2024・高知龍馬マラソン
2月18日の日曜日、10回目となる高知龍馬マラソンが開催された。8000人あまりのランナーが、早春の土佐路を駆け抜けた。
マラソンといえば、高知県民にとってはお祭りである。なにせ全国、全世界からランナーが集まって、レースを繰り広げるのだ。応援にも気合いが入る。
沿道では手作りの垂れ幕にうちわ、ポンポンに鳴子と、準備万端。大きなマグロの作り物を掲げている人もいた。よく目立つ。
鳴り物はもっぱらよさこいの鳴子だが、田舎の方に行くと、おじい、おばあは鍋にお玉を打ち鳴らす。もはやなんでもありである。
毎年龍馬に扮する名物おじさんもいたりして、ランナーより目立っている。だってお祭りなんだもの。これくらいはしなきゃ高知県民の名がすたる(?)。
私たちは6km地点で観戦していた。選挙カーよろしく広報車が通り過ぎる。「まもなく先頭ランナーが参ります♪」ウグイス嬢の声に手を振ってる人もいた。
さて、バスを先頭にランナーがやって来た。青山学院大の招待選手たちの姿が見える、と思いきや、風のようなスピードで通り過ぎた。
そのあとはゾロゾロとランナーが走って来た。みんな拍手や鳴子で応援する。
「◯◯さん頑張れー!」←知り合いが走って来た時
「◯◯県頑張れー!」←ゼッケンの出身地を見て
「アーニャ頑張れー!」←仮装ランナーに
とにかく誰でも良いので応援するのが高知ルール(?)。これはお祭りだ。県民総出で盛り上がるのが鉄板なのだ。
ランナー達から「ありがとー!」の言葉を受けて、さらに応援が盛り上がる。沿道の観戦者一体となって高知龍馬マラソンを楽しむのがポイント。
田舎道では中学生たちの吹奏楽部が応援マーチを披露する。エイドの食べ物も、フルーツトマトや鰹飯など、高知の食べ物満載。それを食べるのが目当ての人もいるくらいだ。
こうして10回目の高知龍馬マラソンは、無事幕を閉じた。県外ランナーからは、とにかく沿道の応援が熱かったと、感激の言葉をいただいた。高知家68万人のおもてなしである。また来年も来てほしい。