物語線が一体となって綾なす様は、OP冒頭の五線譜の“5”の数字と象徴的に重なって思えてしまう#precure #スイプリ pic.twitter.com/m8HSaX0e7v
（スイプリが扱うテーマである）音楽語法で言うところの『対位法』的な物語構築手法だが、これを達成するのは極めて困難
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
単にキャラごとの個別回を挟み込むだけで済むものでなく、最初から最後まで一貫した物語テンションが維持された上で、各者各様の物語への関わりが求められる#precure #スイプリ
これも極めて精緻な人物物語であるところのスタプリが恐らく最も近いだろうが、各プリキュアが自覚・無自覚的に捉われていた価値観を宇宙冒険を通して見つめ直すにしても、やはりそれぞれの変化物語には多少の断絶があったことは否めない（例えばまどかの父子物語と他4人）#precure #スイプリ
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
『スイートプリキュア♪』はかつての親友（幼馴染）同士のちょっとした行き違いという、多くの視聴者に経験・心当たりがあるであろうところの極めて日常的な展開から始まる
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
「極めて日常的」とは、それだけシンプルで普遍性があり、“絆”モチーフにおいてプリミティブな公理的なもの#precure #スイプリ pic.twitter.com/wnBu7imjNz
スイプリという作品は、多くの視聴者が（例えば自分でなくとも他の友人・知人間で見聞きして）思い当るところの、親友（幼馴染）同士の仲違いというシンプルさから“絆”モチーフを取り扱い始め、その（ひびかなの）仲直りの物語を通して“絆”概念を視聴者に了解させる#precure #スイプリ
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
ひびかなが一定の仲直りを果たした際には、スイプリという作品中で用いられる（観念性ある）“絆”モチーフを視聴者はすっかり受け入れているわけ
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
そこから他の人間物語が本格的に関わって来、作品中取り扱われる“絆”モチーフは徐々に種類と深みの多様性を増す#precure #スイプリ
我々は算数・数学、他どういった教科・学問でも、シンプルで基礎的なところから学習を始め、徐々に取り扱う深さと対象を増やしていく
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
ひびかなの仲違い→仲直りという日常的で単純な“絆”モチーフから始まって徐々に発展していくスイプリという作品は、そうした様を想起させます#precure #スイプリ
そして作品中、ひびかなは最初に自分達が克服していった“絆”修復の貴重な体験を、他の登場人物にも当てはめて共感を見出し、解決していく
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
開始時点でのひびかなの喧嘩物語は視聴者に“絆”モチーフを了解させるだけでなく、物語内在的にも大きな意味を持ち、働いていくわけ#precure #スイプリ
ひびかなの喧嘩・仲直りの“絆”モチーフの最もシンプルな形態は他の人物物語にも関わって来、克服された新たな“絆”修復はまた…という風にモチーフの連鎖・一貫性が見られる
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
こうしたモチーフ連鎖で各登場人物の物語を密接に“紡いだ”例は他に無い（ひょっとしてS☆Sが近いかもだが）#precure #スイプリ
初めに触れた、『スイートプリキュア♪』という各者各様の視点から一貫した物語が成立する（そしてそうした個別物語が互いに絡み合う）対位法的物語構築手法は、後半まで台詞が一切ない黒ミューズの視線一つでも描き出されているのが素晴らしいですね#precure #スイプリhttps://t.co/dLiM0CNrvU pic.twitter.com/anayvkepGk
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
クラシックの作曲（Composition=『構成』）手法は細かな動機の提示→発展的取扱いです
— プリキュ (@nekolovercat) February 6, 2021
各者各様の対位法的な物語の紡ぎと、ひびかなの喧嘩→仲直りの“絆”モチーフを別登場人物間に当てはめての発展応用
『スイートプリキュア♪』は音楽テーマが内容的・形式的に一致した超傑作です#precure #スイプリ pic.twitter.com/bWZQ8dgfsm