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【クトゥルフシナリオ】時の中で生きる者

※はじめに。
このシナリオを通る予定の探索者は本編を読むことができません。
生放送でこのシナリオを使う場合はちょんまげネコに連絡をお願い致します。
個別で回す場合、使用報告は必要ありません。

所要時間:1時間以上
(実際に回された方はどのくらい掛かったか教えていただけると嬉しいです)
探索者人数2名固定。
ロスト率:中
ルールブック第6版参考

以下シナリオ詳細





※※※※※※※※

■探索者設定

■HO1
あなたは致死性不眠症を患う成人済の大人である。
前職のストレスからこの病にかかった。
寝つきが悪く、寝ても悪夢を見て寝た気がしない。治療法は無い。
医者からはこのまま症状が良くならなければ数年の命だと宣告された。
現在は友人のHO2の仕事の助手をして細々と暮らしている。尚、HO2にはこの事を話していない。

■HO2
あなたは健康的な成人済の大人である。
探偵/記者/作家/動画配信者のいずれかの職業であり、フリーランス。HO1は旧知の仲で、仕事を辞めてフラフラしている所を助手としてスカウトした。

■キーパーへの情報

峰山加音子(みねやまかねこ) という不動産で成功した金持ちが不老不死の体を欲して探索者に不老不死の家と世間で呼ばれる屋敷を調べてくるように命令する。
屋敷には老婆と少女が住んでいた。
2人は50年前、不老不死が手に入る本という噂がある屋敷に忍び込み、「カルナマゴスの書」を見つけた。スペイン語で全く文字が読めなかったが、クァチル・ウタウスを召喚してしまい、1人は不老不死をもう1人は老婆になってしまった。
老婆はその日から行方不明者として、少女は自分の見た目が世間に通じる年齢まで学校に通っていたが生育が止まっていることが周りにバレそうになる頃に失踪し、2人でこの館に住み始めた。生きていくためにお金が必要な為、屋敷の表向きを宿屋とし、経営。
幸い誰にも自分達が失踪者とバレずに現在まできた。
だが、いつからか屋敷には不老不死になれるアイテムがあると密かに噂されるようになる。

探索者には真相を探ってもらい、「カルナマゴスの書」を峰山に届けるかどうかを選択してもらいたい。また、HO1の寿命が延びるかどうかも見届けてもらいたい。

■NPC

峰山加音子(みねやまかねこ)
60歳 大手不動産の社長
美しいものに目がなく、日に日に自分の体が老化していることが許せない、欲に満ちた人間。
不老不死を夢見て様々なオカルトに手を出し始めた。

STR7 CON9 POW9 DEX7 APP10 STR9
INT13 EDU10
SAN 45

綾子(あやこ)
見た目80歳くらいの腰の曲がった老婆。
実年齢60歳。しかしあまり世間のことは知らない。家事は一通りできるようだ。まりこと共に屋敷で暮らす。
少女から一気に老婆になってしまった為、自分には生きる意味がもう無いと思っている。死ねるなら早く死にたいという願望を持つ。

SIZ8 CON7 POW9 DEX3 APP10 STR10 EDW9
SAN 45

まりこ
見た目10歳の少女。
実年齢60歳。たまに街にも出掛ける事があるようで世間や知識は綾子よりある。屋敷に旅行客を素泊まりで泊まらせることでお金を得るようにしたのも彼女。言動はどこか古臭い。綾子と共に屋敷で暮らす。
自分はいくら生きても成長出来ないことを不満として抱えている。

SIZ6 CON9 POW10 DEX8 APP11 STR12 EDW11
SAN 50

補足 綾子とまりこ
おばあちゃんと孫、という感じに見えるが、幼なじみのためお互いに名前を呼び捨てにする。
食事をしなくても空腹にあまりならず生きていける為、節約も兼ねて食べる習慣がない。
また、現代のアイテムであるスマホやパソコン等も分からない。

■神話生物

クァチル・ウタウス
綾子とまりこが偶然召喚してしまい、綾子の時間を奪うも、綾子が契約の呪文を口にしたことで2人に不老不死を与えた。
未来が見通せる為、近々自分が地上に降りる事を夢という形で街の人間達に告知をしていた。
HO1の病もこの神話生物の仕業だったのだ。

以下シナリオ

■プロローグ 前日譚 ※互いに秘匿として行う

以下HO1のみ

あなたは実家の前にいる。懐かしい匂いと空気。家の扉を開けると玄関先で両親(又は親族)が迎え入れてくれた。最近帰省した時と変わらぬ姿、笑顔で話しかけてくる二人。
瞬間、両親の顔がみるみると老けていく。シワが増え、深くなり、髪も真っ白で痩せこけた体。何が起きているのかと思った時には二人とも体が腐り骨のみになり、ついには骨がバラバラと砕け落ち自分の足元に塵となって散らばった。異様な光景にあなたは絶句するだろう。

★SAN値チェック (1/1d6)

勢いよく目が覚める。どうやら夢だったらしい。時計は深夜の3時を示していた。もう一度寝ようにも寝れそうにないまま、朝を迎えるだろう。

以下HO2のみ

あなたは自分の経営する事務所にいる。
今日の事業を終え、帰り支度をしている所で電話が鳴る。
電話に出ると、女性の声がした。
『もしもし?○○事務所で合ってる? 依頼をお願いしたいんだけど』
『あなた、オカルトみたいな依頼でもちゃわと引き受けて? 私、お金は沢山あるの。しっかり
報酬は弾むわよ』

★聞き耳
成功で女性の声とは別に受話器から別の人の声が聞こえる。
『待ってくれ、まだ僕はあなたの依頼を破棄していない! エクスクロピオス・ル…う、うわあああ!』
『ああ、なぁに? 失敗したの? 使えない』

奇妙な呪文と唸り声を聞いた瞬間、おぞましい恐怖を覚える
★SAN値チェック 0/1d2

別の人の声について言及『なぁに? ここには私しかいないわよ? 聞き違いじゃないの?』
『じゃあ明日の11時、そちらに伺うわ。よろしくね』
電話が切れる。

HO1が一時的発狂に陥った場合、峰山の依頼の話を聞き終わるまで発狂とする。

■導入

人は生まれ、成長し、少しづつ老いを感じながらやがて死にゆく。
この決められたサイクルに、一抹とは言い難い不安を持つのは何故だろうか。
嗚呼。永遠に、若いまま生きられればいいのに。

あなた達はHO2が運営する事務所の中にいる。
今日はあなた達に依頼をしたいという女性がここに来ることになっている。
どのような感じで来客を待っているかRPでどうぞ。

…そのような事を話していると、コンコンと扉がノックされ中年の女性が一人入ってきた。金髪ショートヘア、真珠のイヤリング、高級腕時計、一目見るだけで分かる質のいいワンピース。まさにマダムと言う言葉がピッタリであった。

「ここが○○事務所? なーんかつまんないわね。まぁいいわ。わたくしは峰山加音子。以後お見知りおきを」

と言って名刺を渡してくる。そこには誰でも知っている大手不動産MIYAYAMAと、取締会長の文字が書いてある。

「わたくしが今回あなた達にお願いしたいのは、この街の山にあるとある屋敷の噂を調べて欲しいの」
「なんでも、不老不死になるアイテムがあそこにはあるらしいじゃない。わたくし、いくらお金をかけても老化には勝てないのがめちゃくちゃ悔しいんですの。せっかくここまで会社を大きくしたのに、20年もすればわたくしが死んで全てが水の泡になってしまうかもしれないと思うとおぞましくて」
「でも、あの屋敷には手に入れると不老不死になれる物があるそうよ、報酬ならいくらでも出すわ」

峰山はカバンから財布を取りだし、分厚い札束を見せつけてくる。

「受けてくれるなら今から車で現地へ送るわ。帰りも連絡をくれればすぐに迎えに行くから。よろしくね」

探索者は外に待機されていたベンツに乗って噂の屋敷の前までくる。車は屋敷の前で探索者を下ろすとすぐにUターンして帰ってしまう。

★目星
成功で屋敷の周りは鬱蒼とした木々に囲まれているが、一箇所だけぽっかりと木の生えていないエリアがあるのが分かる

屋敷の前には腰の曲がった老婆が掃き掃除をしていた。
老婆に話しかけると彼女はニッコリと笑って探索者を迎え入れた。

「あら、今日の宿泊者さん? 予約入ってたっけねぇ…?」

予約について聞くと、宿泊施設として運営していると老婆は言うだろう。今日は予約もないからとび込みも受け入れると言う。彼女は綾子と名乗った。

屋敷に入ると、10歳くらいの少女が玄関口にいる。

「綾子、今日予約なんてなかったよ」
「とびこみだよ、素泊まりで」
「ふーん? 私はまりこ! ここは一人1泊四千円なんだからね!はい、今払って! 部屋はこっち!」

探索者2人は2階奥の部屋を案内される。
部屋の中はフローリング、ベッドが2つとクローゼットが1つ。定期的に掃除はされているようで、小綺麗。
ついでに屋敷内の地図をまりこから渡される。

ちなみにこの時、2人に不老不死のアイテムについて聞いても「そんな噂が流れているのは知っているけれど分からない」と言われる
★心理学 成功で嘘だと分かる

■1階は玄関、リビング、キッチン、トイレとお風呂場、物置、管理人室。
2階は空き部屋が3つ。うち1つが探索者達の部屋。
他 屋敷外周りが探索可能。
★目星 (廊下全体又は壁)

2階には壁の色が違うスペースがあり、隠し部屋1つ有。情報がない場合の探索では壁にしない限り情報を渡さないこと

チェックイン13時。
1箇所の探索で30分経過。 6箇所目を終えると1階の管理人室が探索可能となる。
屋敷に彼女達がいる間の探索は彼女達の部屋と物置以外可能。
玄関/トイレ/探索者部屋/廊下は探索箇所に含めない。

■2階の3部屋→宿泊客を迎え入れるためのベッド2つとクローゼット1つ。造りはどれも同じ。
ただ、B部屋(探索者の部屋の隣)のクローゼットには前の宿泊客であろう人の手記が扉の裏に挟まっているのが見つかる。

★目星 成功で手記を発見できる

■2階隠し部屋
壁の色が微妙に違うことに気がついている場合、技能なしで押せば開く扉がある事に気がつく。

灰が積もる部屋。家具はない。
部屋の中央に一冊の分厚い本がある。

※カルナマゴスの書

開いた瞬間、本を持つ探索者と近くにいる探索者の脳内に自分がこれから経験するであろう体験(卒業、就職、結婚、子育て、退職、老後、死に目の瞬間まで等) の情報が凄まじい勢いで脳に入ってくる
★SAN値チェック 1/1d6

★語学 成功で本の斜め読みが可能(他技能でもKPを納得させられたら振れる)
探索者が ギリシャ人又はキプロス人の場合、技能無しで読める
「過去、現在、未来、すべてを知る神と契約する呪文を下記に記す」※呪文は読めない

文を読めた場合、何かおぞましいものに体を支配された感覚に襲われる
★SAN値チェック 1d3/1d6

■手記
『○月✕日
彼女と2人で噂の不老不死のアイテムを探しにこの宿に泊まりにきた。本当にそんなものがあるのか半信半疑だが、今日の夜探索しようと思う』
『○月□日
探索しようにも今疲れが酷くて眠ってしまった。彼女は1人で探索にでかけたようだ。朝になったけれど、お目当てのものは見つかったのか?』
『○月△日
彼女が戻ってこない。宿の人も見ていないという、どこに行ってしまったのだろう? あと、気のせいだろうか。宿の周りの森の木が昨日より少ない気がする…』
『○月◎日 明日から仕事なのでこれ以上ここに居られない。彼相変わらず女は帰ってこない。街に下りて捜索願いを出そう』

■1階

■リビング 背の低いテーブルとソファー
家具は年季が入っている。テレビは無い。

■キッチン パッと見普通。冷蔵庫を触ろうとするとまりこが現れ「いちご味は私のものだから取っちゃダメ!」と言われる。
★目星
成功で30年前に消費期限の切れた使用途中のイチゴジャムを発見する。
まりこに問いただしても子供だから分かんないと言われてしまう。

■お風呂場
洗面所の鏡を覗くと、鏡に映る背景が廃墟のようなボロ屋敷に見える。振り向いてもう一度見ると通常の光景に戻っている。異様な光景が映っていた。
★SAN値チェック 1/1d2

■彼女達の部屋
買い出しの時間のみ侵入可。約16時~17時。
探索者が他を6箇所捜索すると解放。

ベッド2つとクローゼット、机。
机の上に倉庫の鍵と、2階の隠し部屋についての記述がある手書きのメモを手に入れる。
何十冊とあるノートの山。全て鉛筆で日記が書かれている。

手書きのメモ
「へんな本は2かいのかくし部屋、はいらないように」

★図書館/目星
成功で、日記に気になるものを見つける。
「どうしよう、へんな本を開いたらへんな人が出てきておばあちゃんになっちゃった。」
「ここに来ればふろーふしになれるってうわさがあるみたい。たくさんの人がおとまりに来るから、その人たちからお金をもらうことにした。まりこちゃんのすきなイチゴジャムをかおう」
「おとまりに来る人たちはみんなこのおうちをくまなくさがして、あのへんな本をもっていつのまにかどこかにきえちゃっていなくなる。いつも本だけがのこってる」

■倉庫
専用の鍵がないと開かない。本棚と机
★鍵開け-10 成功の場合鍵無しで侵入可

本棚
新聞や雑誌がつまっている。
どれも約50年前くらいのもので、ゴミ箱から拾ってきたようなしわくちゃのものを伸ばして畳んでいた痕跡がある。
★図書館/目星

新聞紙の記事にまりこの顔写真と「先日から行方不明、見かけた際は警察に連絡を」と書いてある。日付は45年前。
どう見ても今この屋敷にいる本人と同じである奇妙さに探索者は気がつく。
★SAN値チェック 0/1

綾子という少女が行方不明になった記事も見つかる。こちらは50年前の記事。お下げの女の子の写真は、老婆とは技能を成功させても見分けがつかない。


技能なしで、まりことよく似た女の子と一緒に映るお下げの女の子の古びた写真がある。写真の色はすっかり色褪せており、日付は50年くらい前。

■外
周りは木々で囲まれているが、ぽっかりと木のない場所がある。
そこだけ異様に砂漠のような砂のみの場所である。

■全部屋探索後(本を入手していること)

17時半~18時頃
綾子が夕飯として市販の弁当を差し入れする。
今日購入したものなので安心して食べられる。
弁当の中身は探索者が決めて良い。

綾子やまりこについて聞く
祖母と孫という関係を頑として貫く。
何年前からこの屋敷があるのか、何年前から住んでいるのか聞くと、もう歳なので分からないと答えられる。
現代技術(スマホ、ネット、SNS等)を知らない。

不老不死について聞く
いつの間にかそんな噂が立ったのだと発言する。過去の宿泊者は自分たちの知らない間に帰っていると言う。

本について。
それはとても危ないものなので、開かずに宿に置いて翌日帰ることを強く言われる。

綾子「もう夜も遅いのでおやすみください」

と言われ、綾子は去り、食事を終え、風呂に入ると消灯時間を迎える。

■一日目夜

HO1
あなたはベッドに潜っても、これから見るであろう悪夢が嫌だと体が拒否しているのか、頭が冴えて眠りに付けない。もう何日もこのような状態で、頭がおかしくなりそうだ。HO2は何も知らずに眠っている。
医者から「このままだと数年で死んでしまう」と宣言されたことを思い出すだろう。

★聞き耳+10
成功で唸るようなとても低い声が聞こえる
「お主は時間が欲しいのか」
「人間が生きる時間はそれはそれはちっぽけなものだ。そんな塵のようなささやかな時間の中で何が出来るというのだ」

KPは時間を司る神となってHO1の考えを引き出す。HO1が生きたがっても死にたがっても否定はせず「面白い人間だ」と締めくくる。

失敗の場合
ふと、窓から夜空が見えてあなたは引き寄せられるように外を見た。一つ、灰色の星が輝いているのを見つける。
あなたなんとなくその星を知っていた。そうだ、ある日夜道を歩いている時、あの星を見たその夜から自分は眠れなくなったのだ。
その時、自分が死ぬ瞬間をありありと想像してしまう。とても鮮明に、まるで今、死ぬように。
★SAN値チェック 0/1

声が消えると/色々考えていると強制的にHO1は眠りにつく。

※失敗でHO1が見るのはヤミル・ザクラの星である

HO2
あなたはベッドに潜るとすぐに睡魔に襲われ、眠りにつく。すると夢を見るだろう。
2人の少女が赤い本を開くと、内1人の女の子がみるみるうちに歳を取りはじめる。黒く艶のある髪は乾きを知った白髪になり、背骨がぐにゃりと曲がって、顔や手足はしわくしゃになる。
もう1人の少女が何かを叫ぶと老婆になってしまった少女の老化がぴたりと止まった。
すると、少女と老婆の目の前に裸の小さな人間のような見た目の何かが現れ、姿をよく見る前に消えていく。
一体なんだったのか、HO2が考えている間もなく体に異変を感じた。
それは、自分の手の指先の肉がサラサラと砂のようになり地面に落ちているところだった。

★SAN値チェック 1/1d6

■二日目朝
1階が騒がしくなる。
様子を見に行くと峰山が玄関先に居て、綾子とまりこが困ったように顔を見合わせていた。

峰山は探索者を見つけると、綾子とまりこを掻き分けて入ってくる。

峰山「あなたたち、例のものを見つけたのでしょう? 報酬は更に弾ませるわ。渡しなさい。」

峰山は若さが欲しいと、多少の危険は承知していること、探索者達に迷惑をかけることはないこと、お金ならいくらでも出すと言い張る。
探索者は渡すしか選択肢がないだろう。

本を渡すと、綾子とまりこは露骨に怖がる。

まりこ「私達はその本を見てから人生が変わってしまった。綾子は急におばあちゃんになって、私はこの姿でずっとこのままで」

泣き出すまりこ。

綾子「その本を開くなら外でやってください、本を見つけたあなた達もです」

屋敷から探索者ごと追い出される。
すると峰山は屋敷近くのぽっかりと木が無いエリアに行き、本を広げて呪文を唱える

峰山「エクスグロピウス・クァチル・ウタウス!」

すると、頭上から灰色の光がスポットライトのように降り注ぐ。その光の真ん中に何かがゆっくりと降りてきた。
小さい子供くらいの人型だが、肌は朽ち果てたミイラのように枯れて、髪も目鼻口もない、しわくちゃの古びたゴム人形の見た目をしている。時より体をうごかせるそれは、無機物でない事をしめしていた。
生き物と呼ぶには耐え難いそれを見た探索者

★SAN値チェック 1d6/1d20

峰山「おお、時間を司る神よ! どうか私に永遠の美と時を!!」

峰山は本を落とし、神と呼んだそれに駆け寄り力強くそれの肩を掴む。するとみるみるうちに彼女の体は朽ち果て、塵となり辺りに舞う。自分が望みとは逆の「死」に、急速に向かっている事を悟った峰山は悲鳴を上げるも、瞬く間に砂となってその場から消え去るだろう。

★SAN値チェック 0/1d6

峰山が消えるとそれはあなた達の方を見る。
すると頭の中に何かが話しかけてきた。
(夜のターンでHO1が聞き耳成功している場合、HO1はそれが昨夜の声と同じ事に気がつく)

神「なぜだ。なぜ人間というのはこうも永遠の時間を欲しがる。この本を開き呪文を唱えた者は皆同じ事を我に言った。お前達もそうか。」

■不老不死を探索者が望む場合

神「その建物の中にいる2人を見ただろう?あれは私が気まぐれに永遠の命を与えたものだ。1人は私との契約の為に体が曲がったが、まぁお前達もあんな感じになるだろう。それでもいいのか。」

■それでも望む場合

神「よかろう、ならばこの星が破滅するまで永遠をさまようがいい」

★1d100 を振って出た目の数字だけ探索者の年齢を足した数値を一瞬で歳をとった後、不老不死を得る。
トータル年数75歳以上で背骨が大きく曲がる。

永遠の時間を与えたのち、それは灰色の光と共に消える。本もいつの間にか消えている。

■不老不死を望まない場合

神「そうか、無欲な人間もいたものか。ならば良い、これも何かの縁。少しだけ時間を与えよう」

それが三本しか無い指を探索者に指す。するとHO1が病を発症してからずっと続いていただる重さが消える。HO2の体調もいつもより良くなる。
元気になった探索者を見てそれは灰色の光とともに消える。本もいつの間にか消えている。

HO2は 1d6 を振る。出た目の数だけ本来の寿命より生きる年数が増えるだろう。

※ロールプレイ中、探索者が神に触れることがあった場合その探索者は強制的に塵となりロストする。
KPは触ろうとすると恐怖を覚えた、等と忠告を挟んでよし。

■エピローグ 共有。

屋敷での不思議な経験を終えたあなた方は、綾子とまりこに別れを告げいつもの日常に戻る。
HO1はそれ以降、ぐっすり眠れるようになり、病院に行くと致死性不眠症が改善されていると診断された。もう通院する必要もないだろう。

健康な体になったHO1は、HO2のいる事務所に行く。今ならなんでも出来るような清々しい気分の中で、HO1はどんな事を話すだろうか。

ロールプレイを区切りのいいところまでして終を迎える。

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ちょんまげネコ
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