八咫烏シリーズみんな読めよ
僕はわりと読書が好きである。小説ならどんなジャンルでも読む。そして僕が人生を通じてこよなく愛している小説のシリーズが2つある。1つは小野不由美先生が作り上げた和製ファンタジーの代名詞的作品『十二国記』シリーズだ。NHKでアニメ化もされていたし、こちらは知ってる人も多いだろう。そしてもう1つは阿部智里先生の和製ファンタジー作品『八咫烏』シリーズだ。(あれあれ?ファンタジーばっかだぞ?)
この『八咫烏』シリーズも超人気作品なので読んでる人は多いはずなのだが、なぜか僕のまわりに読んでいると思われる人は一人もいない。だから本が読みたいというアイドルにプレゼントしてみて話し相手になってもらおうと思うものの(かなり厄介なおじさん)、誰も共感してくれない。多分文体が難しい感じがして途中で読むのをやめているのだろう。ぶん殴るぞZ○代!(やめなさい)
講談社さんの特設サイトから抜粋した作品紹介は次の通りだ。
日本神話にも登場する三本足の伝説の烏、八咫烏(やたがらす)。本作「八咫烏シリーズ」は、人間の姿に変身することが出来る彼らの一族が、異世界・山内(やまうち)を縦横無尽に飛びまわる異世界ファンタジーだ。
へー、人間に変身できる烏が異世界で活躍するストーリーなんだ〜とても楽しそう〜
そんなノリでこの紹介文を鵜呑みにして第1作『烏に単は似合わない』を純粋な子供たちが読んだらどうするつもりなんだ!一生のトラウマになっちゃうよ!(ちなみに本作は『松本清張賞』受賞作である)
シリーズ第1作目となるこの『烏に単は似合わない』は、いわゆる後宮モノである。※後宮とは皇帝や王などの后妃が住まう場所のこと
僕は後宮モノフェチである(そんなのあるんだ…)。後宮はいい。おそらく子供の頃に見た名作アニメ『雲のように風のように』の影響だ(懐)。小学生の頃から僕は宮廷モノの漫画や小説やドラマがずっと好きだ。そんな僕が書店で本作を手に取った時、平安風な異世界で人外が繰り広げる後宮モノの青春ストーリーとか最高かよ!性癖ささりまくり!ヒャッハー!となったのは仕方ないことだろう。
そして一気読みした僕の感想は
「え………うそでしょ………?」
である。何を言ってもネタバレになりそうなので何も言わないが、すぐ二周目を読んで「なるほどぉぉぉ〜!!」となった。読む前と読んだ後で全く印象が変わってしまう凄い作品なのである。
このシリーズ、2作目以降も毎回良い意味で予想を裏切られ続け、必ず読後には「くそ!やりやがったな!この野郎!(作者は若い女性です)」と悪態をついてしまう。こんなストーリーを思いつく作者はどんな思考回路をしているんだろうか。とにかくどんでん返しモノが好きな方には絶対に楽しんでもらえるストーリーだと思う。もちろん異世界モノが好きな人にもオススメだ。
さてこのシリーズ、第1部全6刊を感動のままに完結し、現在第2部2作目まで展開している。そして第2部最新刊のラストページを読んだ僕の率直な感想は
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!マジかよぉぉぉぉぉ!!!!!????」である。
はやくみんな読んで…僕と熱く語ろうよ…