限りなく本当に近い車の免許を取る話~5講習目~教習所の説明会~
前回、教習所の説明会の時間を微妙に過ぎてしまったので、日を改めて教習所へ来た。今度は場所もわかっていたので時間に余裕を持って到着。
教習所は4階建てだった。2階が受付と職員の控え室、3階が学科教習を行う教室とパソコンが置いてあるフリースペース、シミュレーターがある部屋。4階の教室は仮免の試験や修了検定の待機場所と応急救護がある教室があった。
主に私が利用していたのは3階の学科教習をする場所だった。そして、説明会も3階の教室。
3階の廊下には窓際に病院の待合室のような椅子が並んでいた。自販機もあるし、フリースペースもある。ちょっとした憩いの場所といっても過言ではない。大きい窓からは校内を走る教習車が見える。私はここからの景色がわりと好きだった。夕方などはなんともいえない郷愁にかられた。実家暮らしで故郷も何もないけど。教習所だけに郷愁しちゃう的な?なんか『教習』と『郷愁』で謎かけできそうな気がしてきた。やらないけど。
教室に入ると、すでに男性教官が教壇と思われる机に寄りかかるように立っていた。教室内を見渡すと、大きいホワイトボードと黒板。そして、椅子が折りたためるタイプの机が並ばれていた。大学の教室みたいで懐かしさを感じる。詰めれば100人くらいは入るのではないだろうか?あまりの懐かしさに嬉しさすら感じる。この感じ、久しぶりだ。社会人になって早5年。教室みたいなところに来るのも5年ぶり。また、大きな窓はすごく開放感があり、青空と電車が見えた。さすが駅近の教習所。とりあえず、なんだかワクワクする。ちょっとした高揚感を覚えつつ、私は適当な席に座り、机の上に置いてある資料に軽く目を通した。資料が置いてあればどこの席でも良いということらしい。なんか本当に大学の講義を受けるみたいだな~。
そして、そうこう考えていると、教官が教室のドアの方へと向かった。ほどなくして、校内に懐かしい童謡が流れる。どうやら始まりのチャイムのようだった。どこかで聴いたことがあるような……あっあれだ!どんぐりころがる歌だ!
えっ!なぜこの童謡!?
教習所と何か関係が……?(おそらく関係ない)
メロディが終わると同時に教官は引き戸をピシャリと閉めた。そして、何事もなく教壇へと戻り、この学校のルールを話し始めた。口調は極めて単調で、きっと毎回同じことを話しているのだろうなということは容易に想像ができた。以下に内容をまとめる。
・遅刻をしたらその講義は受けられない。もちろん途中参加はできない。(だからチャイム終わりと同時に引き戸を閉めたのか)
・途中で退出をした場合もその講義は無効。
・居眠りしている人は退出。もちろんその講義は無効。
・講義中も基本的に飲み物は飲めない。
え~!厳しくない!?
一気にヤバい雰囲気が漂ってきた。さっきまでのこれから楽しいこと起きるようなワクワク感はなんだったんだ!
これ大丈夫なのかな?えっ引き返す?いやでも、もうお金払っちゃったし……。でも、もし講義中お腹痛くなったら?急に眠気に襲われたら?うわっマジか……!一気にプレッシャーを感じて、体が強ばる。
そして、校長の挨拶に移る。
やっぱり教習所にも校長いるんだな。髭とか白髪交じりの髪とか、いかにも校長って感じだな~。ホッとしたのも束の間、校長が話し始める。
「ハッキリ言います。うちの学校は他の教習所と比べて、卒業するのは厳しい方だと思います」
なんですとーーーーーーーー!!!!
えっ?辞める……?
どうする?
どうする私ーーーーーーー!
1.辞める 2.続ける 3.逃げる(ラ○フカード風)
つづく。。。
☆今回のポイント☆
教習所は遅刻・退出厳禁!?(私の学校だけかもしれないけど……)