見出し画像

会計士予備校のweb講義視聴に際し、心掛けていること

今日も今日とて公認会計士試験の勉強をしている。
今朝は既に5時間ほど勉強できたので、少し休憩がてら記事を書く。

このところ、また勉強時間が増えてきている。
1日12時間を超える日も珍しくないし、昨日は合計で14時間45分勉強しており、過去最高記録を更新した。

だが、世の中には月間500時間(平均1日16時間)以上勉強する猛者もいるようなので、私などまだまだ少ないほうなのかもしれない。
いずれにせよ、私の場合は短期合格を目指しているわけではないので、途中でバテない程度のほどほどなペースで勉強を続けていこうと思う。

しかし、学習範囲は膨大で、まだ見ていないweb講義がたくさん残っている。
ほどほどペースで勉強しつつも、web講義は着実に消化していきたい。

そんなわけで今回は、web講義を視聴して新しい単元を学習する際に、私がどんなことに気をつけているかを書いてみたい。

単なる学習報告みたいなものだが、何らかの資格試験の合格を目指して予備校などの講義を受講している人は参考になる部分もあるかもしれない。

では行ってみよう。


◎講義を視聴する時は20~30%の理解でいい

私が在籍しているCPA会計学院のweb講義は、だいたい1コマあたり2時間~3時間の長さになっている。
一般的な資格試験の授業に比べると、いささか長めと言っていいだろう。

ただ私の場合、常時2倍速で視聴しているので、そこまで時間はかからない。
約2か月前にyou tubeの動画を使って簿記3級の勉強をしていた頃から、気の短い私は既に「倍速視聴の民」だったので、いまや2倍速で見るのにもすっかり慣れてしまった。

とはいえ、完全に1/2の時間で見れるわけではない。
というのも、理解できなかった部分は巻き戻して聞き直したりするし、講師が言った内容や板書をテキストに書き込むために時々動画を止めるからだ。

結果的に、いつも1コマ見るのにだいたい1時間半~2時間くらいかかる。
そんな講義を、私はだいたい日に2コマ見ているので、それだけで1日に3時間~4時間使う計算になる。

しかし、web講義を見た直後の理解度は、正直言って20~30%くらいのものだ。
講義を聞くと「なんとなくわかった気」にはなるが、それはだいたい錯覚で、問題を解こうとするとまるでわからなかったりする。

特に最近は講義の難易度も上がってきていて、十分に理解できないことが多い。
そういう時は、講師が「ここがポイント!」と言った部分や、自分なりに理解できた範囲のことをメモとしてテキストに書き込んでおくようにしている。
そして、きちんと理解するのは未来の自分に託し、20~30%の理解を最低限保つように努めているのだ。

私はそれ以上のことをweb講義の初回視聴時には追求しないことにしている。
20~30%の理解を目指し、後で道に迷わないように必要と思ったメモは走り書きしておく。
それだけだ。

人によっては、初めてweb講義を受ける時点で完璧に理解しようとするのかもしれない。
だが、最初に一回聞いただけで完璧に理解することは、ほとんどの人にはできないだろう。
もし最初から完璧を目指したら、きっと自分の学習能力の低さにうんざりしてしまうだろうし、何より理解するまで先に進むことができなくなってしまう。

だったら、完璧主義はあえて捨てて、20~30%の理解を目指す。
足りない理解は後で積み増しすればいいので、「大事なポイント」や「核となる考え方」だけを講義の中で押さえておけばいいのだ。

◎まず「理解の土台」を作ること

そんなわけで、私はweb講義というのは「理解するために見るもの」というよりも、「大事なところ」を把握するために見るものだと思っている。

この単元の中で、どこが大事で、どこは力を抜いてもいいのか?
問題を解く上で、どのような考え方を土台として持っておけばいいのか?

そういったことを把握するために、私はweb講義を利用している。

もし自分だけで1からテキストを読むと、どこが大事でどこが大事でないのかわからない。
また、「こういう考え方を押さえておけばいいんだ」という、コツと言うか、構えのようなものも自分で探っていかないといけない。

そういうことを自分でやるとたいへんなので、プロが「ここが大事!」と言ったらそれに従い、「こういう風に考えたらいい」と言ったらそれを真似する。
web講義とは、そういった「理解するための土台」を作るためのものなのだ。

◎50%くらいの理解を目指して補強をする

もちろん、ただ「土台」を作っただけでは「理解」にまでは至らない。
だから、ちゃんとそれを補強をしてやる必要がある。
その補強が、web講義視聴直後の復習だ。

「復習」とは言ったが、これは実質「初めての学習」みたいなものだ。

さっきも書いたが、web講義を見たばかりの時点では、なにがなんだかよくわかっていない。
講義そのものはプロの手際でいつもスピーディに進んでいき、色々なことを習っているうちに「じゃあ、今日はここまで」と不意に終わってしまう。

急に上がったり下がったりして、景色もめまぐるしく変わる。
まるでジェットコースターのようだ。

ジェットコースターを乗り終えて呆然としている状態。
それが、web講義視聴直後の状態と言っていい。
ここから我を取り戻して、習った内容を身に着けていかねばならない。

まずはテキストを読み返しながら、練習用の例題を一つずつ解いていく。
講義では講師がちゃっちゃと解いてしまっていたが、実際に自分で解くとなると、そんなにするするとは解けない。

講義中は、講師があまりにも簡単そうに解くものだから、講義を見ている時は「なんだ、簡単じゃん」と思ってしまう。
だが、自分で解こうとするとまるで解けないことがわかる。

ここから、講師が講義中に言っていたことを思い返し、どういう順番で処理したらいいか、どんな風に情報を整理したらいいかを確認していくことになる。
一歩一歩確認しながら、自分の足で歩いていくのだ。

そうして習った内容を自分自身でトレースしていくうちに、講師が言っていたことの意味が後からわかってきたりする。

たとえば、「ああ、ここの手順で間違いやすいから、講師はこういう解き方を推奨していたんだな」とか、「ここの数字、どこから持ってきていたのか講義中はわかってなかったけど、こっちの計算から来てたのか」とかいったことが腑に落ちていく。

そうやって段々と、自分で理解して解けるようになっていく。
たとえて言えば、講師が操縦するジェットコースターに乗る乗客として振り回されていたところから、自分自身でジェットコースターを操縦して乗りこなしていく感じだ。

ただ、web講義を視聴した直後の学習では、そこまで持っていくことはできない。
だいたいの場合、20~30%の理解を50%くらいに引き上げるのがせいぜいだろう。
自力ではまだ問題を解くことができず、解説を参照しながら解いていくことも多い。

そこから先は、日をおいて再度復習していくことで進んでいく。
復習についてはまた記事を改めて書こうと思うが、とにかくweb講義視聴後の初回学習においては、だいたい50%くらいの理解を目指すわけだ。

◎か細い「理解の糸」を手繰たぐりよせろ

この時点で必要なのは、「ざっくりとした理解」だ。
まだふわふわしているが、なんとなく全体像はわかっている状態。
web講義の視聴直後の学習では、そこまで持っていくことを一つの目標にする。

ちなみに、web講義を視聴したら、最初の学習はなるべくすぐにおこなうようにしたほうがいい。
翌日になってからでは遅い。
可能であれば視聴直後、遅くとも半日以内にはやったほうがいいだろう。

というのも、講義中にせっかく聞いた内容も、翌日になるとだいたい忘れてしまうからだ。
そもそもweb講義を視聴した直後というのは、か細い「理解の糸」の端っこをつかんでいる状態であるに過ぎない。
それはいつ消えてしまってもおかしくないくらいはかないものなのだ。

「理解の糸」を少しでも手繰たぐりよせていくためには、web講義視聴の直後の学習は、必須級に大事だ。
そうしないと、せっかく講義を見た意味がかなりの程度まで失われてしまう。

鉄は熱いうちに打て。カレーは冷める前に食え。

講義の感触がまだ記憶に残っているうちに、講義の内容を自分で学習すること。
これは最優先課題と言ってもいい。

何らかの資格試験の勉強をしている人は、決して講義を受けただけで満足せず、直後の復習にも力を入れてほしいと思う。

◎終わりに

この辺で、私自身の話に戻る。

最初のほうでも書いたが、会計士試験は試験範囲が膨大なので、講義をどんどん消化していかないと、いつまで経っても終わらない。
最終的には全部で200コマほど講義を受けることになるらしいのだが、私が視聴し終わっているのが現在33コマだ。

進捗率としては、16.5%。
学習を始めて約3週間なので、もし同じペースを保てるなら、あと4.5ヶ月ほどで終わる計算だ。

今のまま行くと、終わる頃には春になってしまうな。
まあ、まだ一次試験の受験は1年以上先の予定なので、ぼちぼちやっていこうと思う。

てなわけで、そろそろ勉強に戻る。
またいずれ。