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簿記2級の備忘録
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簿記2級に受かった。
合格するのにかけた勉強時間は120~150時間くらいだと思う。教材を購入したのは6月下旬で、夏休みが終わる8月末頃には商業と工業の問題集を2周終えた。到達度評価試験があったので本格的に取り組み始めたのは8月からである。
私は簿記の作業感が好きだったので、9月に入るとすぐにメルカリで1級の教材を買った。最新版でしかもセット総額で計7000円近く安かったから即決したのも無理はない。
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そこからは暫く1級の方を進めて、問題集1冊終えたあたりからモンハンがマイブームとなり簿記そのものに触れる事がめっきり減った。いつか2級の試験受けるかもしれないと思い、申し訳なさ程度にメルカリで3年前の過去問を仕入れた。私は親譲りの性格(?)でケチな人間だから、最新版より1500円も安いとなればノータイムで買う。試験傾向が変わるという懸念は、問題の表現方法が異なるだけで問われている本質的な部分、つまり知識や計算過程は同じだと考えていたので特に気にならなかった。
過去問を買わなくても試験に合格できるかといえば、これはイエスだ。
過去問>ネット試験≒問題集
私の感覚だと上のようなイメージだ。人によってはネット試験の方が一番簡単だと思うかもしれない。私は本番で30分近く余ったが、ほぼ大問3,4の大幅修正に費やされた。ちょっと悩んだ問題がそこそこあった私ですらこれほど時間の余裕ができるので、十分な理解をもって臨めばもっと早くできるのではないかと思う。
さて、私は過去問を1回目に解いた時(8月下旬)は丁度70点で合格だったが、それ以降は60点台で安定してしまった。空白が多々ある中でこの点数なので、問題集を回せばいけるだろうと楽観的でいた。特にもったいないミスをしていたのが仕訳と工業簿記で、今回合格した時も仕訳で計12点落としているがこれは本来致命傷となりうる失点である。
これは私があまりテキストを読まなかった事に原因があろうが、問題集を解いて分からなかったらテキストに戻る、という基本的なサイクルを作れば大抵の人はまず大丈夫である。ただ工業簿記の方は8割以上読んでないから何ともいえない。問題集を実質的なテキストとみなし、問題と解答を交互に見ながら正答を導く為の理論・計算過程を自ら構築する、という事をやっていた時間の方が圧倒的に多い。問題集二周目から、本当の意味での”問題集”として使っていたように思う。
話が前後してしまうが、過去問といえば無料で受けられる「CPA learning」のネット模試がある(下図参照)。このサイトでは他に講義動画や問題集を見れるが、既に学習を終えていたので利用しなかった。メールアドレスを登録すれば誰でも使えるので是非。
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ちなみに、試験前日に金曜ロードショーで「君の名は」が放送されていた時、皆のウキウキツイートを横目に私は工業簿記の複合問題を解いていた。奇跡的にその論点が出題されたので相当ツイていたと思う。