自分に無いものを追いかけて
座右の銘と掲げるまでにはいかないけれども、人生で大切にしているいくつかの言葉ってあると思う。自分の行動基盤にしていたり、モチベーションを上げるきっかけになったり。
私にとってそれは、自分の理想の姿を映す鏡。
とてもポジティブとはいいがたい言葉もあるけれど、私には自分を支えるために心に書き留めた言葉たちがいる。
いつもそばにあるのはこれらの言葉たち。
出会った時から大事に心にしまっている言葉たち。
頑張れなくなった時に取り出して刻みなおす言葉たち。
そんなものたちを、ちょっとしんどいことが続いたから、たまたま全部いっぺんに引っ張り出してきて気が付いた。
私の理想は、地道な努力ができる人だった。
私の掲げる最高の夢はスーパーマンになることだ。
やりたいこと、全部極めたのがスーパーマン。
やりたいことなんてたくさんある。
植物進化学の勉強がしたい
プリンづくりのプロになりたい
二胡を始めたい
気象予報士の勉強がしたい
西洋史に詳しくなりたい
いま軽く挙げるだけでまだまだ枚挙に暇がない。
そうしてやりたいことにゴールは無くて、極められるところまで全部極めたい。
でも人間、できることには限りがあるし、極めるためには膨大な時間と努力のエネルギーが必要だ。
幸いにして私にはやりたいことと、それをすぐに始められるポジティブな行動力がある。けれども、本当に毎日コツコツ積み重ねるような努力が苦手だ。突発的に噴出する気まぐれなエネルギーで少しずつ、少しずつ、寄り道をたくさんしながら進んでいくのが私だ。
だからこそ、そのエネルギーが現れてこないとき、自己嫌悪に陥ってしまう。やりたくて始めたはずのこと、最近頑張れてなくない?
そうした自分に向けるのが前述の言葉たち。大好きな大尊敬している人たちの大切な言葉。次のエネルギー噴出までぐらいは、これがコツコツ頑張る糧になってくれる。
でも本当は、いつだってこんな風に地道な積み重ねをできる人間でありたいと心の底から願っている。でももう20数年自分と生きてきて、その姿が一番遠いところにあることも知っている。
だからこそそれができる人を狂おしいほどに尊敬するし、刺激をもらう。
私には私の進歩の形がある。けれども手の届かない理想を追いかけるのもまた、私にとっては刺激的な時間だから。
だから手は届かないなりにも、コツコツ頑張る人間になるための努力を続けていきたいなぁなんて。