【旅の記憶】Cassis（カシ）

『旅の記憶 - プロヴァンス発』、ヴォーヴナルグに続いて今回はCassis（カシ）です。

カシはCassisと書いて、地中海のカランク（美しく特徴的な海岸線）の一つとして有名です。プロヴァンス旅行では定番のスポットかもしれません。

読み方ですが、フランス人が「カシなの？ カシスなの？」と聞いているのに遭遇したことがあり、どうやら南仏の人はカシだけれど、パリや他の地方ではカシスと呼ばれることもある、ようです。
フランス語は原則では語尾のsを発音しませんが、固有名詞をはじめ最後のsが発音される例外も結構あります。（ルールが多いのに例外も多いフランス語。）

私は、2017年の夏に初めて南仏を訪れた時、カシの土地よりも先にカシの白ワインと出会いました。すっきりとした口当たり、後に残らない爽快な美味しさに惚れ、以降は白ワインと言えばカシ、になっています。

地中海の、エメラルドの宝石のようなブルーとそれ切り込まれた芸術的な線。

少し先に目をやると島が見えます。こちらの小島にはマルセイユから船で行けるよう。

カシの町全体を眺められる丘の上にいますが、ちょっと進むと断崖絶壁なので若干高所恐怖症の私はこれ以上進めません。それでも本当に美しいです。

この絶壁は常に観光客のいる人気スポットですが、私はまだ、降りてカシの町自体を歩いたことはありません。
いつか、極上のカシの白ワインと、美味しい魚介をこの土地で味わってみたいなと思っています。