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【南仏プロヴァンス暮らし】Marché aux fleurs / 花市

お花のマルシェ。

プロヴァンスに住んでいた頃、土曜日の朝の楽しみはマルシェに出かけることでした。
花市も賑やかで、ほとんど年がら年中、太陽に愛された元気な花々が並んでいました。パリの街角のマルシェにもお花屋さんは来ていますが、色の鮮やかさ、大きく開く花びらのパワー、そしてお花屋さんたち自身の活気もプロヴァンスは特別だったなと思い返します。

芍薬(pivoine)の、これから開こうとする蕾が愛らしい。

殊に春は、切り花も鉢植えもブーケも、置いてある種類がぐんと増えてまさに色彩多彩。花市の間を縫って歩いているだけでこちらにも元気が湧いてくるようでした。

色とりどりのアネモネ(anémone)、その朝の気分で毎日選びたくなる。

種類の豊富さに加えて、お値打ちである点も嬉しい。町にはお洒落な花屋さんも何軒かありましたが、マルシェで選ぶ方を気に入っていました。

市で出会い手に取った花々を愛しく思い、毎朝気にかけ、帰宅すると迎えてくれて、そうして私の方が常にパワーをもらっていた。プロヴァンスでの生活で、お花たちが心に栄養を与えてくれることを実感したのを覚えています。