宇宙人日記4日目
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これは、なぜか地球に生まれてきてしまった無職宇宙人・ぴーちゃんが綴る、日々の地球観察日記。
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ぴーちゃんは、道を歩いていた。
午後五時過ぎのことである。
通りすがりの女性が、彼氏に言う。
「てかめっちゃお腹空いたわァ」
「分かる」と、ぴーちゃんは心の中で返事をした。
またしばらく歩くと、今度は通りすがりの若者が、友達に言う。
「あァ、抹茶はアリ」
「ぴーちゃん的にはナシだな」と、ぴーちゃんは心の中で返事をした。
それからまたしばらく歩いて、スーパーマーケットに入店する。
通りすがりの品出しスタッフが、「イラッシャイマセー」と鳴いた。
「イラッシャッテマース」と、ぴーちゃんは心の中で鳴き返した。