ワンちゃんが椎間板ヘルニアになったら
家庭でできるリハビリ法を教えます
自己紹介
薬を使わない獣医師です。
波動療法、温灸療法の他、リハビリ指導も行っています。
勤務医時代に椎間板ヘルニアで立てなくなったワンちゃんをたくさん見てきました。
手術して歩けるようになるワンちゃんもいれば、全く歩けないワンちゃんもいました。
鍼灸治療をして立てるようになるワンちゃんもいれば、やっぱり立てないワンちゃんもいます。
この差は一体何?と疑問を感じたことがきっかけで、ワンちゃんのリハビリに興味を持ちました。
動物理学療法の盛んなオーストラリアで開かれたセミナーにも参加しました。
日本では術後「絶対安静」が当たり前なのに対して、オーストラリアでは術後すぐにリハビリが始まります。
この初動の違いが、その後の状態に大きく関わってくるのです。
リハビリの必要性を知らない飼い主様が多すぎる、と思っています。
この家庭でのリハビリ法を実践していただいて、
少しでも立てない歩けないワンちゃんが少なくなることを望んでいます。
こんな人におすすめ
●椎間板ヘルニアと診断されて手術したのに起立も歩行もできないワンちゃんの飼い主様
●椎間板ヘルニアと診断されて手術を勧められたが、手術せずに治したいと考えている飼い主様
●手術リスクが高いため椎間板ヘルニアの手術ができないワンちゃんの飼い主様
本気でワンちゃんを歩けるようにするために、どんな努力も惜しまない飼い主様
椎間板ヘルニアのグレードを知る
一口に椎間板ヘルニアといっても、その程度は様々です。
一般的に5つのグレードに分類されています。
グレードによって、治療方針や改善率が変わります。
あなたのワンちゃんは、どれに当てはまりますか?
①グレード1
痛みのみで他に症状はない
②グレード2
痛みと多少のふらつきは見られるが、起立歩行は可能
③グレード3
麻痺があり、起立歩行できない
麻痺した足には感覚があり、刺激には反応する
④グレード4
③よりさらに麻痺の状態が進行して、自力で排尿ができない状態
麻痺した足の感覚は強い刺激に対して反応する
⑤グレード5
麻痺した足の感覚がない
残念ながら、グレード5まで進行した場合は、回復率はかなり低くなります。
起立歩行できなくなってどのくらい経ちましたか?
起立歩行できない期間×3ヶ月=リハビリにかかる期間と言われています。
リハビリは早期に始めた方が回復率が良くなります。
そしてリハビリがうまく成功するかどうかは、
家庭でどのくらいリハビリできるか、にかかってきます。
ワンちゃんが自力で立って歩く姿見たくないですか?
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