初めてゲームを作って公開した話
どうも!抹茶Pです!
先日、『恋のささくれ~僕の気持ちが伝わらない~』というゲームをノベルゲームコレクションさんで公開しました。
初めて作ったゲームです!
▼ゲーム公開先
なんでもそうなんですけど、初めてのことって色々ありますので備忘録として今回の記事を書かせていただきます。(読んでいる方にとってあまり有益にはならないかもしれませんが)
■作るきっかけ
簡単に言うと勢いとノリでした。(完成まで長くなってしまったけど)
そもそもゲーム『恋のささくれ~僕の気持ちが伝わらない~』は2019年秋M3で頒布したボイスドラマ『恋のささくれ~好きの気持ちが伝わらない~』を元に制作したものです。(普段はボイスドラマを主に作っています)
それで、2019年秋M3に参加した後くらいに、こんなことを考えていたようです。
そういった一連の投稿で、主人公のマモルくんを演じてくださったmaiさんがボイスを録音して下さったりして、ゲーム作りたい欲がより一層高まり、その勢いでなんちゃって乙女ゲーム風動画を作りました。
それで本格的にゲーム作りたくなって、直感的に作るなら『ティラノビルダー』がいいんじゃないかと知り合いにオススメされて、ちょうどセール中だったことにより、そのまま購入したという。(定期的にセールをやっているみたいです)
それで、ちょっと作ってみたのがこういうもの。
そんな感じで作り始めたんですが、そこからがまあ長かった……!
締め切りが決まっていないものって他に優先するものが入ってくると後回しになってしまうと言いますか……。(コラボ企画したり、他の人のボイスドラマも編集したし、M3にも出ました)それで、さすがにゲーム公開するする詐欺しそうだったので、2022年あたりから再び頑張って色んな方にお力を借りつつ、ようやく2023年12月に公開したという流れです。
⬛︎楽しかった&嬉しかったこと
・新しいことにチャレンジできたこと
新しい知識を入れることとか、できなかったことができることはとても楽しかったです。大人になっていくと、そういうワクワクする新しいことが少なくなるんで、そういう体験がいっぱいできました!できなくて当たり前の環境って本当にのびのびできるから、チャレンジしやすいです。とにかく新しいことができたり、問題解決できた時は本当に嬉しかったです。あと、ふと我に返って「自分でゲーム作ってる!やば!」ってなってました。プログラミングとか全然分からない私ですが、ティラノビルダーを使ってゲームが作れましたので本当に勧めてもらって良かったです。
・意図通りにゲームが動いた時
①これやりたい!→②やり方を調べる→③できそうな記事を見つける→④やってみる→⑤できない!②に戻ってやり方を調べる……。そんな感じで試行錯誤して、「これならいけるのではないか?」「あれならどうだ?」って考えて、そこが上手くいった時の喜びは半端なかったです!
・スチルイラストをもらってゲームに反映させた時
やっぱり素敵なイラストは心を浄化してくれます。それがゲームのラストに出てくるとなんだかもう感極まって泣けてきちゃって……。ハッピーエンドは2人の笑顔に「守りたいその笑顔」ってなるし、バッドエンドは切なくて苦しくて……。(結局泣いている)ボイスドラマが元になっているから新規絵を見られるとやっぱり幸せなんですよね。
・ゲームを公開できたこと
たくさんの人に触れていただけたり、関係者の人に喜んでもらえて嬉しかったです!管理画面で『ダウンロード数が200超えました!』みたいな通知を見た時はバグか何かなのかと思ってめちゃくちゃ焦りました。(※2024年1月時点ではDL数400)
一応、この数が多いものなのか少ないものなのか調べてみたんですが、中央値が1000らしいという記事があったので、バグとかじゃないのかなと思ってひとまず安心しました。でも、個人制作のゲームでもこんなに触れていただけるものなのかと驚愕しました。すごい世界だ!とにかく楽しんでもらえたらいいのですが……!
■大変だったこと
・初めて作るゲームにしてはボリュームがあった
ある程度ボリュームがある方がいいとアドバイスをいただいたので、事件は2つ以上にして、ただ好感度を上げても面白くないかなと思ってクイズ的なこと、探索的なこと、料理的なことを入れてなんやかんや気づけば1時間くらいのゲームになりました。(1ルートだったのに結構大変でした)今回1ルートだけだったので、もし残り3ルートをすべて埋めるとなると更にボリュームが増えそうです……!(埋まるかはわからないけど)
短いのを作って、まず感じを知るっていうのが最初はいいというのはわかっているんですけど、そもそも愛情が無ければ最後まで作れないので、大切に作ったボイスドラマをゲーム化しました。何はともあれあ、形にはできたので良かったです。
・ゲーム制作の引き出しの少なさ
ゲーム内容を相談できる方はいたんですが、ティラノビルダーでの制作に関して最初は誰にも聞けず、わからないことはネットで調べて頑張っていました。
初めての制作だから引き出しがないのは当たり前っちゃ当たり前なんですが、やりたいことがあってもそれを実現できる技術がないのは中々悔しい部分でした。(でも、初めて作ったわりには頑張ったとは思っています)
そんなゲーム制作ド素人だったがゆえに、案の定終盤つんでしまいました。そんな時にゲーム制作を以前から行っている創作サークル『あんでぱんだ』さんが手を差し伸べてくださいました。お陰でなんとか公開までいたったように思います。命がとても助かりました。(制作のこと相談できる人がいるってめちゃくちゃ心強い)
・ティラノビルダーのみの機能だけだと制作は難しい
ある程度はいいんですけど、細かくこういうのやりたい!みたいなことをしようとすると、どうしてもティラノビルダーの純粋な機能だけではまかなえないように感じました。
例えば、キャラのセリフを出す時、1回で出すならティラノビルダーでも問題ないです。
ですが、自分が決めた場所で改行したり、途中でセリフを分けたりする場合は、ティラノスクリプトを途中に入れないといけませんでした。
これは別にいいんですけど、選択肢にカーソル当てると音を鳴るようにさせたい場合は上のグレーのティラノスクリプトを挿入するのでは上手くいかなくて、ネットで調べたらどうやらデータの中のメモ帳(スクリプト)に直接記載しないといけないみたいでした。
めっちゃ長くて見切れているのが追加したものです。こういうのがちょこちょこありました。
どうやらゲームはこのメモ帳(スクリプト)に記載してあるものが指示書みたいな感じになってそれを元にゲームを動かすらしいです。
とにかく色々カスタマイズしようとすると純粋なティラノビルダーの機能だけでは難しい部分がありました。
・モチベーション維持の難しさ
終わりが見えないことが辛かったです。ボイスドラマなら何回も作っているから何をすればいいのか、ゴールまであとどのくらいか大体わかります。ゲームはわからなすぎて、どこまでやればいいのかと暗闇を歩いているような気持ちでした。結構心折れそうだったんですけど、色んな人と作っていたものだったので公開しないとう選択肢はありませんでした。それがある種のモチベだったのかなと。これはゲーム制作に限ったことではないですが。
■使用した主なソフト・サイト
ゲーム自体:ティラノビルダー
画像の加工・素材作成:Photoshop
立ち絵・ミニキャラ:CHARAT(キャラット)※サイト
音の編集:Adobe Audition
音のノイズ除去:iZotope RX 9
変数管理、スクリプト内のセリフ・BGM・効果音確認:Excel
スクリプトの検索・置換:Visual Studio Code
(教えてもらったんですが、そのまま読み込めるし、検索も置換も楽で便利!)
■最後に
まず、2019年のノリと勢いから4年ほど時間が経っていることに震えています。攻略キャラが4人いて1人のみ攻略可能状態ではありますが、形にして公開できて良かったです。
作って思ったのは、ゲームを作るのって本当に時間がかかることだし、根気がいるものなんだと思いました。(めちゃくちゃ当たり前)
なんか色々あった気がします。
画面のUIデザインがノートPCの画角に合わなかったのか一番下が表示ができなくて困って、4:3のディスプレイがあったので、試しに繋いでみたら下まで表示できて、それで調整しました。
攻略キャラ紹介部分の選択肢のところは、変数が難しすぎてめちゃくちゃ頭を抱えて、試行錯誤して表を作って数字を管理して乗り切りました。
あとは設定画面で調整する場合、個々で音量調整できないことが終盤で発覚して、ボイス、BGM、効果音の音量を調整し直しになったのはちょっと凹みました。(これ一番最初に知りたかった〜)
他にもエンドロール入れたら、なぜか攻略選択キャラの時に流れ始めてしまったのは意味不明すぎました。(結局エンドロールは動画にして解決しました)
なにはともあれ協力してくださった皆様、本当にありがとうございました!
今回作ったゲームの細かい内容はまた別記事を書けたらいいなと思っています。
今回作ったことにより、ゲーム制作のこととか流れとか知ることができたので、今回の経験を活かし、また追加ルートなり、別ゲームなりを作れたらいいなと思いました!