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踊る大捜査線(最初のTVドラマ)、全部観た。

どうも、こんにちは。気がつけば最終回まで観てたNeji(ねじ)です。

ちゃんと観たの実ははじめて!

なんか、断片的に観た記憶はある(2〜3話とか映画とか)けど、アタマから観たのは初めてでした。うーん、この頃の爽やかお調子者の織田裕二、いいね。
TVドラマ版をまるまる観た感想としては、モダンな刑事ドラマだなぁ、というところでした。たぶんだけど、大捜査線より前の刑事モノっていうと、熱血で硬派で命がけな仕事ロマンものが主流で、んでそれの裏をかく形でアブない刑事とかがあって、だと思います。
大捜査線は、実は設定描写がしっかりしていて(現実的)、その上に「警察の日常」がコミカルに乗っていて、でその世界観に「凶悪事件」が落とし込まれる、という構造で、すごく「最近な感じ」がしました。見やすい。

って、ここまで書いてちょっとWeb調べて知ったけど、いま映画やってるんですね。だからネトフリにTVドラマが来たのか。納得。
うーん、これは、明日あたり映画観に行こうかなぁ。

一番おもしろく思ったシーンはココ!

 実は、お気に入りのシーンは第一話にありました。
刑事ドラマというと「ど派手な大立ち回りで、最後にヒーローが決め台詞をドーン!」というのが定番ですが、このドラマはそこを90度曲げてきました。

以下ネタバレ。

第一話で、主人公である青島は、大した事件には遭遇しない、んですね。そのことを本人がグチってたり。
で、たまたま警察署内で出会った「挙動不審で任意同行されたサラリーマン」と会話する機会があって、「お互い似たもの同士」と愚痴りあって、なんかわかりあえた感じがして。
ところが、実はその男が、署が追っている殺人事件の犯人だったことが、クライマックスでわかる。改めて逮捕された男と青島がたまたま顔を合わせ、言葉を交わす、このシーン。

「ボクも、キミと同じだったんだ。毎日が退屈で、刺激が欲しくて空き巣のマネゴトをしてたら、人に見つかっちゃって、その弾みで・・・」
「キミも、警察官になればよかったのに」
「でも、警察もタイクツなんでしょ?」
「そんな事無い、毎日ドキドキしてる。」
「いいなぁ・・・」
(セリフはうろ覚え)

そう、青島は、刺激=生きがいを求めて警察官になった。また犯人も同じ境遇で同じものを求め、その結果、犯罪者になった。青島は、もしかしたらこの犯人になっていたかも知れない。

ここが、すごく面白かった。青島は特別なヒーローではなく、ただの人間、たまたま警察という職についただけのいち青年なんだという設定付けがはっきりされたシーンでした。
物語に「ヒーロー」と「それ以外のものたち」の線引きがあるなら、このときに青島は「それ以外のものたち側」の存在、すなわち「視聴者と同じ側の人間」となったわけです。だから、彼に共感できる。職場のコミカルな日常感や、その中での青島の立ち振る舞いも、よく見ると「彼への共感」を視聴者に抱かせることがすごく意識されている。

あ、あとお気に入りキャラは室井さんです。かわいげがあって好き。

あ、映画の主人公は室井さんか。こりゃ見に行かなきゃだわ。

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