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アスペルガー(自閉スペクトラム症)とAPD(聴覚情報処理障害)を周りに伝えてこなかったわけ

立て続けに、アスペルガー(自閉スペクトラム症)とAPD(聴覚情報処理障害)で周りとチグハグだった人生のことを書いたけど、実は今も一人の親友にしかそれを話していないの。
※アスペルガーは現在は「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム・ASD)」の一種に分類されるそうです。私は長らくアスペルガーという言葉を使っていたので、ここではアスペルガー(自閉スペクトラム症の一種)という表記にしておきます。

多分これからも誰かに話すことは無いわ。

マダム♡千壽は昔あることがあってから(←最後に書いたけど)、他人に理解を求めることを諦めてきたのね。
自分だって他人の苦労や悩みを理解できないんだもの。


一方的に周りに理解を求めないようにはしたい

最近ブログでは「私、◯◯です。」って宣言する方もいるけれど、実際にリアルに周りの人に言う人はどれくらいいるのかしら。
私はここだけでしか言わないわ。

以前、面と向かって「私、◯◯やから」と言われて、「はて?(←使ってみたかっただけ)」と戸惑ったことがある。

宣言してくださるのは良いけれど、伝え方って難しいのよね。
「私、◯◯やから」と言われた時に、実は・・・
「私、◯◯やから(△△してほしい、或いは××しないでほしい)」
そんな一方的に分かってくれ的な圧を感じたの。

おそらく言い方の問題なんだろうけど・・・
コミュニケーションが下手な私も同じことをやりそうよ。

「私、アスペルガー(自閉スペクトラム症)やから!」
「私、APD(聴覚情報処理障害)やから!」
って私が言ったとしたら・・・
言われた方は戸惑うわよね。

もし、ご縁ができて今後もお付き合いをしていくのなら・・・
例えば職場とかなら・・・

「私、アスペルガー(自閉スペクトラム症)やから、言葉の伝え方がおかしくて、嫌な思いをさせてしまうことがあるかもしれない」
「私、アスペルガー(自閉スペクトラム症)やから、相手の気持ちが汲み取れなくて、的外れなことを言うことがあったらごめんなさい」

「私、APD(聴覚情報処理障害)やから、後ろから急に話しかけられてもわからないの、無視しているわけじゃないからごめんなさいね」
「私、APD(聴覚情報処理障害)やから、大勢の中で聞き取れなくてごめんなさいね、静かなところで一対一なら聞き取れるからね」
「私、APD(聴覚情報処理障害)なので、早口で指示されると全然理解できないの、向き合って伝えてもらう準備が必要でごめんなさいね」

そこまで伝えようとしなければならないと思ったのね。
どんなトラブルがあって、何に困ってて、どう対処したらいいかまでね。

「私、アスペルガー(自閉スペクトラム症)やから!」
「私、APD(聴覚情報処理障害)やから!」
って一方的に自分を理解してよね、という態度こそがコミュニケーションが苦手なアスペルガー(自閉スペクトラム症)なのかも知れないけど。

でも私も気付かないうちに、これをやってきてたことに最近気付いたのよ。
↑  ↑  ↑  
まあ、この歳になって気づくなんて、お恥ずかしいこと!
周りに理解を求めないと言っておきながら・・・

免罪符を盾に一方的に理解を求めていた私

「私、人見知りだから」
これをずっと言い続けてきたのよ。

「私、人見知りやから」
「私、話し下手やから」
「私、人の輪に入るのが苦手やから」

きっと相手は
(だからどうしろと!?)
(そんなん言われても知らんがな!)
と思っていたことでしょう。

自分の努力不足を棚に上げて、相手に甘えきっている態度よね。
今更ながらに猛反省だわ。

まずは伝え方の努力をしなければならなかった。

自分への理解を求めるだけでなく伝え方の努力と誠意を見せること

「◯◯(自分の個性)」は、相手へ一方的に理解を求めるだけでなく、自分の努力や誠意も同時に見せなければ、受け入れてもらえるわけがない。

「私、人見知りやけど、楽しい時間を過ごしたいから来ているわ(馴染んでないように見えたらごめんね)」

「私、話し下手やから、ベラベラ話さんけど楽しんでるから(気を遣わんとってね)」

「私、人の輪に入るのが苦手やから、積極的な発言はでけへんけど、皆んなの話には興味があるから(気を遣わなくても大丈夫よ)1対1ならお喋りできるねん」

自分もこれくらい伝える努力を何故怠ってきたのか!
なんてこれまで自己中心的な生き方をしてきたのか!
ほんとこれに気付かないのが、いかに自分のことしか考えていないかよね。
何十年も生きてきて恥ずかしいことをしてきたわ。

今後もし伝える機会があったら、相手の気持ちや、相手に気遣わせない伝え方を考えようと思うの。

長年、自分のことにしか興味がなくて、相手への思いやりが欠けた考え方をしてきたから、すぐには変わらないかも知れないけれど・・・
気付いたからには、変わる努力はしたいわね。

周りへの理解の前に自分のことを知ることが先

私は今まで自分以外に興味が無かったから、やはり「人の気持ちを考える」訓練が足りていないの。

社会経験があるから若い時よりは、ある程度のコミュニケーション力は身についているし、それなりに対話はできるけど・・・
本当の意味での「相手の気持ち」までは汲み取れていないのよ。

周りに理解を求める前に、自分が努力することが先だったのにね。
ただこういう思考ができるようになったのも、自分を客観的に見て、自分を知ることができたからだと思うのね。

だから周りとの距離を埋めるには、まず自分が自分のことを知ることが先なんだと思うわ。

私は若い時もっと自己中心的だった。
なんで分かってくれないの・・・と言う思考癖や、自己中心的な考え方をしていることすら自分では気付かないんだもの。

みんなそれぞれに自分が生きることに精一杯で余裕がないのよ。
自分を理解して欲しかったら、まず先に自分を知って、相手を理解するのが先なのにね。

ただ「本当の意味では他人のことなど分かるわけがない」と言うのも本音。
だから、他人に理解を求めることを諦めてきたの。

人の悩みや苦労などは本当には理解できない

もう20年以上前のこと・・・
ある人が私が「シングルマザー」だと知った時に、「うちもワンオペなの、シングルみたいなものよ」とサラリと言ってくれたのね。

いや、ワンオペだろうがなんだろうが、本当のシングルとそれは違う!
と思いもしたが、分かってもらいたいわけではない。
大体、人のことなど分かるわけがない。

「シングルみたいなもの」ではない、シングルではないだろう。
自分の実印をつく重み
契約ごとを一人で全て決断し責任を取る重み
そんなのは体験したものにしか分からない。

ただ、私も彼女の抱える悩みなど分からない。
旦那さんのいる大変さなど分からない。

なので、その時は「ワンオペが大変なのは分かるわよ」と言ってくれた彼女の優しさだけを受け取ることにしたのね。

あの時以来、他人に理解を求めることを諦めてきたので、アスペルガー(自閉スペクトラム症)とAPD(聴覚情報処理障害)も、これからもリアルでは自ら周りに伝えることはないわね。

同じ悩みを相談された時は別よ。

他人の苦労や悩みは本人以外はなかなか理解できないのは当たり前よね。
分からない方こそ少しでも理解しようとしたり、共感したり思いやりの気持ちを持って接していこうとは思うわ。




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