実習先で祖父と Day10
2022/01/17 Mon.
今週の実習は少しハードだそう。
祖父に会いにいく時間が読めない。
実習が終わってから病室に行くと、看護師さんがいた。
「今、造影CT行ってきたとこなんですよ」
といいながらベッドを整えてくださっていた。
副作用が強く、肝障害が進行しているそうだ。
もともと化学放射線療法を行っていたが、年末年始に全て中止し、先週の水曜日くらいから、放射線療法だけ再開していた。
土日は治療もお休みなので、先週水曜日から金曜日まで3日間、放射線治療を行っただけで、また中止。
もう治療するのは限界なのかな
そう考えると、とてもつらかった。
ダウンジャケット
祖父がもぞもぞと、ベッドの端においてあったダウンジャケットを着ようと手を伸ばした。
「これ着るん?」と聞くと
と気を遣っていた。
「いいよ、寒いから今、着とこうよ」と言っても
と申し訳そうに言う。
しばらく雑談をしていたら、また、ダウンに手を伸ばして、腕を通そうとしていた。でも表裏が逆な上、自分で着るには無理があった。
右手を通しなおして、祖父の上半身を少し持ちあげ、後ろに回してから、左手を通す。
上半身を少し持ち上げるだけで、一苦労だった。いつも介助してくださっている看護師さんへのリスペクトが募る。私は介助の仕方も、たどたどしく、無力だなと思う。祖父の肩甲骨が骨骨しくて、悲しくなる。
でも、祖父は
と言ってくれる。
なんも出来んくてごめんね、と思いながら
「また明日ね」
と言って病室を出た。