丁寧なくらし 丁寧なきもち
今日もお疲れさまです、萬貴です。
あなたがまた、ここまで会いにきてくれたこと
とても嬉しいなって思っているよ。
今日はどんな1日だったかな?
夜ごはんはもう食べた?
おいしいごはんを食べて、好きな音楽を聴いて
ゆっくりした時間があなたにありますように。
わたしは、今大阪へ向かって電車に揺られています。
もちろん、大好きなビールさんを片手にね。
周りから聞こえる関西弁に愛着を抱きつつ
ここ1週間で感じた想いをnoteに残したくて
ぽこぽこと言葉を打ち込んでいます。
今日も少しだけ、付き合ってくれるとうれしいな。
佐用町 glaminka に出逢うまで
2024年ラストのおてつたびに申し込んだ。
" glaminka SAYO " という、廃村を甦らせたグランピング施設。
「ゲストハウスのような雰囲気と、
憧れを詰め込んだ古民家でのグランピング体験」
なんて素敵な場所なんだ、と
一瞬でハートを掴まれてしまったわたしは
紹介文を読んだ瞬間に申し込むことを決意した。
その日から1週間が経ち、おてつたびを通して
10日間glaminkaに滞在できることが決定した時、
飛び跳ねるほどうれしかったことを覚えている。
岡山県から電車に揺られること、約3時間。
無人駅の石井駅が待ち合わせ場所である。
"らしい"車が到着して、出てきた男性がこう言った。
「今日からおてつたびの方ですか!
僕は入れ替えで、もう帰っちゃうんですけど
めちゃめちゃ楽しいんで、頑張ってくださいね!」
えええええええ、
「楽しみ・あなた誰なの・スピード感すご」
この3つの感情が交わりながら彼とお別れをし
glaminka社員さんのムロさんが運転する車に乗り込んだ。
初めましてを交わして、話しているうちに
明るく温かい光を放つ集落にたどり着いた。
ここが写真で見たglaminkaだとわかった瞬間
「す、すごい!、!」と呟いてしまったほど。
住み込みスタッフと、オンコール(宿泊者からのヘルプ対応)担当日のスタッフさんが住んでいるお家「佐用家」にたどり着いた。
佐用家で暮らすひとたち
佐用家で暮らす人たちは、さまざま。
おてつたびでくる人
リピートして働きにくる人
長期スタッフとして働いている人
glaminkaの社員さん などなど。
"今"の状態はさまざまだけれど
みんなの共通点はたくさんあって。
・ゆるい音楽がだいすきで、朝起きても音を欲する
・休まる時間を大切にしていて、他人に無理をさせない
・みんなでごはん(同じ時間)を作ることを大切にしている
・くだらないことでも馬鹿にせず、笑いに変える
・あなたはあなた、わたしはわたしの気持ちがある
・痛みや苦しみに敏感で"気づく"ことができる
こんな感じで、それぞれはそれぞれなんだけれど
みんな同じ"何か"を持っている人が集まっていた。
だからこそ、だからなのだけれど
一緒に過ごす時間はとても温かくて 柔らかくて
本当にこころが安心していた。
改めて思ったのだけど、
聴いている音・囲まれている環境って
やっぱりその"人となり"を作るんだなって。
毎日自然の音を聴いて、人の声を直に聴いて
反応して、声に出してお話する人たちのこと
すごく好きだと思った。愛おしく感じた。
佐用家での暮らしと、呼吸
とは言っても、ここにはお仕事で来ているワケで。
到着した次の日から、しっかりと働きました。
出勤当日から、ひとりで感動していたこと。
「ひとりひとりの仕事が丁寧すぎる。」
例えば、
宿泊棟を清掃完了した後に、次の日のリネン類をセット
明後日分の宿泊バインダーセットを準備しておく
次の人が清掃しやすい用にストックを持ってきておく
今日だけが良ければ良い ワケじゃなくて
次の人 次の日をひとりひとりが考えて動いている。
いわば、明日が来ること前提の働き方なのである。
「いやいや、当たり前でしょ。」と
思う方も居るかもしれないけれど
意外とコレって当たり前ではなくて。
気がつくと"自分だけの作業" "今日だけの作業"に
なってしまうことが多いのです。
glaminkaでの働き方は、特に、特に、
次の人や次の日、"未来"を捉えているように感じて
とても、とても感激したの。
それも、嫌々ではなくて
ひとりひとりが"誰か"のことを想って作業している。
あぁ、なんて温かくて、丁寧な職場なんだと思った。
そこでふと思ったの。
「よく"丁寧な暮らし"って、ワードとして使うことあるよなぁ」と。
丁寧な暮らしって言葉は、
年々自己アピールのための言葉になっている気がして
嫌気がさしていたのだけれど、この生活でやっと
"丁寧な暮らし"の正解を見つけた気がした。
丁寧な暮らしって、
お洒落なレコードが在ることでも
白やベージュの食器に囲まれることでも
毎日、豆腐やサラダを食べることでも
自身の潔白さを発信することでもない。
目の前の空気や言葉
人の温度感を鏡のように受け止め
両手で、ぎゅっと抱きしめながら
たまに、きゅっと噛み砕きながら
今を未来に繋げていくこと
なんじゃないかなって。
そこにはただ、ただ、丁寧なきもちが残ると思う。
このことに、自分の中の正解に気づかせてくれたのは
間違いなくglaminkaでの、
佐用家での暮らしのおかげなの。
このことに気づいた瞬間
一気に酸素を吸いやすくなった自分が居た。
愛おしい 帰りたい家が増えたこと
とても、とてもうれしかった。
今年の頭に会社員を辞めて、旅をして、今の今まで、
たくさんの人に出逢ってきたつもりだったけれど
こんなにも温かい出逢いと暮らしが
あと2ヶ月の2024年に詰まっていると思わなかった。
また帰りたい家、また会いに行きたい人は
きっと尽きることはないんだろうなとも感じた。
それほど、佐用家での暮らしは温かくて 優しくて
わたしのこころをポカポカにさせてくれた。
また次、帰ってくる時は
今よりももう少し温かい時期に。
また次、帰ってくる時は
今よりももう少し還元できる自分で。
また、精進せねばと思えた期間・暮らし・人々でした。
ではでは、またね。
行ってきます!
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