言葉の花束ーアキの詩集No.179
1.「風のおくるみ」
風が冷たくて
気持ちが良い
眠りを誘う
風のおくるみに包まれながら
ゆったり
眠りたい
張り詰めた心を
風のおくるみで包みこみ
少しの間
赤ちゃんに戻り
安堵したい
秋の風は
冷たいけれど
どこか優しい
母のような
そんな風だね
2.「逃げ猿」
見ざる
言わざる
聞かざるに
なったって良いよ
気持ちが
いっぱいになって
収拾つかなくなったら
お猿になった方が
心を守れるから
ただ
逃げ猿にはならないで
逃げても良い
格好悪くても
私は私だよ
3.「一番ほっとする味」
ここのところ
忙しくて
外食やコンビニ飯続き
やっと
余裕が出来て
久々の手料理
ちょっと
焦がしたけれど
美味しい
絶品ではないけれど
私が一番
ほっとする味だ
やっぱり
自分で作った料理が
一番だね
4.「安心できる距離」
遠からず
近すぎず
そっと
寄り添い
ちょっと
お互いの温かさが
感じられる
それが
安心できる距離
君と私は
そんな関係が
ちょうど良いね
5.「一人暮らしを始めて3ヶ月」
独り暮らしを始めて
3ヶ月
たまに
実家に帰るけれど
だんだんと
実家にいるよりも
独り暮らしの
マイホームにいる方が
気が楽になっていた
それは
自立出来た
証拠なのかもしれない
自分自身が
拠り所となれているのは
嬉しいようで
寂しいような
ちょっと
複雑な気持ちだ
6.「私は迷子」
私は迷子
私は
どこにいるの?
水の中で
溺れているのか
火の中で
焼かれているのか
森の中で
彷徨っているのか
分からない
そして
自分は何者で
どうしたいかも
分からないでいる
7.「一刀両断」
今
気になっている彼から
潔く
一刀両断されたい
多分
彼とは
上手くいかない
破滅が
目に見えているから
いっそのこと
想いをぶつけて
気持ち良く
玉砕したい
そうしたら
未練を絶ち切れると思うの
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