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プチ家出と、「愛のエネルギー家事」は素晴らしい本です結局。

今朝ね、スタエフで話したんですが、プチ家出をしました。
朝早めから起きていた7歳5歳のきょうだい喧嘩にイライライライラして、なんかね、自分の感情を自分でうまくコントロールできないな、と感じたんです。胸のザワザワザワザワを、抑える手段が見つからないというか。

色んなものが重なっていたんだと思います。
昨日の遠出の疲れ。
静かに朝活したかったのに、二人が同時に起きてきちゃったから、常に二人の会話をバックに聴きながらの朝活になったこと。
それが次第に喧嘩の声に変わること。
リビングの床の、色んなものが溜まったざらざらした感触。
取っ散らかったリビングの風景。床の上の作りかけのペーパークラフトとかスティックのりとか、プラレールの線路とか。

それに加えて、読む本のチョイスを間違えた。
「愛のエネルギー家事」。
とっても、素敵な内容で、「物に愛情をこめて、優しく拭いてあげましょう。そうすると、家じゅうにニコニコのエネルギーが満ちる」というような。

しかし、しかし!
現実の自分を取り巻く状況とのギャップが大きすぎて、これがかえって、精神を乱す一番の要因になってしまった。

本を閉じて、「それ以上けんかを続けるんだったら、お母さん、家を出ていくよ」と言いました。
2人は一瞬だまったけど、「どうせ、出ていかないでしょ」と、ちょっと笑顔で言い返してきました。

朝食の用意はあらかたできていて、着替えも済んでいて、でも、私も家を本当に出ていきたいわけじゃないから、どうにかこの場で感情を収めたいけど、どうにもこうにも、今日は、今は、だめだ(あとから判明、ホルモンバランスが乱れる日でした…)。

そのタイミングで、夫と末っ子が起きてきました。「あ、今日ごみの日だね。すてなきゃ。」夫がつぶやいたとき、反射的に、「私、ごみ捨ててくるよ。それで、ちょっと、そのまま、コンビニでも行ってくる。ちょっと気持ちを落ち着けてくる。」
口に出して、ごみ袋を掴んで、車の鍵と財布を持って、家を出ました。
夫も、たぶん朝からの喧嘩声や私の声が、だいぶん前から聞こえてたみたいで、「わかった」とひとこと。

っていってもね。
行き場所は、近所のコンビニ。ここなら、駐車場が広くて、少しくつろげそう。すぐ帰れるし。
夫にLINEして、あーでこーでなので、とりあえずご飯でも食べさせて、そのあと、どうしたら喧嘩しないですむか、考えてみてって言ってみてって、無理難題を送る。
「りょうかい、おつかれさま」と返信が来る。

車の中でスマホを眺めて、さっきは本のチョイスを間違えたな…と思いながら、Kindleのアプリを開く。
「ちゃんと泣ける子に育てよう」
これも、読みたいと思ってたんだよな。冒頭を読み始める。
「大人にとってのいい子を、育てようとすると、あとあと困ったことになる。迷惑をかえりみず、ちゃんと感情を出せる子に育てよう」

おお。これも、今読むとキツイ本だ。
そっと閉じる。
私まさに今、大人の思うようにしようとして、プチ家出しているもん。

結局、コンビニで買ったシュークリームとコーヒーをいただいて、気持ちを落ち着けて、40分後くらいに戻ってみると、上の子たちはぼろぼろ泣きながら、一生懸命、「いらいらしてきたら離れる」とか、考えた対策を言ってくれました(笑)。
もうとりあえず、ざわざわ気分も消えていたので、「うんうん」と、子供たちの考えを聞いて、「お母さんもご飯食べるね」と言って、そのまま日常へ。

午後、子供たちがテレビに夢中になっているすきに、もう一回、「愛のエネルギー家事」を開いて、おそるおそる続きを読む。
あー、やっぱ、素敵なことが書いてある。素敵なことが…。できるかどうかは別として…。

そんななかで、私の心にすっごく刺さった章がありました。
「掃除をしないことで『大切にされた何か』があるかもしれません。」という章。
「どんな状況でも、あなたは100%できている」。「だれもがその日できることを100%精いっぱいしています。掃除をしないことで、大切にされた何かを認め、讃えることは、家事を担うあなたと家族を愛することにほかならないのです」。

今朝私は、色んなことをしなかったと思う。その代わりに、何をしていたかというと、自分の心を守っていた。
確かに、あのときできる100%のことをやっていたかも。家族のために、とは思ってなかったけど、まあ、回りまわったら家族のため、かな?

この章を読んだら、ちょっと気が軽くなりました。
そして、無事に最後まで読むことができました。
素敵な本です。
実践できるかどうかは別として。
なにか、なにかを、とりあえず心をこめて拭きたい!
偏食の子供のために作る野菜スープも、どうせ作るなら、微笑みながら作りたい。
そんな気持ちにさせてくれる本です。

さて、次は…「ちゃんと泣ける子に育てよう」、これも、続き読んでみるかな…?
大丈夫かな。
また、刺さることたぶん書いてあるよな。
もうちょっと、持ち直してから読もう。

そんなこんなで、本のチョイスを間違えて勝手に心を刺されたり、でもやっぱり救われたり、している私の、どうでもいい日常のお話でした!

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