公認会計士を目指します
突然だが、公認会計士を目指すことにした。
そもそも私は、先月末に日商簿記2級に合格し、その後は簿記1級の勉強をしていた。
だが、簿記1級を取得した後のことがうまく思い描けなかった。
簿記1級を取得しても、物事はあまり変わらないように感じたのだ。
もちろん、日商簿記1級は、日本の簿記検定の最高峰だ。
取得すれば、その実力は折り紙付きと言える。
しかし、一般の中小企業では簿記1級レベルの知識はあまり使わないらしく、持っていても活用できないことが多いと聞いた。
また、簿記2級は歓迎されるけれど、簿記1級まで持っていると、オーバースペック過ぎて採用面接で敬遠されることもあるらしい。
そう考えてみた時、簿記1級を取得した後に、あまり明るい展望が思い描けなかった。
せっかく簿記1級を取得できても、そこから先の道がなんだかつまらなそうに思えたわけだ。
とはいえ、簿記の勉強そのものはとても面白いと感じていた。
だからこそ、「もっともっと勉強したい」と思って、簿記1級の学習に取り掛かったのだ。
だが、もしも簿記1級を取得することが「ゴール」なら、そこで「遊び」はおしまいということになる。
本当は「もっと遊んでいたい」と思っていても、次の目標がなくてはやはり「楽しさ」も半減してしまう。
それでも、もしも仕事で知識をどんどん使うなら、1級を取得した後も継続して勉強する意味を感じやすいだろう。
だが、実際には簿記1級の知識は多くの中小企業では活かしきれない。
また、1級よりさらに上の級があるわけでもないから、仮に勉強するにしても明確な目標がなくなってしまう。
これでは、ますます勉強が自己満足の領域に入っていく。
まあ、別に自己満足でもいいのだけれど、せっかくなら意味を感じながら何かの目標に向かって勉強し続けたい。
そう思った。
その時、「いっそ公認会計士を目指して頑張ってみようか」という考えが私の中で浮かんできた。
そして、その考えは徐々に確固としたものとして私の中に根を下ろしていったのだ。
しかし、公認会計士と言えば、医師、弁護士と並ぶ、日本の3大国家資格のひとつ。
合格するための勉強時間は、3500時間以上が必要と言う。
生半可な覚悟ではとうてい合格まで辿り着くことはできないだろう。
正直言って、約2か月前に簿記の勉強を始めた当初は、「簿記2級取得」が私の設定した「ゴール」だった。
「2級まで持っておけば再就職に役立ちそうだし、まあ、ひとまずそんなもんでよかっぺ」と思って、ぼちぼちと勉強を始めたのだった。
だが、勉強をしていくうちに、私はすっかり簿記会計の虜になってしまった。
たとえば、計算して数値がきっちり合っていると嬉しいし、難しい仕訳をバシッと切れるとたいへん気持ちがよい。
また、整合性のとれた緻密な会計ルールに感動したことも何度もある。
特に、税効果会計や連結会計なんかは「よくこんなこと考えたなー!」と思って、その仕組みに唸らざるを得なかった。
そうして、私は徐々に「簿記会計をとことんまで勉強したい」と思うようになっていった。
当初設定していた「ゴール」である2級を取得した時も、「これで終わりなんてつまらない」と思って、すぐに1級の勉強を始めたくらいだ。
だから、1級よりもさらに先の目標として、公認会計士を目指すことにした。
その道は決して楽ではないだろうが、「とことんやってみたい」という気持ちが今は強い。
ということで、決意表明として記事を書いた。
今後はCPA会計学院という会計士予備校の通信講座を受けながら、試験勉強をしていく予定だ。
前職で約2年ほどかけてコツコツ貯めてきたお金を授業料に充てて、この先の2年~3年を試験勉強に捧げることになる。
もちろん、受かるかどうかはわからない。
それに、もし受かったとしても、私の場合は今の時点で既に40歳なので、若い人ほどキャリアの選択肢はないだろう。
だが、やらない理由を考えても意味がない。
なぜなら、たとえ誰が何と言おうと、私はやってみたいのだからだ。
そして、今やらなければ、きっと将来後悔する。
「こんなもんでいいか」と思うところで妥協して止まってしまったら、「やり残したこと」が不完全燃焼のまま、ずっと尾を引くことになるだろう。
今までの人生で、多くのものから逃げてきた。
たくさんのものを中途半端なまま放り出してきた。
このへんで一度、途中で逃げ出すことをせず、とことんまで何かに立ち向かってみてもいいのではないか?
それは、今まであらゆる物事を中途半端に終わらせてきた私にとって、初めての挑戦になる。
もちろん不安はあるが、簿記会計の勉強を楽しむ気持ちを忘れずに、一歩ずつ進んでいこうと思う。
この歳で始めてどこまでいけるかわからないが、精一杯やるつもりだ。
どうか温かい目で見守ってもらえると嬉しい。
ということで、勉強に戻る。
学ぶことを楽しみながら、勉強頑張るぞー。