こころを聴くんだ「すばらしきこのせかい~Final Remix」
様々な思惑や感情が入り混じっている東京渋谷。と言ってもコケは渋谷に行ったことがあったかなかったかくらい薄い思い出なので、本当にそうなのか分かりませんが、種々雑多なゲーム内の「渋谷」ではそう描かれていることが多いので「そういう街なのか」といった認識しかありません。
「すばらしきこのせかい」の主人公「ネク」はある日渋谷を歩いている時にナゾのバッジを拾ってから、仮想空間での渋谷に飛ばされ「死神ゲーム」というデスゲーム、つまり「生死を賭けた戦い」に巻き込まれます。
7日間ケータイに出題されたお題をクリア出来ないと「脱落者」となり存在自体が消されてしまうと言う、ヘビーな戦いに身を置く事になりました。
思想うごめく渋谷の街で「負の感情」から生まれた「ノイズ」と呼ばれるモンスターとの戦いのなかで出会う仲間たちに刺激を受けながら、ゲームの主催者のナゾや隠されたこの世界の秘密に迫るRPGです。
渋谷が舞台なだけあってゲームテンポが早く間延びすることもなくBGMもノリノリでテンション高めでプレイするだけで元気になれそう。あちこちに料理店が多くてゲーム内での食べ歩きも楽しいです。
元々「ニンテンドーDS」での展開だったので、バトルはタッチ操作の方が相性がいいと感じますが、コントローラーをテレビに向けてのポイント操作も面白いです。
ネクは死神ゲーム開始当初、他人という存在を否定し、正直ウザったく関わりたくないと距離をかなりとっていたのですが、他の「ゲーム参加者」と接していく内に、元々高い洞察力から他人のことも考えるようになっていきます。
冒頭で出会う、「シキ」という女の子と手を組むことになりますが、一緒に戦っていく内に打ち解けてきて、次第に元気をなくしていく彼女の声を聞くようになります。そして彼女もネクに本音を語り出し自分の秘密を明らかにします。
シキはネクに会うそれまでの間、こころの中にある黒い感情、嫉妬や劣等感から自分を否定し、自分にない才能をもった憧れの人と同じ状態(見た目や思考)になることで自分という存在を確立してようとしてました。
敵にそこを指摘され、この姿は本当の自分じゃないから生き残っても仕方ないと諦めかけてしまうシキの話を最後まで聞いているネクの姿勢はとてもよかった。なかなか出来ることじゃないと思います。
7日目の課題もクリアして「生き残れたのか!?」と思った所でヨシュア編に入り、まだまだナゾは残されたままで試合終了。
密かに「いっせいトライアル」中に全クリ目指し人生賭けて挑んでいましたが意外とボリュームがあり、シキ編が終わっただけでタイムリミットになってしまいました。きっとここから面白くなっていくだろうに。コケの「死神ゲーム」はここで一旦脱落です。コケもまだまだ旅の途中。
スピード感のあるバトルとかBGMとか大分好みだったので、もしどこかで「すばせか」のバッジを拾うことがあったら是非参加してみたいです。
それに年取るとね、悩みとかがリアルな問題しかなくなってきて「若者だったころの悩み」から縁遠くなっていくんです。たまに触れないとどんどん年食っていくこの焦燥感…。
悩める年頃。
コケでした~。