【本】『アイデアのつくり方』(ジェームス W.ヤング、 竹内 均 (解説)、 今井 茂雄 (翻訳)/CCCメディアハウス)
こんにちは、『猫の泉 読書会』主宰の「みわみわ」です。
今日はこの本のご紹介です。
きっかけは、日ごろから私の分からないことをすっきりと解説してくださる先輩にあたる方が、この本は良いと言っていたからです。
手に取るとびっくりするくらい薄くて、それでいてハードカバーで、あとがきが、全体の1/3も占めていたりで、どれだけ短い本なんだろう? と首をかしげながら読み始めたのですが、日ごろから自分がアイデアが生まれる瞬間について考えていたことを補強する内容だったので、納得できました。
さて、「アイデアは突然降ってくる」ということはおおよその人が体感していると思います。
わりと偶然ぽく降ってくるものを、ちょうど降ってきて欲しいタイミングで降ってくるようにするにはどうしたらよいか? その「公式」がこの本に書いてあります。
私は、行き止まりになるまで力を尽くして、それから力を抜くことと思っていました。あるいは、寝起きのもやもやした頭の状態とか。だけどそれでは、ちょっと足りなかったらしい、と分かりました。
公式の内容についてはこの本を読んでもらえばいいとして、わたしにとって、とても可笑しかったのが、そんな貴重な公式を本にして公開した理由を答えている箇所です。
「第一は、この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ。」
「第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知能労働が必要なので、この公式を手に入れたといっても、誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということである。」
ここまで言われたら、やってやろうじゃないか! っていう気持ちになりますよね。
訳者あとがきによると、1960年版以後、原文は変更されていないそうです。つまり、半世紀以上のロングセラーなのです。
書かれていることは至極簡単。でも実行するとなると難しい。
だからこそ、読み継がれる本になるのだと実感しました。
■本日の一冊:『アイデアのつくり方』(ジェームス W.ヤング、 竹内 均 (解説)、 今井 茂雄 (翻訳)/CCCメディアハウス)
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