ゲーム原作のドラマや映画に思うこと。-返校-
前世がしろくまだったと思うほど、暑いのが、ね。
一年で一番テンションだだ下がりの季節。
それが夏。
空を見上げてみますと、雲が夏の積乱雲のようないでたちに。
あぁ…。今年も来るのか。ユーウツ。
先日、返校-Detension- というゲームをプレイしました。
なぜこのタイミングかと言いますと
夏が来る→暑いの嫌だ→冷たいの欲しい→あっ返校観てない!
となりまして急遽Netflixで検索。
映画版は見つかりませんでしたが、
なんとドラマ版が配信中!とのことで
いっき見しました。
ゲームは購入していたのですが、
ホラー耐性マイナス15の身。やらずに放置でした。すいません。
だからドラマ見ても…と、引っかからない可能性もありました。
2次創作はファンあってのもの。
にわかが通っていいか不安でした。が!!
ゲーム版とはストーリーが異なり、
登場人物もオリジナルになり、ダブル主人公でありますが、ゲームを知らなくて十分楽しめる、
非常に密度の濃い内容でした!
原作の良さを120%引き出しながらも
ゲームでは出来ないストーリーの深堀がゾクゾクしました。
原作の方ではパズルゲームなので、
まずゲームとして成立していないと行けません。
パズルを持ってくるのか、ストーリーを読ませるか。
パズルが多くなればストーリーは薄まり、
ひっくり返すと「これゲーム?」
となりかねません。
予算や開発期間、次の作品もありますから
必ず、落とし所、というものがあります。
また、ドラマではパズル要素は出来ないともいえます。
ゲームとしての返校は物語として見ても100%刺さるものがありました。
プレイヤーの没入感、緊張感、戦略性も十分です。
しかしゲームは「リリースした直後」が熱量のピーク、と言われるジレンマがあります。ドバッと売れてあとは口コミや話題を待つだけです。その間にもたくさんのゲームが発売され、1か月も経てばもうどこ吹く風。
この間にも熱心なファンは
ずっと同じゲームを繰り返し、
ファン同士でコミュニティを作り、
あーだった、こうだった、
もっとこういう表現がよかった、など
コアな意見が続くうちに、いつしか「強者のみ」がいられる場所になります。
後からファンになった子が、入り込みにくい。
昨日ドラクエ知った子に、例えば
「ゾーマはバイキルトでバフがけすると
いてつくはどうやってくるから
その隙にせんしとゆうしゃでフルボッコ。」
と言われても、なんのこっちゃですよね。しかもめんどくさそうとか思われ
ゲームをしなくなる可能性だってある。
しかしどんなハードユーザーでも、
いっちばん最初は
みんな初心者なんです。
ゲームにかけた時間と熱量が、圧倒的に違う。
そこは評価されて然るべきだし、
尊敬にだって値します。
しかしこれだけでは新たなファン層が増えません。
リリースしてから月日が流れ、たくさんのゲームの渦に飲まれてしまったままでは非常にもったいない。特に返校のようなゲームは。
リリースされたゲームは余程のことがない限り注目されることはありません。
全方位型のハードゲーマーならいざ知らず、
大体の人は、このゲーム面白いの?で終わります。
ゲームを知らなくても
Netflixをうろついていたら「返校」に出会った。
見てみたらすっごい面白くってゲームもやっちゃいました!
ゲームしてみたら涙が止まらなくって、
もう一度ドラマ思い返してみたら
ゲームのキーワードがこんな形で昇華されて
考えてもいなかった方向に表現されててもっと好きになった!
なんか台湾がもっと好きになりました!
このサイクルってステキだと思います。
ま、これ僕なんですけども。
ドラマ版は役者陣の演技がすごくよかった。
最後はファン・ルイシン(ゲームでのルイ・レイシン)に
軽く惚れますね。恋?恋なのかしら。
ユンシアンも可愛かったです。(どこ見てんだ)
恋に芽生えたあたりから急に
大人びた表情に変わったのには役者魂を感じます。
神様を信じないくせに
道教の家系に生まれてしまった
ウェンリアンもザ・高校生!で
みていて気持ちがいいです。熱い気持ちが溢れるいい演技でした。
正義感強くて情に厚い存在が「呪術廻戦」の虎杖(いたどり)が見え隠れしました。
個人的にはイン先生ですね。やばいっす。
あんな美人がいたらば間違いなく学校楽しくて毎日行きますね。無駄に出席します。
印象的だったのはウェンリアンが
普段は神様を信じないのに、
どうしようもない時には神様にお願いするシーン。
神でもなんでも、占いでも、カッコ悪くてもダサくても、藁にでもすがりついてでも、どうにかして欲しい時って、あるんですよね。
こころの有り様がホラーの醍醐味なのかもしれません。
ホラーものの見方が変わった
「返校」に感謝の気持ちがゾクゾク湧いてきました!
今回のお話はおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
コケでした〜。