言葉の花束ーアキのー詩集No.140
1.「寒椿」
冬という
モノクロの世界の中
紅一点の
寒椿に
心が
奪われる
冬の
冷たさに負けず
むしろ
バネにして
艶やかな
赤を彩る
たくましく
生きる様が
美しい
芯の強い
女の生き様のようだ
2.「眠気の悩み」
眠い時に
寝られたら
どんなに気持ちが良いか
だが
眠い時は
大抵
仕事のある日の
朝なんだ
眠気と戦いながら
出勤は
ある意味
苦行だ
そして
夜
寝る時は
大抵
眠くない
このまま
寝るのが勿体なくて
あれこれ
やっている内に
夜更かしをしてしまう
朝と夜を
交換したいよ
3.「勇気のいる戦い」
武器を持って
戦いに挑むよりも
武器を手放し
度胸と信念を携え
自分の身一つで
戦いに挑む方が
勇気がいる
4.「遅刻理由」
遅刻理由が
寝ているところに
猫が乗っかってきて
漬け物に
されて
美味しく
熟成されるしかなかったから
と
言うのは
駄目ですか?
5.「和やかな一時」
仕事帰りの
夕暮れ街道
ぼんやり
空を眺めては
今日の
夕ごはん
どうしようかと
考える
和やかな一時に
安堵する
6.「自分への信頼」
数多の
準備を施すよりも
心を
落ち着かせて
自分は
大丈夫
やれると
自分を
信じて挑むこと
自分への
強い信頼があれば
どんな
困難な課題も
クリア出来るさ
7.「雪が冷たい」
しんしんと
夜空から舞い落ちる
雪が
冷たい
そう
感じるほど
温かいものが
より
骨身にしみてくる
温かい服装も
そうだし
寒さの中
電車に乗り
電車の座椅子に
座ったときの
暖かさと言ったらない
そして
凍えた心に
寄り添ってくれる
誰かの言葉だったり
存在だったり
人の温もりが
うんと沁みるものだ
8.「人の温もり」
空から
舞い落ちる
雪は
手で触れれば
消えてしまう
人の温もりは
冷たい雪を
溶かす
ならば
人の
余裕がなく
とげとげした心や
悲しみや怒り
憎しみなど
ネガティブが
凝り固まった心など
そういった
温度がない
冷たい心も
雪を溶かすように
温めて
再び
心の機能を
取り戻させるのも
人の
温もりなのだろう
9.「私が欲しいのは」
100回
愛の言葉を
投げ掛けられるよりも
ただ
側にいて
私と
同じ空間
同じ時を
過ごしてくれる
だけで良い
出来れば
常にで
なくて良いから
時折
私のことを想い
心を
通い合わせて欲しい
私が
欲しいのは
愛の言葉
じゃなくて
あなたと過ごす
その一時なのよ