忘れてやらない。
おはようございます。
コケと申します!ゲームばっかりしております。
ニンテンドーのサイトで「学校がテーマのゲーム」を紹介されておりますが、学校がテーマのゲームに「がるメタル!」を推したいコケです。
がるメタル!の記事はこちらから↓
まぁうまく過去記事に誘導したところで
今1番聴いている音楽が「結束バンド」。
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の
アルバムです。
こんなにハマったロックも久しぶり。
なんと言ってもロックのバリエーションが豊富なので飽きないですね!
アルバム曲の中で
「忘れてやらない」という曲があるのですが
確か最終回に歌った曲だと思うんだけど
これがいいんですよ。
ギンギンにギター鳴らして
ちょっと強めのヴォーカルがロック魂を刺激してくれるので、ガンガン聴いています。
歌詞も「いつか笑ってやるから今の楽しい時を忘れてやらない」みたいな青春ソング。
コケにも遠い過去は学生でした。
あれは忘れもしない3月の卒業式でございます。
学生時代は任期最長記録を作った生徒会長をしておりました。
なんだか担任に推されて出てくれとのこと。
まぁ完全に出来レースの選挙運動で、どれだけ票が集まらなくても生徒会長になれる、悪徳選挙でしたけど(笑)
公約は「球技大会を年に4回やります。」
ただ、運動するのはシンドイので
「パワプロで球技大会」でした。
今でいうeスポーツ大会?みたいなものをやりたかったのですが、なんせ昔。
アナログ機器しか装備がない貧乏学校なので
モニターもなければ、スクリーンもない。
かと言ってテレビで小さくプレイしていても盛り上がらない…ということで断念。
しかしコケ生徒会長。
それなりにに執念はあります。
生徒全員で無理なら
卒業旅行中でパワプロ大会やります!と担任を無視して修学旅行先にプレステを持ち込みみんなでワイワイプレイ。
すげー楽しかったです。
ディスクが壊れるまでプレイしました。
気がついたら朝になってて。
先生にめちゃくちゃ怒られました。
自分たちだってお酒飲んでたクセに。
で
その修学旅行中に
「生徒会長であるコケに、卒業アルバム用の写真撮ってくれ」とカメラ渡されていたんです。
男しかいない旅行なのに「チェキ」みたいなかわいいカメラで撮影しろと。
男子校ではないのですがおそろしいほど女子の修学率が低い学校なので、映えるものも撮れない。
ならばしこたまなにか写ってる写真がいいと
当時ハマったいた「ハッチポッチステーション」のジャーニー君をあちこち置いて
「これなんの写真?」的な。
「ジャーニー君しかおらんやん」というか
「ジャーニー君写真集」にしちゃおうと。
パッチパッチ撮りまくってました。
どうせ後で怒られるのは知っていますが、ヤローしかいないので、なにか面白いことしたいじゃないですか。
で
パワプロ大会で朝方までみんなで盛り上がったノリでそのまま帰路につき、帰りの新幹線でグダグダに眠りコケたぼく。
先生に叩き起こされ
「旅行中のカメラくれ」と。
「あぁはいはい…。」と眠い頭でカバンの中身を取り出した時。
カメラがない。
プレステ一式とその他装備はバッチリなのに、
カメラとジャーニー君がいないのです。
ふと帰り際を思い出すと
部屋を出る時にジャーニー君とテレビをカメラで撮ったあと、そのまま2つともテレビの上に置いてきてしまったのです。
ものすごく怒られました(テヘヘ)
この事件のせいでぼくらの卒業アルバムに使う修学旅行の写真が一枚もありません(笑)
まぁジャーニー君しか写ってませんけどね!
(コレは今でもひみつ)
それで卒業式前日。
生徒会長ということもあって、学生代表として祝辞のようなものを読むじゃないですか。
内容は先生が考えてきてくれていたので、読むだけなのですが、コレがペラッペラのうっすい内容で(笑)
まぁよくある「保護者の方々とあたたかな先生たちのおかげでぼくらは無事卒業することができます」的なヤツ。
「よくこんな思ってもいないことを言わせるね」
と先生にダメだしし書き直してもらいましたが結局うさんくささは抜けないのでそのまま使うことにしました。
「じゃあこの手紙はオレが預かっておくから。」
と先生。
「なんで?」
「おまえは忘れるから!」
と修学旅行のカメラ事件を根に持っておられたし、まぁじぶんも無くしたりしたらめんどくさいので、先生に預けました。
そして当日。
存在感の薄い校長先生に名前を呼ばれ
全生徒の前に立つコケ。
目立つことは慣れているので特段緊張もありません。
問題は薄っぺらい言葉に笑ってしまわないかだけ。
体育館のステージの階段を上がる前に担任の前を通り、手紙を受け取る作戦だったので、
いつにもなく静まり返った後輩たちを眺めながらひとりひとりお世話になった先生方に挨拶。
1番最後に立っていた担任にお辞儀をして
手紙を受け取る流れの時…
「悪い…手紙無くした」と耳打ちしてくる担任。
「は!?」
「手紙ないからアドリブで!」
「アドリブ!?」
「いいから早く行け!!」
と小さな声でやりとり…。
アドリブってあなた…!
どこの誰が卒業式本番でアドリブで祝辞を述べなきゃならないんだ!アホか!
んなこと言っても校長は待ってるしなんだかクスクスとなりの先生たちは笑いだすしで送りだされ、
冒頭の「保護者の方々…」までは切り出せたもののその先のペラペラなコトバはなにも思い出せません。
「まぁ…ようは…」とむにゅむにゅ言ってたら後輩たちがなにか悟ったようでなぜか「会長コール」が鳴り響く仕様に。
言っとくが泣いてるんじゃないんだよ!
先生のあり得ないミスであたまこんがらがってんだよ!!
しかもなんかよくみたら学校辞めた子もわざわざ来てくれてるし、しかもなんかもらい泣き?風になってる?と言うか部活の後輩たちが先陣きって声あげるものだから、卒業式がライブのアンコールの時のように盛り上がる異常なテンション。
もうね、こんなことされたら
「先生と保護者の方々に…」という言葉に意味なんてなくなっている気がして。
ほんとうに感謝するのは
「今のコイツらじゃん!」ってすごく思って。
ほんとに色んなことがあって、色んな友達にも後輩たちにも恵まれて、ぼくのことを知らない生徒ってほんとにいなくって。
廊下ですれ違うたびに「会長〜!」ってみんながみんな慕ってくれていて。
特段学校のためにとかなんにもしてない。
じぶんのためにサッカー部立ち上げたくらいしかしてないのに、なんだか仲良くしてくれて。
今、コレを言わなきゃならないと。
でもキレイなことなんて言える脳みそもないので、精一杯出たのが
「みんな!ありがとう!!楽しかったよ〜!!」
でした。
ここまできたらカッコつけてもしょうがないので。まぁ魂から出た言葉だったのでよしとするしかありませんけどね。
こんなIQの低い言葉しか思い浮かばない祝辞。
ライブ会場…じゃない、この異常な卒業式は、
こんな、なんてことのない言葉で締めくくられました。どこからかクラッカーとか鳴り出してね。
もうほんと、楽しかったなぁ…。
卒業後、何回か先生たちと飲み会に参加しましたがその度にどついてやりました。
「アドリブやらせるなんてほんとありえない!」
「あはは〜ほんとおまえでよかったよ(笑笑)」
「あははじゃないよ!マジで後輩たちいなかったらどうにもならんかったわ!」
なんてことを何年かした後、学校そのものがなくなり先生たちとも会えなくなりました。
先生が手紙を忘れた理由?
「酒飲んでそのまま寝たらどこにしまったかわかんなくなった」のだそう。
…ぜっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったいに忘れてやらない…!(笑)」
今回のお話しはおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
コケでした〜。