今のドル円下落はいつまで続くのか?
次は同時に起こっているドル円の急落について原因や今後の予想を書いてゆく。
急落したドル円
まずはチャートから掲載しよう。ドル円のチャートは次のようになっている。
162円から146円まで10%程度の下落である。また年始が141円だったことを踏まえると一気に巻き戻した感じになる。
円高ドル安の理由
この急激な円高ドル安は、2022年からの大幅なドル円上昇のあとに起きた。ドル円はアメリカの利上げと、インフレにもかかわらず金融緩和で火に油を注いでいた日銀の金融政策の合わせ技によってどんどん上昇していた。
だがここに来てその両方が逆流しつつある。アメリカでは景気が減速し始め、Fed(連邦準備制度)は利下げを開始しようとしている。
一方で日銀は利上げを行い、ついに長年のゼロ金利から脱出し、念願だったデフレマインドを克服したことになる。
ここから先は
2,321字
/
2画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?